たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

黒斑山の秋 10/26

2012年10月28日 | 登山

一昨日、浅間山が冠雪したと言う

何だか急にウズウズしてきた

活火山なので融けてしまっている可能性は大だが一縷の望みを抱いて車を走らせる

軽井沢を過ぎた辺りで全天、雲に覆われおや、まぁと思ったが車坂峠に近づくにつれ秋の爽やかな空が広がった

左に八ヶ岳が碧く優美な姿を見せている

そう言えば八ヶ岳も4~5年ご無沙汰だ、紅葉はもう終わっただろうか


平日にも拘らず駐車場は置くスペースを探す程の混雑だった

入口だったが、ここなら大丈夫だろうと言う場所に停め9時半出発

凄い~~」
高度が上がる度に又「凄い

登山口から始まる唐松の黄は少しずつ濃さを増し尽きることが無い

8月に咲いていたゴゼンタチバナは赤サンゴの様な実をアチコチにばらまいていた





  


  




ゴゼンタチバナの実がサンゴで有るならばザクザク踏みしめる霜柱はダイヤモンドと言ったところか


左に黒斑の縞枯れが見えシェルターに行きつけば、ほどなく槍ヶ鞘だ

ここからの浅間山は何度見ても感動する

おまけに今日は唐松のデコ付きときている








最後の急坂を一喘ぎ、トーミの頭に11時30分に着いた

見下ろせば仄かに赤味を帯びた浅間山の裾野に広がる旧火口跡「湯の平」

夏とは趣きを異にして柔らかな表情なのに何だか心が踊る







先ずは腹ごしらえ

ギャーッと鳴いてホシガラスが餌を狙いにやって来た

ここのホシガラスは人馴れしないのか遠巻きに様子を伺っているだけ

側に来ればご飯粒をあげるのに


10分先の黒斑は割愛して今日は此処まで

コーカサス地方の雰囲気とは誰が言ったのか

そんな一連の稜線(黒斑~蛇骨岳~仙人岳~鋸岳~Jバンド)にもう一度 目を向けザックを背負った




登って来た道も帰りはこの通り

寒いくらいの日和だったが霜が融けドロドロの泥んこ道

滑ったら目も当てられないよ・・・慎重に慎重に”


帰りは正面の篭ノ登山と水ノ塔山を見据えて下るのみ

もう下りも終盤に差し掛かったとき「カモシカが居ます」と登山者が小声で教えてくれた

カメラを構えたがチョット遅かった

もしかして、こちらの興奮を読まれたか




・・・・・・

13時50分、下山した私達が向かうは浅間山荘「天狗の湯」




道はダートだがそれほど悪路ではないし道中、黄紅葉も楽しめる

車を使わず歩くのもいいかもしれない



>



天狗温泉は浅間登山口バス停から4キロ入った標高1400mに建つ秘湯も秘湯。奥深い一軒宿だ

昔、寺さん家族と黒斑から草すべりを通り湯の平に下り立ってこの温泉に入ったのはもう、20年も前の事になる

彼女も結婚して今、一児のお母さんになった

最近は年賀状での近況報告だけのお付き合いになってしまったが彼女の事、明るく元気にやっている事だろう

この温泉の特徴は赤茶色の湯

風呂から上がったら流さずにそのまま自然に乾かすと有るが、そうもしていられないので拭うとタオルが紅く染まった

それほど濃い鉄分を含有している






温泉も然ることながら周辺の景色がまたいい

何時か此処に泊まって湯の平から黒斑もいいかもしれないな






・・・・・・

今回の登山、冠雪の浅間山は見られなかったが感激は大きかった

そしてもう一度訪れる機会を頂けたのも嬉しい

12月だろうか



                                  
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実りの秋

2012年10月25日 | 日記
小判だ~


瑞々しい緑の穂を風に揺らして今年の猛暑を清涼感を持って包んでくれた小判笹

ようやく刈り入れの時期を迎えます

ふと大判小判がザックザックザックザクの花咲か爺さんの一節を思い出しました

私も声を張り上げて夢ならば覚めないで~


(下の写真は今年の初夏に写したもの)


清々しい一日です

スッキリ目覚めて今日も頑張るとしましょう






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食の秋 ムカゴ飯

2012年10月24日 | 日記
何を食べても美味しく幾ら食べてもお腹が拒否しない秋

ムカゴってご存知ですか?

山芋の実ですが今年は例年よりも大きい実が沢山、収穫できました

さっそく素朴なムカゴ飯を作ってみる事にしました

我が家が年に一度 味わう秋の味覚です


秋の味覚と言えば数日前畑仕事をしている時にKさんからお電話を頂き

「栗ご飯を炊いたので、これからお持ちしたいのですが、いらっしゃいますか?」


畑にゴッソリ芽を出した三つ葉でお吸い物とサラダを作り待つ事1時間

元、高校教師のご主人を連れだってお見えになりました

津軽塗りの器の蓋を開けると未だ仄かな暖かさ、思わずゴクリです

「主人は足も弱くなり千葉と東京の息子の所へ行く外は他所の家は滅多に訪問しないのよ」

嬉しいですね。私の家だから足を向けて下さったのだそうです

(因みに長男さんは主人と同年齢なのだとか)


お帰りの時に持って行って頂いたムカゴ、もう食べたかな?

今度、私がKさんと会うのは今月の30日、Tさんと3人で久しぶりの会食です




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感動・那須の紅葉 (3)

2012年10月22日 | 登山
まぁ、とにかく凄い紅葉でした

さて次は姥ヶ原に向かいます

登山者の多くは茶臼までケーブルを使用しピストンと言うのが大方で私達の様に沼っ原に下る者は少数の様です

・・・・・・

数十分で上から見下ろした箱庭の様な姥ヶ原に到着しますと自然が造り上げたものなのでしょうが

其処は、まるで庭師が丹精込めて造り上げた日本庭園の様なしっとりと落ち着いた空間でした

秋の日も深まり午後の空気は肌を射します

私達が到着した時は大半が引き揚げ犬を連れた男性一人と

若い女性二人が楽しそうに語り合い遅い昼食をとっているだけでした

そんな閑散とした空間だったからこそ余計に寒々と映ったと言う事もあるのでしょう












自然が造り上げた造形にウットリした後は「ひょうたん池」に立ち寄ります

石仏の置かれた所から本道を右に逸れ200m、踏み外したらまた骨折しそうな(高さ2mほどの所も有り)

細い木道を紅葉に囲まれて奥へ進んだどんずまりに“人知れず”が似つかわしい姿の瓢箪池は有りました



  





しかし・・・此処からは僅かに池の一部が見えるだけです

何とか池のほとりへ行けないものかと周辺を探ると無理矢理、先人が付けた足跡が池に向かって下っているのを見つけました


それでも未だ池の全容を見る事は出来ませんが鳥にでもなって上から見ればきっと瓢箪の形をしているのでしょうね


ここから先はもう駐車場の有る沼っ原を目指すのみです

右に三斗小屋へ下る道を分ける辺り華やかさはグン落ちますがブナの黄葉のトンネルは絵に描いた様でした




秋の日はつるべ落とし、もう直ぐ4時になろうとする登山道は西に傾いた太陽が木漏れ日を投げかけます

感激した牛ヶ首から5キロ(?)、そろそろ足も悲鳴を

あ~ぁ、また 転ばなくも良い所で転んでしまい膝小僧を擦りむいてしまいました




斜光を浴びて銀色に輝く笹の向こうに同じく銀色の光を放つ沼っ原の調整池が見えてきました

もう、ゴールも近い


4時、ようやく駐車場に帰りつきました

朝方のかなりの車の量も今は数えるほど

来し方を振り返れば秋色の白笹山と南月山が静かに見下ろしています


・・・・・・

例によって登山後の楽しみは 

今日は折角、那須に来ましたので近くの板室温泉(グリーングリーン)で汗を流す事にしました。勿論、源泉かけ流し(500円)


アクシデント

帰り道、那須ICから高速に乗り家には9時には着けるだろうと思っていましたところ

西那須野から矢板間が事故で8キロの渋滞、待ち時間が80分と表示されました

仕方なく3区間 走った西那須野で一般道に降り日光に向かったのですが

その道が「紅葉ライン」に続く峠越えの道だったのです

未だ紅葉もしていない道をダラダラと走った先に料金所が有りました

季節外なのに何て事でしょうと有料料金時間帯を問えば21時まで600円と言う事でした

その時が何時だったかと言えば20時・・・・・・・全く何て事か  です


まぁ、野生のシカが見られたからイッカと言いながら3分も走らない内、又々料金所

今度は龍王峡ラインなんだそうです

思わず聞いてしまいました

「この先、未だ料金所があるんですか?」と

もしかして文句を言うドライバーもいるのか申し訳なさそうに

「直ぐ先のトンネルを潜った所にもう一ヶ所あります。トンネルを潜るだけで料金が掛かりますので

それを避けたいなら温泉街を通る事になりますが手前の信号を左折すればR121に出られますので」

まったく追いはぎの様な道路ですよね

それでも途中、食事をとり何とか家には23時には着く事ができました

色々思わぬ事に遭遇もしますが、これも後々には笑い話として語る日もくるのでしょう



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感激 那須の紅葉 (2)

2012年10月19日 | 登山
展望皆無の山頂で寒さに震えながら昼食をとったあと早く前線が通り過ぎてくれる事を祈りながら牛ヶ首へと向かいます

濃い霧の中、全く衰えない強風に何度 耐風姿勢を取らされた事でしょう




尾根が痩せてくる頃、時折スポットライトを当てた様に山肌に光が差しました

「今だ」とばかりカメラを向けますがアングルを決めている間に次の霧が貴重な景色を隠してしまいます

こうなったら構図がどうのこうのと言ってられません

霧の晴れ間を狙って闇雲にシャッターを押すのみです












そうして牛ヶ首にやって参りました

思わず大声で叫びたくなるドハデな山肌

一体、私は何をしているのだろうと自分でも可笑しくなるほど落ち着きなくウロウロしていました

気が付けば辺りは幾分、明るさを取り戻した感じ

さぁ、心行くまでこの素晴らしい紅葉を楽しむ事に致しましょう


















登山道両サイドも、この通り

これ程 紅葉高揚したなんて、もしかして初めてかもしれません

写真には登山者の姿が写っていませんが平日にも拘らず、かなりの人出でした


牛ヶ首から少し下った河原状の所で一休み

この辺りは様相がガラリと変わり黄が主体の、これまた華やかな色合いで山が飾られていました








下方に白く見えるのはこれから目指す姥ヶ平

どんな所なんだろうと期待は膨らみますが、この黄葉を前に慌てて行く必要なんて何処にも無い

私達はまるで根が生えた様にその場所から立ち上がろうとしませんでした












・・・続く・・・



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