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「流される」から遠くに行ける

2009年07月17日 22時47分14秒 | φ(.. )じゆうちょう(未分類)
「サラリーマン合気道」という本のタイトルよりもむしろ、“「流される」から遠くに行ける”、というキャッチにビビビっときて購入。
著者の箭内(やない)道彦さんはコピーライターやクリエイティブディレクターとして活躍する一方、去年4月からNHK教育TV『トップランナー』のMCも務めている。また、プライベートでは(現在進行中であれば)、女優の南野陽子さんの彼
本書は箭内さん自身の挫折や失敗から編み出した45の仕事術が、小学生でも理解できそうな平易でわかりやすい言葉で綴られている。自分には個性やこだわりがないという人にこそ役立つ、具体的な術ばかりを。

もっとも共感したのは…最後の項「十代のままでいい」。
以下はその抜粋文。

僕は十五歳で人生は終わってしまうと考えています。中学生までに体験したこと、吸収したことでその後の人生は決まってくる。それ以降の経験では決定的に自分に残る傷の深さが違うんです。傷というのは悪いものだけでなく、いい意味も含めた心に残る爪あとという意味です。中学生のときの傷はいつまでも残る。それは多分、中学生時代までの心は、まだ処世術や世間体などでガードされていなくて、むき出しの状態であることが影響しているのではないかと思われます。(中略)

誰も十代の自分からは逃れられない。十代のころに好きになったものや、すごく悔しかったことがその後の人生を決定付けているんです。その後にどれだけ強烈な体験をしても、十代の記憶からは逃れられない。中学のときに描いた夢を確認しようとする生き方と、中学生のころの自分が嫌で、なんとかそこから逃げ出そうという生き方は、間逆のようですが、実はどちらも中学生の自分にとらわれて生きているのです。(だいぶ中略)

人は十代から成長しない、ということを一度認めてみてください。そうすることで、
「自分は中学を卒業してからもう何十年も経っているのにまったく成長していない」といった無駄な焦りもなくなるし、すごく楽になる。また、自分のやってきたことが、実は中学時代に好きだったことに導かれていた、とわかることで自分の人生の辻褄が合い、現在の自分に自信や確信が持てるようになると思います。だから、十代のころの自分の感じ方を積極的に思い出し、もう一度大事にして仕事に活かせれば、もっと楽しく、自信を持って働くことができます。

と結ぶ。

う~ん、箭内さん鋭いっ。鋭すぎます
このたった3ページに綴られた文章を読めただけでも、この本を購入した価値があったというものです。
仕事だけでなく趣味なんかも十代のころに好きだったもの、得意だったことがとても影響しているように思う。確かに十代のころの自分が果たしたくてもできなかったことへのリベンジが「何か」を始める原動力になっている。ズバリ、この「何か」の多くは十代で果たせなかったことだったりするのだ~

ままたろう流れ流れて、ここは屋那覇島(やなはじま:〔沖縄の無人島〕)あたりか
これからどこへ行こうか、いまだ何も考えず…。ただただ流れていくのです。いつしか完全な死体を目指して。

『サラリーマン合気道』 箭内道彦著 幻冬舎 1500円(税別)
2008年9月10日 第一刷発行
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