執念じゃ!!やっと捉えた!!
画像は最後にあるっす。
暴れん坊の中国、怪しい気球が世界各国を領空侵犯中ですが、実は別の飛び道具が宇宙から地上を狙っています。
昨年中国が打ち上げた人工衛星DAQI-1は、レーザー光線を地上に照射し、あなたの頭をコリコリやってますw
表向きは大気観測衛星ですが、複数の照射モードがあり、連中のこと国際ルールは関係なし、何をやってるか分かりません。
去る1月、ハワイ・マウナケア、スバル天文台の定点カメラが、地上に降り注ぐ殺人ビームのような派手なレーザーカーテンを偶然記録し大きなニュースになりました。
その後、世界のマニアがこの衛星を追いかけ始めたのですが、、相手はレーザービームなのでなかなか難しい。一般の太陽光を反射して線状に光る衛星は広範囲で見えますが、こいつはレーザー照射の直下付近でないと見えないんです。
関東上空を通る軌道を把握し、あちこち遠征、1回目は軌道計算ミスで撃沈、2回3回目は天候不良、今回チャレンジ4回目、やっと尻尾をつかむことができました。
2023/3/16、01:34、埼玉県秩父市某山中。
この日時、この場所が、ほぼ天頂90度で迎撃(レーザー直下被爆w)できる絶好のチャンス。が、SCWの雲予報は60%の曇り空"(-""-)"。
↓観測地は雲60%、、ぶち抜けるか
↓観測地の光害マップ、、まあしょーがない
◆撮影法
高感度カメラで狙うのが一番なわけですが、天候、光害に大きく影響受けるため、今回は小型望遠鏡(焦点距離250mm)を使いました。
焦点距離からくる視野角は約8度なので、この8度の視野を衛星が通過するのに何秒かかるかを計算し、それを1ショットの露出時間とし、連続撮影を仕掛けます(撮りこぼし防止のため)。
衛星が地平線から昇り~沈むまでの時間(軌道情報から820秒)、天頂を通る軌道だったので半球180度を820秒で通過します。なので、視野角8度の通過時間=約36秒。ってなわけで、シャッター露出時間は30秒としました。
(追記:計算違いでした。上記は衛星を地球中心から観測したときの理屈。実際は地表から見てるので地球半径分の誤差が出ちゃうね。地表からの衛星高度における視野角8度は通過時間約15秒になりました。露出時間の方が長いので結果オーライでした)
次に、方位のセットね。衛星の最大高度となる方位にピンポイントで合わせます。いろんなアイデアがあると思いますが、おらの場合、衛星最大高度時の時間とAzとElで、ステラナビゲータ上の星を探し、赤道儀でその星を視野の中心に導入します。あとは放置。らくちんです。
ほんなわけで、撮れたのがコレ↓
↓100%にして切り抜き
興味の無い方には、ただの点々ですが、理系なおらたちには事前の思惑通りに行くことが無上の喜びなのです。
雲をぶち抜いて、グリーンのレーザーパルスもしっかり出ました。
天頂前後で短いレーザーカーテンを期待したのですが、やっぱ±4度幅&雲だと厳しいにゃ。
次回は無光害地へ遠征し、広角レンズで地上に降るカーテンもいてまうでーーーー!(^^)/
同じ波長の業務用レーザーを衛星追尾しながら地上からぶちかましたらどうなるんだべ、、ウヒ。