幹事さんのひとりごと

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いじめてごめん

2007年04月05日 | 記憶のかなた
先日、プチ同期会で同級生が2人いた。
ひとりは親友的存在。
彼の結婚式の司会もやったし。

そいつは中学時代、俺達に随分いじられていた。
自宅はみんなと反対方向なんで、そいつの小学校出身者はほとんどいなかった。
背はあんまり高くないが、がっしりした体格で柔道をやっていたから、
まともに喧嘩したらかなわないだろう。
クラスに受け狙いのようなとぼけたやつって一人二人はいるもので、
そいつはそんな存在だった。

英語のちょっと怖い先生がいて、授業中に何かを見つけて、それで頭をゴツンと
叩くのを趣味にしてるかのように。
時には仕舞い忘れのほうきだったり、牛乳の空き瓶だったり、剣道の竹刀だったり。
その柔道部のやつはいつもその先生に叩かれていた。
ちょっと後を向いたとか隣のやつと話をしたとか理由をつけられて。
何も叩く道具がないときは、机から出した足を踏まれる。
そんないじられ役。
みんなが放って置くわけがない。

授業中に眠ってることもあったんで、ズックの紐を机に結んだり、いつも遅刻して
学校に走りこんで来るんで、ズックの紐を両足結んでおくのはよくやる手。
でも、そいつもみんなにいじられてクラスでは人気者だった。
学校帰りには方向は違うのにみんなと一緒に帰って来て、みんなと別れてから
方向転換してたようだったし。
トランシーバを持たせて、朝学校にギリギリに来るのに「お菓子買って来て」と言うと、
律儀に買ってくるやつだった。
そいつは大人になって、みんなのいい仲間になっている。

その彼が珍しくそのプチ同期会にいた。
今まで聞いたことはなかったが、思い切って聞いてみた。

「お前は中学のころみんなにいじられてたけど、いじめられてると思っていたのか?」

そいつが言うには、当時はいじめられてるという意識はなかったけど、今になって
思えばかなりいじめられてたんだろうと。
あのころは「いじめ」などは無く、「いじる」「いじられる」という役目があった。
漫才のボケと突っ込みのようなものである。

「欧米か!?」

と殴られるのを見て、いじめられてると思える?
根っからのボケ。天然ボケがいじめられ役?
おそらく自分の意図しない突っ込みをいじめと感じるんだろうが。
「いじめる」と「いじる」の境界って難しいな。

でも、いじられてたそいつは、大人になってもとしょりになっても、いつまでも
みんなの親友なんだ。


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