地理バカ日誌 ☆*:. 地図の園 .:*☆

地理ネタ、地図ネタなど、いろいろ気ままに書いています。

             by まつおか秘密研究所

2020年・センター地理 ④

2020-01-27 22:01:32 | 学問
 一昨日からの勢い(?)にまかせて、今回も2020年度・地理B、「第4問・問3」から。

 

 問題文(一部改変)は、
 東南アジアとオセアニアで行われているプランテーション農業の作物やその加工品は、いくつかの国の特徴的な輸出産品となっている。 図中のカ~クは、東南アジアとオセアニアにおけるコプラ油(*)、サトウキビ、茶のいずれかの生産品について、世界に占める割合を国・地域別に示したものである。 カ~クの品目名は?

 * ココヤシの果実の胚乳を乾燥させたコプラから得られる油。

 ・・というもの。

 これは、もしかしたら、受験生から見るとちょっと難しい?

 まず、図の表現方法としては、一昨日投稿した「第2問・問4」と同様。 ただし、「第2問・問4」は世界全図だったのに対し、この問いでは東南アジアとオセアニアに範囲が限定されています。

 なので、やたら大きい円シンボル(フィリピンは40%前後、インドネシアは30%前後か?)が並んでいる「カ」の生産品は、世界全体のなかでのこの地域のシェアがとても大きいものだと解る。 三つの生産品のなかでいうと、「コプラ油」が該当。 コプラは、フィリピンとインドネシアだけで、二国あわせて70%超が生産されています。

 しかし、そこまで抑えている受験生は少ないでしょうか。

 コプラについて知らなくとも、サトウキビの場合は、ブラジルが40%超(関連事項としてサトウキビからつくるバイオエタノールの話なんかも教科書に紹介されているのでは?)、インドが約20%なので、「カ」のようにはなるはずがない。 お茶についても、中国が約40%、インドが20%超なので、同様。

 サトウキビと茶の区別は難しいかもしれませんが、お茶はベトナムやインドネシアも比較的生産量が多いこと、またサトウキビに比べると生産地域が偏る傾向があることを考慮すると、「ク=茶」、「キ=サトウキビ」かな?


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