幹事さんのひとりごと

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なまはげ類似

2017年06月16日 | ひとりごと
実は「なまはげ」は男鹿の行事であり秋田県を代表するものじゃない。
逆に男鹿市民にとっては男鹿市の地元のぎょうじであり、秋田県として
扱われることに反感を覚えてるやつも多いようだ。

男鹿のなまはげは伝統的民俗行事として江戸時代ころは小正月に行われ、
現在は大晦日に行われる。
鬼のような面をつけているが鬼ではなく来訪神という年に一度決まった時期に
人間界を訪れる神とされる。
真山・本山から降りてきて怠惰や不和などの悪事を諌め、災いを祓いにくる。
大きな出刃包丁を持ち、鬼の面、ケラミノ、ハバキをまとって村人の家々を訪れ、
「悪い子はいねがー」「泣ぐコはいねがー」と奇声を発しながら練り歩き、
家に入って怠け者、子供や初嫁を探して暴れる。
家人は丁重にこれを出迎え、主人が今年1年の家族のしでかした日常の悪事を
釈明するなどした後に酒などをふるまって、送り返すとされている。

神の使いとされるなまはげ。
その行事と似通った風習は各地にある。

能代;なごめはぎ、雄和;椿川のなまはげ、秋田市豊岩;やまはげ、
金浦;あまはげ、象潟;あまのはぎ
秋田県だけじゃなく、山形県遊佐にもアマハゲがあり、岩手県にも
なもみも、スネカなど、九州にまであるようで。

そもそものルーツは「なもみを剥ぐ」。
「なもみ」とは低温火傷のこと。
冬に外での農作業ができず囲炉裏にあたって仕事もせずにサボってる若者に
足に低温火傷のかさぶたができたやつを剥ぎ取るぞと戒める風習が
「なまはげ」などとなったもののようで。

若者をこらしめる風習がいつのまにか子供を脅す行事になってしまったみたい。
赤鬼、青鬼の面で子供を脅しに来るのが神の使いと言われてもなぁ。

しかも日本海側を中心に同じような風習があるようで。
赤鬼、青鬼から連想するのは異国から流れ着いた白人じゃないのかと。
山から村に降りてくる言葉の通じない赤ら顔の大男。

以前テレビでやってたけど、天王地区でもなまはげを広めようと始めた方が
いるようで。
別にどこかの神社の神事というわけでもなく、地域の活性化になるのなら
それもまたひとつの行事での町おこしとしていいんじゃないの?

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
来訪神 (Unknown)
2017-06-16 13:55:34
先週の秋田魁新報に掲載されてましたが、男鹿市が、なまはげ行事の現状について報告書を発行したとのこと。詳しい内容は私自身見てないので書けませんが、存続の危機にあるという内容です。数字は4年前のネットの記事からですが、以前は男鹿市はほとんどの町が行事として行っていたのが、140数町のうち70数町が実施していないと。理由として、なまはげを実施するにあたり適した年齢の若者が減ったこと、また、なまはげ行事自体に子供のいる家から来ないでほしいと意思表示があったこと、そして、断られる以前に子供のいる家が減少し行事としてやりがいがないことが理由のようです。男鹿市もユネスコの無形文化遺産に、他の10地区と併せて来訪神として再申請するにあたり現状を把握し対策の為に、報告書を出したようです。
ちなみに、土崎は無形文化遺産に認定されましたが、秋田自体人口が減り、職場が減り、年金が減り、それらの環境で遺産として、遺す為になにをすべきか、一部の人達の判断ではなく、全体で考えるべきと思います。少なくとも、ワッパの補修費が一番優先度が高いとは思えません。個人的は人形師が一軒だけでいいのか。それが気になります。
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