たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

雲取山(1937)

2021年01月11日 | 心に残る思い出の山

秩父・三峰神社~霧藻ヶ峰~白岩山~雲取山(H11・1・1)

(歩行時間)1日目→4時間30分  2日目→5時間45分

     

1月1日夜9時「明日どうしよう」「運動不足だから御荷鉾山でも登ろうか」    そして9時半「折角の休みだから雲取山はどう?」 雄さんの反応はそれほど悪くはない、善は急げ、さっそくお弁当の準備に取り掛かった。後ろで「おいおい未だ心の準備が出来てないぞ」

夜明け前、出発 7時50分 三峰神社に着いた。駐車場は既に初詣客の車がたくさん並んでいた。予定の時間を大分オーバーしているので焼いて来たお餅を食べて出発。

神社から5分ほど歩いた所が登山口だ 先ずは記念撮影・・・・・・・・カメラが無い! 慌てて車に取りに戻り近道で私に追いついた(最初の黒星)   次に標識を見落とし広い方の道を前進して行き止まり、又々慌てて引き替えし何やかやと無駄な時間を費やしてしまった(二つ目の黒星)   私達の登山は始まったばかり、この先、何が待ち構えている事やら。

歩きはじめは檜の人工林の中、この辺りは妙法ヶ岳を登った折に通った道だ(↑の写真) 妙法ヶ岳(奥社)への道を見送り斜面を覆う笹原を穏やかに登って行くとガサ、少し行くとまたガサ その度に足が止まる。5回ほど聞いた先で鹿や熊の生息地を示す立て有だが在った。「ハ~レタソラ~~」いきなり歌い出した雄さん

そんな時、単独の男性が追いついた。「今日中に鴨沢へ下ります」と言うと足の速いその人は間もなく視界の向こうに消えた。

道がいよいよ登りに転じると地蔵峠を経て霧藻ヶ峰に着いた。昔は「黒岩の頭」と呼ばれていたそうだが秩父宮様が登山に来て霧藻と言った事から以後此処をそう呼ぶようになったと言う(霧藻とはサルオガセの事)

展望台になっている小屋の軒を借り15分ほど休憩を取る。正面に幾つもの刃を立てる両神山、浅間山は、その後ろで白く輝いていた。三峰神社は既に足元はるか下方に遠ざかっている。

休んでいた登山者の話に寄れば雲取山荘の宿泊者もさすが年末年始130人位に膨れ上がり1日には山頂で御来光を迎える人の列が出来たと言う。31日は年越し蕎麦、元旦は餅つきが催されたが昨夜から食事は通常に戻ったそうだ。雄さんと「今日で良かったね」と胸を撫で下ろす。

ここから一旦お清平に下り、いよいよこのコース一番の長く辛い白岩山への登りに入る。気を引き締めて胸突きを一歩一歩登って行くと、ほんの少しでお清平は下方に沈んだ。

標高は1700mに近く何時しか周辺は針葉樹林の黑木が数を増やし奥秩父の様相を呈してきた。長い行程になる秩父側から登る者は少ないらしい。稀に下山者に会うだけのシーンと静まり返った山に私達だけの足音が響く。右側には葉を落した木々の向こうに奥秩父の山々があった。冬ならではのロケーションである。 山道は凍土だ、そして参道脇の分厚い落ち葉の下は10㎝も有ろう霜柱が頭をもたげていた。

標高差340mの苦しい登りも所々平坦な道が有るので息抜きが出来疲れも解消される。地蔵の姿が見当たらない見返り地蔵の標識を見てなお進むと漸く前白岩の肩、そこから10分ほどで前白岩に着いた。ちょうどコースの中間点だった。 ぽっかり空いたピークからは、これから目指す雲取山と富士山が得られたが逆光で有り前白岩で休んだので、ここは撮影だけに留め先を急いだ。

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コメント (2)
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