もはや凶器

昨年１０月に自殺した大津の中学生の事件のいじめの
加害者とされる同級生の一人が今年５月、中学校内で
担任に暴力を振るってけがを負わせた。
学校の体育館で翌日に控えた修学旅行の事前指導が
行われていたさなか、同級生が急に立ち上がり、
帰宅すると言って暴れた。
更衣室に向かい、追い掛けて止めようとした担任の
女性教諭を蹴ったという。
担任が足を左手で止めようとして小指を骨折。
同級生はその後も止められるまで脇腹や顔などを計１０回、
殴ったり蹴ったりした。
女性教諭は左手小指骨折、脇腹や顔などの打撲傷で全治約
１か月の重傷だった。

市教委は小指骨折は暴れていた男子生徒の足が偶然当たったためで、
「担任を狙ったのでなく、故意ではなかった」としていた。
学校は６月上旬、担任を交えて協議した結果、被害届を
出さないと決定。


まぁその子の将来を思って学校側がもみ消そうとしたんだろうけどね。
それとも更なる学校えの風当たりを避けるためだったんだろうか。

いじめによる自殺という事件。
いじめた側の親は「いじめられて自殺する側が悪い」ようなことを言ってる。
確かにいじめられて自殺しちゃうような弱さは批難される点もあるかもしれない。
でも、いじめられて登校拒否しようにも、自宅まで乗り込まれて、
金まで盗られて。
逃げる場所もなく追い詰められての自殺。
ほとんど自殺はやらされたようなもの。
殺人行為だよな。

それが社会的に批難され、社会的に監視の目にさらされながら、
今度は守ろうとしてる教師に対して暴行。

もはやこのまま社会人として社会に出したらなにするかわからない。

暴れるやつをなだめてもだめな場合、その子を守るというのは
被害を隠すことではなにも解決しないだろうな。
社会で肩で風切って見せても、出る杭は打たれるだけ。
逆にその子の生命にかかわるかもしれない。
社会に出たら教師は守ってやれないし。

そう考えると暴力事件のもみ消しは学校や教育委員会を守ろうという
意図しか感じられないな。