まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

名前の掟

2010年11月26日 20時48分33秒 | 日々雑感
最近の子供の名前は読めないものが多いし、名前の概念をくつがえすようなものも多い。

個性を強調したつもりかもしれないが、今や奇をてらった名前が多いので

むしろ昔ながらの平凡な名前のが目立つのではないだろうか。

大体、読めない名前になんの意味があるのか分からない。

他人事なのでどうでもいいが。

わたしが気になるのは、どのあたりの名前まで役所で受け入れられるのかということだ。

以前、『悪魔』という名前を届け出て却下されたというニュースがあった。

ということは、他にも却下されるかもしれない名前があるだろう。

例えば『馬鹿』とか。

そういう名前を付けようと思う親がいるかは置いといて。

『元気』『勇気』という名前が認められるなら『腕白』はどうだ。

意味的には似たようなものだろう。

しかし『乱暴』は認められない気がする。

ここまで書いてふと思い出した。

グループ魂のメンバーはそれぞれ『破壊』とか『暴動』とか名乗っている。

もちろん本名じゃないけど。

もしかしたら彼らも同じようなこと考えて、名前の限界(?)に挑戦したのかしら。

『・・・子』という名前は今や珍しくなったが『かまぼ子』とか『たけの子』とか

役所ではすんなり受け付けてくれるのだろうか。

『えみり』が通るなら『スーザン』も通らなければおかしいが

『ぱりすひるとん』や『みらじょぼびっち』はどうだろう。

どこまでが名前だ。

すでに苗字が混ざってる。

『クッキー』や『ココア』はどうだ。

犬の名前に多そうだが。

『善子』という名前も『善人』という名前もあるが『善意』はどうだ。

『人情』や『大胆』はどうだ。

『回転』は?『暖炉』は?

名前なんて、すでに何でもありの状態なのだから、名詞でも動詞でも形容動詞でもなんでもいいんじゃないか?

役所はどこまで受け付けてくれるのだろう。

気になる・・・

I LOVE 福島

2010年11月18日 23時19分26秒 | 日々雑感
と、ある店でクリスマスケーキの予約についてたずねたら、ちょっと駄目な対応をされて

こういう従業員がいるようではこの店は駄目な店だ・・・

とつい思ってしまったが、実際はそうとも限らない。

どんな店にも一人ぐらいは駄目な従業員がいる。

しかし客にしてみれば、接した従業員がその店の代表である。

バイトだとかパートだとか社員だとか、唯一の駄目な人とか関係ない。

旅行先で出会った地元の人が、その土地の印象を左右するのに似ている。

わたしは福島が好きだ。

近県というせいもあり、何度か旅行もしている。

磐越西線にも乗ったし水郡線にも乗った。

お城の桜の見事だったこと、会津の街の風情のあったこと・・・

しかし、なにより福島が好きになったのは今の会社に入ってからだ。

支店が多いので、他県に電話をかける機会が多い。

どういうわけか、どの店にかけても感じの悪い県がいくつかある。

不快になる方もいるかと思うので県名は伏せるが、関東の某県は最悪だ。

ところが、福島の店はどこにかけても感じがよいのだ。

一度も嫌な思いをしたことが無い。

それでわたしは単純なことに、すっかり福島が好きになった。

こういう単純なことが国家規模で起きたら怖いなあ。

たまたま接した外国人が良い人で、その国を好きになるならいいけれど、逆もあるわけだ。

その国の大勢の人と接したわけではないのに、その国を嫌いになったりするのは怖い。

一方的に嫌われるのも怖いし。

行ったことも無い国や会ったことも無い人を、憎んだり憎まれたりするのは怖い。

などと心配しても、戦争やら紛争やらに巻き込まれるときは巻き込まれるんだろうな。

わたしのように甘ちょろいこと言っていては、外交などできないだろう。

だからせめて、福島を一方的に好きでもいいじゃん。

先走る

2010年11月16日 22時18分45秒 | 日々雑感
『新しい傘を買った』という言葉を思い浮かべた。

ふと思ったのだが、わざわざ「新しい」という必要があるだろうか。

『傘を新しくした』もしくは『新調した』ならともかく。

古い傘を買う人もいないだろうし、今どき売ってないだろう。

買った、というからには新しいに決まってる。

でも『新しい』を付けたい気持ち、あるなあ。

「おニュー」(死語か?)という浮かれた気分を協調したいのだ。

まあ、実際にはまだ買ってないんだけど。

買おうかなって思ってるだけなんだけど。

バロンが好き

2010年11月12日 20時35分55秒 | テレビの話
今、朝の楽しみと言えば「ペリーヌ物語」だ。

BSで昼に放映されているものを録画して、出勤前に化粧をしながら見ている。

以前ならこの時間はNHKの「生活ほっとモーニング」を見ていた。

視聴対象年齢が高いためか、健康や相続など渋い話題も多かったが

季節の話題や旅の紹介などもあり、全体的に静かで落ち着いていて

朝のひとときを、穏やかな気持ちで過ごせた。

それが、今年から「朝イチ」という番組に変わった。

わたしが今、一番嫌いな番組だ。

初めて見たとき、画面のうるささからNHKではないと勘違いした。

スタジオセットにやたらと明るい色を使い、ゲストも民放バラエティで見かける顔ばかり。

なにより嫌なのは、ワイプという丸やら四角やらで、中継を見ている出演者の顔を映し出すこと。

最近のNHKは、やたらと民放みたいな番組を作っている。

受信料を取っているから、多くの人に支持される番組を作らなければいけないと思っているのだろうが

それではスポンサーを意識して、視聴率稼ぎの為に番組を作っている民放と変わらない。

うるさくて刺激的なことをすれば視聴率が上がると思っている。

そして腹の立つことに「朝イチ」の視聴率はいいそうだ。

世間というのは、分かりやすい刺激が好きらしい。

何が悲しくて朝っぱらからNHKでセックスレス特集を見なければいけないのだ。

杉本彩とか室井祐月とか、いかにもなこと言ってくれそうなゲスト用意して(わたしは二人を嫌いではないが)

「赤裸々な本音」とやらを聞いたりしても、予定調和でしかない。

大体、わたしは「本音」というのが嫌いである。

地味な意見やまじめな意見は本音として扱ってもらえず、

本音と言えば大胆で赤裸々な意見しか求めない。

思うに、セックスレス特集のなかで一番本音と言えるのは

「セックスレスって、そんな悩むほどのことですか?」という意見ではないか。

みながセックスレスに関しての問題点を話す中、「セックスってそんな大事ですか」と

言ってのけることこそ大胆と思うのだけど。

別に、大事じゃないとは言わないけどさ。

テレビや雑誌で煽りすぎじゃないか?

死ぬまでそっち方面に現役の女性もいれば、40代からフェイドアウトしていく人もいるだろう。

それをメディアが今の40代、50代は若いとか現役が当たり前とか煽るから真に受けて焦る人が出てくるのだ。

確かに今の40~50代は若いけど。

ずっと交渉を続けるもよし、枯れるもよし。

自然でいいじゃないかと思うのだ。

没交渉になってゆく人は、枯れるタイプの方なんである。

わたし自身はもうドライタイプ。

恋に生きるもナニに生きるも自由だが、楽しいことは他にもいっぱいあるのだ。

閑話休題。

ペリーヌ物語はリアルタイムで見ていたはずなのだが、全く内容を覚えていなかった。

途中、母親が死んでしまうことだけはおぼろに覚えていたのだが。

1978年といえばわたしは小学校4年か5年。

子供の頃の記憶力には自信があるはずなのにどうしたことか。

母親がイギリス人とインド人のハーフというのも覚えていなかったし。

母娘が写真屋をしながら旅しているのも覚えていなかったし。

ボスニアからフランスまでという遠い距離を旅しているのも忘れていた。

本当に見ていたのか?

もしかすると見ていなかったのかも。

というのは、わたしにとってアニメは子供が見るものという意識があったので

小学校高学年の頃はもう、あまり見ていなかったのだ。

その意識はずっと変わらず、中学校のとき周りがガンダムに夢中になるのがさっぱり分からなかったし

高校の頃、同級生がドラゴンボールを見ていたのにはビックリしたくらいだ。

わたしの姉は結構アニメが好きらしく「はがれん」がどうの「ナルト」がどうのと熱く語るのだが

興味のないわたしには、頭の上に星が飛ぶ感じ。

しかしペリーヌは改めて見て、毎回泣く。

毎回、感動的なことや悲しいことが起こるわけではない。

むしろ淡々と話は進んでゆく。

旅の途中で出会った人達とも、深く関わるわけではないのだが

だからこそ、それぞれの土地で暮らす人の哀歓がそこはかとなく伝わってくる。

そして、健気で賢く、けっこう勝気なペリーヌと、美しく優しく知的な母親が心に沁みて、毎回ちょっと泣いてしまうのだ。

主題歌もすっかり歌えるようになってしまった。

しかし、これから母親が亡くなるのかと思うと、もう泣ける気がする。

いいのか、朝からそんなことで・・・

消化不良

2010年11月05日 22時40分58秒 | テレビの話
100点を取り続けることは難しいが、70点平均なら努力しだいでできそうだ。

長く続くドラマにはそんな感じのものが多い。

「相棒」というドラマを2時間の単発の頃から見ている。

そこから連続ドラマになり、シリーズを重ねている。

すごく面白い回もあったし、今ひとつの回もあったが

年代問わず見られて、ある一定のレベルを保っているドラマだった。

警察批判や政府批判が多いのは放映している局の方針なのだろうか。

ときどき疑問に思わなくもなかったが、まあ鼻につく一歩手前のさじ加減はされていた。

寺脇康文の降板が決まったとき、残念だったけれど製作側の英断に感心もした。

若く見えるがすでに40代後半の寺脇康文。

いつまでも若手熱血刑事を続けるには無理がある。

いや、サスペンスの世界ではそういう配役も多いけど

いずれ不自然さが目立つようになる。

寺脇康文自身にも、惜しい気持ちはあったろうが

この引き際のお陰で、「亀山薫」は輝いたまま相棒ファンの胸に残る。

及川ミッチーに決まったとき、一時期熱烈なミッチーファンだったわたしとしては

ちょっと複雑な思いがした。

彼のセリフ回しって独特だから。

しかしまあ、亀山薫とはまた違ったキャラクターとして

これまでの相棒ファンに受け入れられてはいるようだ。

初登場の前作でも視聴率は落ちていない。

しかし、今シーズンの初回はなんだったのだろう。

いつもは2時間スペシャルで幕を開けるのにどうしたことかと思っていたら

まさかの前後編。

だらだらと前編が終わり、意外性も驚きもない後編へ。

部下を殺した男に殺意はあったのかなかったのか。

錯乱した部下との関係は元々どうだったのか。

贖罪の為に政治家の操り人形となって

罪のない人を次々と殺す必然性が全く感じられない。

殺人の贖罪が殺人というのはおかしいだろう。

それで最後に「裏切られた」ってちょっと間抜けすぎないか。

今季、相棒の視聴率は群を抜いていいらしいけど

それは水戸黄門の視聴率がある程度安定しているのと一緒じゃないだろうか。

面白かろうと面白くなかろうと、水曜9時は相棒って決めてる。

そういう視聴者が多いんじゃないか。

考えてみると、ライバルになりそうな番組、水曜日はないし。

とかなんとかいって、うちも水曜9時は相棒って決まってるのだな。

まあ次回以降に期待・・・薄。