万葉集ブログ・2 まんえふしふ 巻九~巻十

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2308 作者未詳

2012-04-27 | 巻十 秋相聞
雨零者 瀧都山川 於石觸 君之摧 情者不持

雨降れば たぎつ山川 岩に触れ 君が砕かむ 心は持たじ

右一首不類秋歌而以和載之也


「“雨降れば” 山間の渓谷をたぎり流れる川が、岩にぶつかって、きみの心を砕くような、そんな(残酷な)心は持ってはいないよ」

右の一首は、秋の歌に類しない。しかし、和なるを以(も)ちてこれを(掲)載するなり