まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

待て・・・持て

2002年10月19日 00時20分00秒 | 日々雑感
Kさんが、ついに子供たちに携帯を買ってやってしまったという。

高校生になるまで我慢させると言っていたのに。

「みんな持ってるって言われちゃうとねぇ・・・」

みんなって誰と誰。

親じゃないのに厳しいわたし。

だって二人とも小さい頃から知ってるんだもの。

あと一、二年がどうして待てないの。どうして待たせられないの。

「不景気だ」という言葉を聞くたび不思議に思う。

中学生はおろか、小学生まで携帯電話を持っていて

何万もするブランド物の財布を持ち歩く高校生が闊歩する

この国のどこが不景気なんだ、って。

それにしても。

どうしてこうも早く大人と同じことをしたがるんだろう。

「~らしさ」なんて言葉は嫌いだから、自分の理想とする「子供像」を押し付けるつもりはない。

大人の真似をしたいのも分かる。

わたしだって小さい頃、口紅をいたずらしたりしたもの。

でもそれはほんのいたずらで、その時は笑って許してくれても

日常的に行うことなど、もちろん親は許さなかった。

林真理子さんがエッセイで 自分が田舎のレンゲ畑で遊んでいた頃

同じ年の東京の子がすでに盛り場で遊んでいた話を書いていたのだが

「あの年でレンゲ畑に出会わなければ、いつ出会うんだ」って。

大人になれば死ぬまで好きなだけ飲みに行けるし化粧も出来る。

だけど声上げて遊び回ったりザリガニ取ったり出来る時間は短い。

化粧なんかしたくなくてもしなきゃ表に出られないって顔に、年を取ればなるのだ。

なぜ、素顔で堂々と歩ける美しい肌を塗りつぶしたりするんだろう。

大人の真似事だけはしたがるくせに、大人の自覚や責任は持とうとしないし。

偉そうに言うわたしも甘ったれではある。

だけど自覚と責任は持ちたいといつも思っている。

思っているだけじゃ駄目だけどね。

※珍しく2回目の日記です。前回分もご覧あれ。





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