マネキン #294

1987年　アメリカ　90分

なんの仕事に就いても芸術家肌の性格が災いし、一生懸命作りすぎてクビになってしまうジョナサン。ショーウィンドウの前で雨に打たれながら、自分が組み立てたマネキンが飾ってあるのを見つめていた。ある日、デパートの新規開店にたまたま立会い、社長の危機を救ったジョナサンは運よくデパートに就職が決まる。しかしそのデパートには対抗デパートのスパイ、何かありそうな警備員（とその飼い犬・ランボー）などなど怪しげな人々が一杯のデパートだった。ジョナサンはそこでマネキンと再会、なんとマネキンは突然動き出し、エジプトの王女だと名乗る。こうしてジョナサンとマネキンの奇妙な恋愛物語が始まった。

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古代エジプトの皇女の魂がマネキンに乗り移って、しかも最後には人間になってラブラブハッピー！っていう、いかにもイケナイ妄想的な感じのストーリーなんだけど、これが意外とおもしろい。スターシップ『愛は止まらない』『マイ・ガール』など名曲がBGMに使われてるのもグッドだった。おかしかったのは、芸術家にはそういう趣味（マネキンと恋愛）があるもんだ、と妙に理解力のある黒人ウィンドウディスプレイメーカーのハリウッド。２人？のキューピッドとしてキーとなる活躍をする。デパートの勧善懲悪ストーリーと相重なってハートフルな映画に仕上がっている。