まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

わたしの髪は柔らかいほうですが

2007年08月23日 20時52分50秒 | 箸が転んでも
仕事中、横にいた同僚が

「あ、白髪」

この人は白髪を見つけるとすぐに抜こうとする。

白髪も毛のうちだし取っとこうかな、とつぶやくと

「えー」と呆れた声を出すので

じゃあ、お願いします。

抜こうと目を凝らした途端に

「あ、白髪じゃないわ」。

なんだったの?

見せられたのは、猫の毛。

世捨て人の発想かしらん

2007年08月19日 18時14分24秒 | きれいになりたい?
「化粧水でしょ、乳液でしょ、美容液と下地・・・」

はあ。

「ファンデーションとチークとアイライナーとマスカラが4本」

4本!?

なぜ4本。

「4本いるんです!」

若い娘いわく、下地代わりのマスカラ、長さを出すマスカラ、

ボリュームを出すものとカールさせるもので4本。

付ける順序も決まっているという。

それ、重みで落ちてくるんじゃないの?とからかう。

この娘ははっきりした顔立ちをしているので

そんなに付けなくてもいいように思えるのだが。

ちなみにわたしはノンマスカラ派。

以前は付けていたが今はやめてしまった。

確かに付ければ目元がパッチリした感じになるのだが

あまり化粧栄えする顔ではないので、全体のバランスが崩れる。

ビューラーを使うのもやめてしまった。

なので、わたしのまつげはいつも斜め下に向かっている。

面倒なわけではない。

肌の手入れや化粧は好きだし、時間もある。

かつては何本もマスカラを持っていたし、ビューラーも何種類か持っている。

嫌になったのだ。

まつげをくるんくるんさせている自分が。

たかがまつげに一生懸命になっている自分が。

しかし、今それを必死になっている小娘を馬鹿にする気はまったくない。

美容も化粧も「たかが」にムキになる積み重ねだ。

アイライン一本で自分に自信が持てるなら引いたほうがいい。

もしかするとわたしもまたいつか、

マスカラを日常的に使うようになるかもしれないし。

今は、マスカラを付けて自信を持つ自分が嫌なだけだ。

そもそも、旅行に持って行くものの話をしていたのだ。

一泊でも結構な荷物になってしまうという話になって

若い娘が、化粧品がかさばると言い出した。

旅行の荷物でいつも思い出すのが、以前勤めていた店の店長だ。

社員旅行の集合場所に、その店長だけ手ぶらで現れた。

「店長、荷物は?」

皆の問いかけに、着ているジャンパーのポケットを左右交互に叩いて見せて

「パンツ、髭剃り」。

かっこいい。

こういう風に、わたしも生きたい。

喜びも悲しみも

2007年08月14日 17時07分04秒 | 犬だって
広々とした庭を持つ一軒家を見ると、犬小屋を探してしまう。

飼っていないのがわかると、もったいないなーと思う。

もちろん犬好きばかりとは限らないので、飼わないのは勝手であるが

住宅事情で飼いたくても飼えない身からは羨ましくもあり、もったいなくもある。

犬は好きだが飼わない人の意見は大きくふたつだ。

①死んだら悲しい。

②世話が大変。

これまで何匹もの犬を見送ってきたわたしにすれば、

死なれるのが悲しいことであるのは間違いない。

しかし、それよりも一緒に過ごした日々の素晴らしさのほうが勝る。

うちはわりと長生きの犬が多く、15歳を越えたあたりから

少しずつ老いて弱ってくるのが分かるので

ある程度は覚悟が出来ている。

死因は老衰がほとんどだから、悲しさもあるけれど

今までありがとう、という感謝の気持ちで送れるのである。

世話も確かに大変かもしれないが、生まれたときから犬と暮らすわたしには

犬の散歩も世話もDNAに組み込まれているようなもので

毎日当たり前にすることであるから、さほど苦労には思えない。

ただひとつ、わたしが犬を飼う上で大変と思うのは

家を留守にするときが心配、ということである。

もちろん、一家全員で泊りがけなんて出来ないが

朝早く出かけて夜が遅くなるときなど

水の入れ物をひっくり返していないかとか

変な人が来ていたずらされていないかとか

首輪が外れてしまっていないかとか

正直、仕事中もずっと心配している。

もっともこの手の心配は、猫でも一緒だけれど。

犬を見送った途端に猫がやってきて3年。

わたしの人生には、動物と暮らす喜びと心配が組み込まれているのだろう。

女の命は別にある

2007年08月12日 21時17分29秒 | きれいになりたい?
もう我慢できない。

こんなことを気にしていたら仕事にならない。

イライラが頂点に達したわたしは

仕事が終わり、家に着くなりハサミを探した。

前髪が長すぎるのだ。

鏡の前に立ち、わりと慣れた手つきでハサミを縦に入れる。

こうするとパッツンになりすぎない。

実は5日前、美容院に行ったばかりだ。

いつ髪を切ったかわからないほど

まめに整えに行く人がおしゃれなんだそうだが

わたしはといえば、2ヵ月に一度行けばいいほうだ。

伸びるのが早いくせに。

今回だって3ヶ月ぶりに行ったのだ。

伸び放題伸びてから切るので、美容院に行ったとすぐ周りにわかる。

おまけに貧乏性だから、ちょっとだけ切るなんてのは勿体無くて

いつもしっかり切ってもらうのだ。

しかし今回は、全体の印象をあまり変えたくなかったので

長めの前髪をそのままに残してもらった。

自分で残そうと思ったくせに、帰ってきたら

後ろが軽くなった分だけ前が余計に重く感じる。

切ればよかったかな・・・

それから今日までの5日間、ずっとイライラしていたのだ。

下がってくる前髪を手で払う動作が自分で鬱陶しい。

おまけに今、肌が荒れているから

髪が触れるたびに痒くて仕方がない。

昼休みに切ってしまおうかと思ったが

さすがに上手に切れる自信がなく、帰りまでイライラと我慢していたのだ。

切り終わって、憑き物が落ちたように脱力。

髪は女の命なんていうけれど。

いくらでも生えてくるじゃないか。

生えなくたって洒落たウイッグがあるじゃないか。

それを後生大事にイライラと伸ばして。

髪は女の命取り・・・かも。