まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

謎のお母さん

2011年11月18日 17時32分51秒 | 日々雑感
近所に買い物に出かけると、小学生の下校に巻き込まれた。

一年生らしき集団が団子のように続く中にわたし。

そして後ろのほうに、当番らしきお母さん。

子供とお母さんにサンドイッチされた状態だ。

不意に近くを歩いていた男の子が話しかけてきた。

実にアホそうな顔をしている。

誤解のないように言えば、小学生男子の9割以上はアホである。

女の子は賢くて生意気でませているので、知らない人にいきなり声をかけるような軽率な真似はしない。

「誰のお母さん?」

この列に巻き込まれていては、誤解されても仕方ないか。

誰のお母さんでもないよ。

と答えているのに、更に

「宮本君のお母さん?」

誰だ、宮本君。

仕方ないので、違うよと答えると更に

「じゃあ誰のお母さん?」

だーかーらーという気持ちになるが、こう見えて(?)わたしは子供好きである。

面白くなってきたので、誰のお母さんだと思う?と聞いてみた。

すると、彼はしばし考え

「宮本君?」

もうわたしはおかしくておかしくて。

君の知ってる同級生は宮本君だけか?

目的の店が近づいてきたので、じゃあねと手を振ると

「どこ行くの?」

お買い物、(だってわたしはお母さんじゃないから)。

お迎えのお母さんなのにどこに行っちゃうんだろう、

という腑に落ちない顔をしながらも手を振ってくれた。

ああいう子供と暮らしたら楽しかろうと思いはするが

わたしには今の無責任な生活が合っているのである。

本当の宮本君のお母さんが、素敵な人でありますように。