「自助会って、なんであんなに自分のことしか話さへんの?」って聞かれたことありました。
一般社会では、「me!me!」は倦厭されますもんね。
自慢話みたくなるもんね。
不幸の自慢話とかさ。
私も最初そう思ってた。
つか、「自分の話にならへんように気をつける」訓練を、学校で、職場で、社会で、してきませんでしたか?
だから私は最初の頃
「皆さんは苦しんではるんですね」
とか
「こういうところに来る人は、だいたいこういう傾向があると思います」
とか、話しました。
場の分析
依存症の評価
自助グループの意義、問題点
輪の中に入らず、輪を外からながめて、輪について語ることをしました。
しばらくたってから
気がつきました。
回復している仲間は、自分の経験の話だけをしているということに。
自分が何をしてきたかを話すのって、実は勇気がいりますし、信頼関係がいります。
分析や批評は、勇気や信頼関係は必要ないので、イージーです。これは、回復の道具には、ならへんみたい。
仲間の間にいると、まるでこんな風に言われているように感じます。
「うんうん、わかった。で、あなたは?あなたは何をしてきたの?あなたのことをはなして。」
話すは、手放す。
今日一日。