goo blog サービス終了のお知らせ 

高知の醤油&味噌屋「マルキョー」ブログ

南国土佐の港町須崎で、大正時代から小さな蔵をやっています。

いつかの煙突

2009年03月11日 | ブログ

むかーし私ども丸共の裏庭に

煙突がありました

もちろん私が4年前に

高知へ帰って来たときは

すでにありませんでした

写真も見たことがなく

話しに聞くだけ・・・

丸共の近くに住んでらっしゃるご婦人が

その煙突で詩歌を詠み

それが高知新聞に載ったそうです

事務所にもその書を飾っています

「大えんとつ

 折れても丸共は醤油屋で

 裏へまはれば

 枇杷熟れている」

その煙突の写真を

先日裏の倉庫から発見!!

こんなんやったんや~

Img_0616


べく杯

2009年03月10日 | ブログ

これ何か、ご存知ですか?

Img_0609

答えは可杯と書いて「べくはい」と読む酒器です

特徴は卓上に置けなくなっている事です

天狗はもちろんバランスが悪いですし

ひょっとこは口の先に穴が空いてます

指で押さえなくてはいけません

これをどうするのかといいますと

小さな駒を回して

青色の軸の方向にいる人が

上にある図柄(天狗、ひょっとこ、おかめ)の杯で

お酒を飲み干す

穴が空いてたりするので卓には置けません

早く飲みなさいということです(笑)

昔は全国各地で

こういった遊びはあったようですが

あまり見なくなったようです

高知では実際やるかどうかは別として

みなさん知ってます

これを密かに私ども丸共のある須崎で

もっと日常に定着させようと思ってます

居酒屋さんに行って

「大将~、県外からのお客様が

 一緒やから例のアレ持ってきて~」

とか

「今日は嬉しいことがあったから

 いっちょやりますか!」

とかってワンヤワンヤやるんです

べく杯の歌もありますので

みんなで手を叩きながら歌ったりして(笑)

元気が出そうですよね

それは私ども丸共の事務所に

置いてあります


木桶

2009年03月09日 | まち歩き

私ども丸共の事務所では

簡単なディスプレイをしてます

Img_0606

木桶の底を切り抜いて

活用したものです

内側はやはり醤油色

製造年月日は不明ですが

相当古いもののようです

拭いても拭いても

洗っても洗っても

しばらくして乾燥すると

ジワリ、茶色の粉末状のものがでます

最近はこの木桶

めっきり直せる職人さんが

減ってきております

消えそうな技術

新しく生まれてくる技術

こうして最先端ばかりではなく

愛着のある古いものが

残っている会社にいますと

少し感慨深いものです


須崎デート~発生寺~ 

2009年03月08日 | まち歩き

長女を自転車の後ろに乗せて

須崎デートをしました(笑)

ここ須崎に来て

もうすぐ4年が経とうとしてます

そこでまだまだ知らないものを見つけに

不定期ですが長女と出かけることにしました

今回は「発生寺」(ほっしょうじ)

Img_0578

ここには面白いお地蔵さんが・・・

Img_0574

じつは首がつながっていません

誰かが木刀で首を折ってしまったのです!

こんな罰あたりをするヤツは

ろくな人間じゃーないですよね

この犯人、じつは『坂本龍馬』なんです

同姓同名の別人ではなく

あの『坂本龍馬』です

このお寺は勤王派の密会の場所だったようで

ある時、議論が熱くなり過ぎて

参加者同士が喧嘩になったそうです

すると龍馬が

「仲間内でそんな事をしよう場合じゃない!」と

木刀でお地蔵さんの首を叩き折ったそうです

それを見てみんなびっくり

喧嘩は収まったそうなんです

なんとも豪快なお人・・・

長女はというと

お寺の中から聞こえる

お経が気になる様子(笑)

最後に境内の大きなイチョウの下で

パチリ

秋はすごい見ごたえがありそうです

この下でぜひ焼き芋を食べたい

Img_0579

この娘、私の幼い頃によく似て

必ず変な顔をします・・・


からし

2009年03月07日 | 食・レシピ

先日お昼ごはんの時

「笑っていいとも」を見てると

自分の思う世の中の定番を

発表し合うというコーナーがありました

その時のお題は

「冷蔵庫にいつまでもあるもの」

ジャムとかタコワサ(定番?)とか

いろいろ出ましたが

多かったのがチューブもの

代表的なのが「わさび」や「からし」ですね

なるほどなるほど

確かにそうかもしれません

しかし我が家では

ほぼ毎日刺身を食べるので

気づけば「わさび」はなくなってます

そして「からし」も刺身に使います

かなり前に居酒屋の大将から

伊豆諸島では刺身を「からし」で

食べると聞いて

確かに美味しかったので

今でもたまにやります

「わさび」をつけるのとは

また違った風味があって美味

そして必ず一度はやるのが

たくさんつけて辛みを味わう(笑)

「お~っ、きくっ、うわっ、絶対つけすぎた!」と

軽くのたうち回ります

長女が小さい頃は

「どうしたの、大丈夫?」と

舌足らずな感じで

声を掛けてくれたのですが

今では

「またパパがしてるよ」

という感じです

大きくなったな~


手貼り

2009年03月06日 | ブログ

私ども丸共は

ほとんど機械化されてません

ラベルを貼るのも人の手

Img_0569

ですので若干ずれてる場合もあります

このように椅子に座って

ひたすらラベルを貼るんです

先日

ラベル貼り担当大臣の

お姉さま2人が楽しそうに話してたので

聞いてみると

ラベルを貼る時に腰掛けてる椅子の上が

かなり擦り減ってきてるそうです(笑)

以前私が座った時には

そんなことはなかったと思うのですが・・・

毎日の作業で

知らない間にそんなことになってるとは

気づきませんでした

お二人の日々の頑張りが

椅子に刻まれたのだと

少し感慨深くなりました

Yさん、Oさんいつもありがとうございます


丸共勉強会

2009年03月05日 | ブログ

先日私ども丸共の

スタッフ勉強会をしました

今回はとても重要な内容でしたので

市民文化会館の会議室を借りて

集中して行いました

この数時間の間に

普段の仕事では気づかない

スタッフの一面を垣間見たりして

とてもおもしろかったです

出勤日の違いで

いつもはみんなが揃う事もないので

それもまた嬉しかったです

会議中も休憩中も

笑い声が響いてました(笑)

勉強会の内容はというと

「なにを丸共はするのか」

「丸共の合言葉は」

といった事です

私たちが

目指したいところに行くためには

誰でもない私たちが必要、最適なんだ

というスタッフが揃ってると思います

これを私は感謝しなくてはいけません

もちろんまだまだ理想にほど遠いですが

一歩一歩着実に

進んでいきたいと思います


丸共へ汽車で行く

2009年03月04日 | まち歩き

丸共味噌醤油醸造場

高知県須崎市中町1丁目2-21

0889-42-0129(迷ったときは迷わずお電話を)

高知のJR線は電車がありません

ディーゼルエンジンの汽車です

電車とはまた違う乗り心地なんです

「あっそうだ、汽車で丸共に行ってみよう」

と思われた方は、このページを参考にしてください

JR四国 土讃線 須崎駅下車

高知駅より特急で約40分 

       普通列車で1時間10分程度

須崎駅から出たところです(改札は一か所のみ)

Img_0542

ようこそ須崎へ!

ここから15~20分で丸共です

須崎路を楽しんでくださいませ

それでは駅から出るとすぐ方向へ進んでください

Img_0543

しばらく歩くと市民文化会館があります

玄関を過ぎて次の角をに曲がります

Img_0549

あとはひたすらぐです

昔の商店街を通って行きます

まだかな~と思い始めたら

このお家にぶつかります

Img_0556

ここをです

頑張って下さい、あと少し

そして次の角を右に

Img_0558

そして50mほどで丸共味噌醤油醸造場です

Img_0561

お疲れ様でした、熱烈歓迎でございます!

ちなみに丸共にも、

そして奥の病院にも全く気付かず

後光のさす大善寺(四国別格二十霊場)

Img_0564

または

創業120年余りの柳屋旅館(1泊2食6500円~)まで行くと

Img_0565

折角ですので

お参りをしてみるのもお薦めですよ

高速道路を使って

マルキョーに行く場合はこちら

 


代行

2009年03月03日 | インポート

本日はお客様への配達日

そして

そのまま是非参加したかった

ある集まりに出て

今帰って来ました

その話はまた次にして

元気を頂いた出会いの話

その集まりでお酒を飲んだので

帰りは代行を頼みました

(代行とはご存じでしょうが

 自分の車を運転してもらって

 帰るサービスです)

その運転手の方が

またとても素敵な人だったんです

十数年前に父子家庭になって

今年の春から長女が大学生になるそうです

想像以上に様々な苦労があったでしょう

とても見た目も若い感じで

話の内容からすごく娘思いの

良いパパです

お昼はまた別の仕事を

されてるそうです

たくさん話したのですが

その方が言うには

「私は勉強も出来ませんでした

 どこの高校に行ったかも言いたくありません(笑)

 でも今はただせっかく出会ったお客様に

 喜んで頂きたいです」と

代行とは初めてお会いした人と

車という密室の中で過ごします

やっぱり最初は緊張があるんです

が、この人は雰囲気作りが上手でした

「代行ってお金を頂いて

 お客様を送るサービスです

 でもただそれだけじゃなく

 私がこのお車を運転してるのは

 何かのご縁だと思います」

と言われたました

高知県の人がみんなそうだとは言いません

でもそういう人が結構います

私はまたもやここが好きになりました

帰ってくるつもりは以前ありませんでしたが・・・(笑)

今、高知では早春の大イベントをしています

題して「土佐のおきゃく」

http://www.tosa-okyaku.com/

ぜひぜひ高知へ


工場の香り

2009年03月02日 | まち歩き

以前神奈川に住んでた頃

良く行ったのが京急線沿いにある

キリンビールの工場

駅から工場に近づくほど強くなるのが

麦芽を煮込んだ香りです

千葉の野田駅に降りると

すぐ鼻に入るのは醤油の香り

その頃はまだ学生で

自分が醤油屋に縁もゆかりもなかったので

ただ驚きました

同じく私ども丸共の前を通ると

もちろん醤油の香りがします

いちばん香るのは火入れという作業の時です

お醤油を82℃で沸かします

Img_0540

このタンクに1800リットルのお醤油を入れて

作業をします

先日も女子高校生の2人組が前を通って

「ねえねえ丸共から

 やっぱりすごい醤油の匂いがする~」

「めちゃくちゃ匂うよね、ハハハッ」とかって

話しながら通り過ぎました(笑)

また、私よりはるか年上のお客様に

「じつは私が学生の頃

通学途中にある丸共さんから

いつも醤油の匂いがしてて

それが思い出になってます」

と言われて嬉しかった事があります

ウナギのかば焼きの匂いのように

ご飯が食べれるわけではありませんが

前を通ってみてください

運よく火入れ作業中でしたら

醤油のいい香りに襲われます(笑)