万葉集ブログ・2 まんえふしふ 巻九~巻十

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1971 作者未詳

2011-05-26 | 巻十 夏雑歌
雨間開而 國見毛将為乎 故郷之 花橘者 散家武可聞

雨間明(ままあ)けて 国見もせむを 故郷の 花橘は 散りにけむかも


「晴間が見えたので、国見をすれば(思い出す)。古里(に咲く)、タチバナの花は、(もう)散ってしまったのだろうか」

●国見:天皇や地方の長(おさ)が高所に登り、国の地勢、景色や人民の生活状態を望み見ること