半藤一利さんの追悼コーナーで見つけて本があり、職場の近くのジュンク堂で購入しました。「ノモンハンの夏」も読んでないので、この機会に読んでみようかと思いながら、手に取って買ったのがこの記念雑誌でした。
この機会でないと買えないかと思いながら買って中を読んでいくと色々俯瞰的な視点からの昭和史を説明してもらってる感じでスッキリ感があります。その中で、広田弘毅について、半藤さんはかなり厳しく書かれていて、また加藤陽子さんとの対談集ともいうべき下記の本でも、厳しい論評をされています。
そこで、城山三郎の「落日燃ゆ」を読んでみました。この本では広田弘毅をヒーローのように扱って、この本を政治家なども愛読書にあげている人も多いとか。その結果、東京裁判や広田弘毅に関して実際とは違ったイメージを持っている人が多いとの指摘をされていたので、私も遅ればせばがらこの本を読んでみました。
確かに半藤さんの語られる広田弘毅と「落日燃ゆ」の広田弘毅は別人のような印象ですが、そこで、もう一冊、「広田弘毅」の以下の本を読んでみました。
やはり、「落日燃ゆ」の広田弘毅は少し実際とは違ってイメージが良すぎるようです。今まで、ここまで、評価が違う人物についての本を読んだこともないくらいの私自身の読後感です。
私の世代だとリアルな印象として例えば、学生運動なども皮膚感覚でわかるのですが、書籍から読み取るしかない世代から見た場合の学生運動なども、評価が異なることに対して、忸怩たる思いがあります。