ばったら焼き

子供のころおやじもおふくろも共稼ぎで学校から帰っても
カギッ子だった。
ランドセルを投げだして冷蔵庫を漁り、ソーセージをかじる
ことも多かったっけ。
たまにおふくろが作り置きしてくれてるのが「ばっやら焼き」。
小麦粉に牛乳と卵と砂糖を混ぜてフライパンで焼いただけのやつ。
秋田ではおやつの定番でしょ？
バターで焼くなんていうぜいたくはなかったな。
そのばったら焼きは冷えててもうまかったんだよな。

あとはたくあんのしっぽをかじるのが好きだった。
ばあちゃんが俺が生まれてから、よくたくあんのしっぽを咥えさせてた
って聞いたことがあるけどね。
あとはなんと言ってもソーセージだな。
ハムはスライスハムの細切りしたやつをよく買ってもらって食ってたけど。
ウインナーやフランクのようなのは売ってなかったし、ほとんど食うことも
なかったんでソーセージといえば魚肉のピンクのやつだ。
そのまま食うのに飽きちゃうと、料理というほどはできないので、
ストーブで焼く。
ソーセージに箸を刺して反射式の石油ストーブのやかん乗せるところの
横にぶら下げるだけ。
焦げてくると回して全体的に焦げ目がついたら完成。

あとはたま～～に作ってもらうのがアメリカンドック。
もどきだけどね。
ソーセージにホットケーキミックスをつけて油で揚げるだけ。
ケチャップってそれにしか使ったことなかった。
スパゲティなんて食ったこともなかったからね。

ピザ？

高校の時近所に喫茶店ができて同級生と行ってみた。
メニューにピザがあって食ったこともなかったんで勇気を出して注文。
そこで出されたのが「タバスコ」だった。
同級生がかけてみるか？と。
ケチャップみたいなやつかと思ったんでたっぷりかけた。

いざ初ピザ！！

かれ～～～～～

その後しばらく舌が麻痺してなんの味もわからず。