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先日買ったCDを聴いた.R.レイボヴィッツ指揮+ロンドン祝祭管弦楽団による,ストラヴィンスキー『春の祭典』ほか.
終始やや遅めのテンポで,譜面を丁寧に追いながらも,曲目に対する不慣れが前面に出た頼りないアンサンブルで,ハルサイ演奏における当時の世界水準を想像させる.とはいえ,「いけにえの讃美」「いけにえの踊り」では,縦の線が大きく乱れるものの,それが却って音楽に独特の勢いを付けており,スリリングな魅力があるのは皮肉.後者はまた,ティンパニの打込みがやたらと多かったり,ラストの一撃にもシンバルが伴うなど,初期稿の面影を遺している点は注意を引く.録音技術は半世紀以上前のものとしては十分に優秀.
併録の『ペトルーシュカ』は,O.ダノン指揮+ロイヤルフィルによるもの.こちらは打楽器を中心にスコアの僅かな改変が聴かれ,やはり時代を思わせる.演奏そのものは無難だが,8分の5拍子のような複雑なリズムにさしかかると,もたつきがち.このなかでは「ロシアの踊り」なんかは賑やかな曲作りで楽しめた.
こうして,全く異なるキャストでカップリングを組んでしまうのも今どき見なくなった商法だ.
STRAVINSKY: PETROUCHKA / LE SACRE DU PRINTEMPS
London Festival Orchestra,
René Leibowitz (conductor) et al,
CHESKY RECORDS,CHESKY CD 42
終始やや遅めのテンポで,譜面を丁寧に追いながらも,曲目に対する不慣れが前面に出た頼りないアンサンブルで,ハルサイ演奏における当時の世界水準を想像させる.とはいえ,「いけにえの讃美」「いけにえの踊り」では,縦の線が大きく乱れるものの,それが却って音楽に独特の勢いを付けており,スリリングな魅力があるのは皮肉.後者はまた,ティンパニの打込みがやたらと多かったり,ラストの一撃にもシンバルが伴うなど,初期稿の面影を遺している点は注意を引く.録音技術は半世紀以上前のものとしては十分に優秀.
併録の『ペトルーシュカ』は,O.ダノン指揮+ロイヤルフィルによるもの.こちらは打楽器を中心にスコアの僅かな改変が聴かれ,やはり時代を思わせる.演奏そのものは無難だが,8分の5拍子のような複雑なリズムにさしかかると,もたつきがち.このなかでは「ロシアの踊り」なんかは賑やかな曲作りで楽しめた.
こうして,全く異なるキャストでカップリングを組んでしまうのも今どき見なくなった商法だ.
STRAVINSKY: PETROUCHKA / LE SACRE DU PRINTEMPS
London Festival Orchestra,
René Leibowitz (conductor) et al,
CHESKY RECORDS,CHESKY CD 42
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