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まき子の酒

日本酒が好き。純米酒が好き。そんな飲兵衛が「母親」になってしまいました。今はムスコを飲兵衛へと英才教育中?!

獺祭 だっさい

2005-10-14 20:09:42 | 日本酒を飲む @ 関東

大学生の頃までの自分は、日本酒なんてまったく知らなかった。

イヤ、飲んだことが無いわけではない。
親父の晩酌に付き合っていたときは、必ず熱燗を飲んでいたし
家で料理酒に使っていた、松●梅を勝手に飲んで怒られていたし。

でも、「日本酒?地酒?純米・・・?なんだかよくワカラン。でもウマくない。」 と思っていたのは事実。

そんな自分が
“日本酒ってこんなに美味しいものなんだ!” と感動したきっかけになったお酒の一つが 獺祭

分かりやすいっちゃ分かりやすいスタートなのかも。
でも、それだけに獺祭には思い入れがある。


そんな私を、日本酒飲み仲間の大先輩が、獺祭の会ってのがあるからどお? と誘ってくれたのだ。

日本酒の会、というのは実はまだどこにも行った事がない。
いろいろな所で、そんな会があるという事は耳にするのだけど、ちょっと腰が引けてしまっていたり
緊張して飲むより、家や行きつけの居酒屋でまったり飲んでる方が楽しいからいいや~、
と、あまり興味がなかった。

でも、先輩がいるなら心強い!!

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会場につくと、お猪口が一人一人に配られた。
「粗品かな?」と思ってカバンに入れたら、「今から使うんだよ。」と先輩。 なるほど!

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テーブルには、4合瓶の 純米大吟醸 磨き三割九分純米吟醸50 が置かれている。

dassainatujikomi.jpg dassaijyundai50.jpg

でも、獺祭のほぼ全種類が、この会場では飲めるとのこと。
嬉しくて小躍りしてしまいそうになった。

しかも、全部飲むぞー!と鼻息もふんふん言わせてしまうあたり、素人丸出し。
というのも、お店や家で獺祭を飲むことがあっても、違う種類を並べて飲むことはない。
一緒に飲めれば、それぞれの違いなんかも、より一層わかるというもの。

よく家でご一緒させていただく定番 純米吟醸50 は、美味しいのにお手ごろ価格なのが魅力。
でもやっぱり 磨き三割九分 の方がは麗な味だし香りもある。

ラベルに貼ってある 夏仕込 しぼりたて というのが気になって、蔵の人に聞いてみた。
獺祭を醸している旭酒造では、今は年中仕込みが可能なように温度調整ができるらしい。
なので、ひやおろし とかではなく、本当に 今年の夏造ったお酒のしぼりたて なのだとか。

年中仕込が可能とは・・・。すごいハイテク。


さて、獺祭のラインナップの中でも 遠心分離 がやっぱり人気があるようだ。
各テーブルではなく、会場の一隅にあるブースで
遠心分離が飲めたり、蔵人さんや販売店さんとお話ができる。

あるある!たくさん!うわ~~い!!

dassaijyundai23.jpg dassai39.jpg

遠心分離 の 純米吟醸50 や 純米大吟醸 磨き三割九分 、それに 磨き二割三分 など。

二割三分なんて・・・なんでそんなに削る必要があるの?!っていうくらいだ。
でも、この透明感!!


すっ・・・・・・・・・


っていう感じ。
一緒に飲んだ隣の人と、思わず目を見開いて見つめ合ってしまった。
香りもさわやかだ~。
初めて飲んだけど、お米29%磨きの魅力がこれか!


そして中に、面白い商品があった。

クリスマス限定 磨き二割三分 発砲にごり酒

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なんとまぁ、聖夜限定とは。
スパークリングワインに対抗して!!って感じかなぁ。
少しでも地酒を広めようという蔵の人達の頑張りが伺える。
クリスマス商戦、がんばれ~!

でも、個人的には、レギュラーの 発砲にごり の方が美味しく感じたりして・・・。
クリスマス限定のは、もっと微発砲で、お米もまだ粒粒が残っている。もったり感がするというのだろうか。
でもこれはこれで、きっと好きになる人がいるのだろう。


このブースでちょっと蔵の方たちを話をした。そして感心してしまった。
「品川の QEEN’S ISETAN なんかにも卸してますよね?」と聞いてみたところ
別にQEEN’S全体に卸しているワケではなく、一店舗ごとのお付き合いとのこと。

以前は品川や他の所にもあったらしいけど、
陳列が適当で全然商品価値を謳えない状況だったり、保存の仕方もよくなかったり・・・と
問題があるところには、申し訳ないけどお断りしたんだとか。

そうやって、一店舗ごとに、ちゃんとお酒の事や造り手の事、
それが届くお客さんの事を考えて取り扱っているか、見ているんだなぁ、と。


やっぱり、こいういう蔵人の話を聞きながら、そのお酒を飲むと感情もひとしお。味もひとしお。
そうそう、こうやって日本酒の事が好きになっていったんだもんなぁ・・・。


ブースを離れ、先輩達の元へ行くと、「また一本もらってきちゃった。」と
所狭しと空き瓶が並べられたテーブルに、4合瓶が追加された。

dassai48.jpg

純米吟醸48 寒造早槽 とある。
ふーん、これは初めてみた。

というか、48 とか 39 とか、中途半端な数字が好きだなぁ(笑)。
でもそっちの方が記憶には不思議と残る。

そして、またもや不思議なキーワードが。 寒造早槽???
・・・・・・分からない事はほったらかしにしないて、ちゃんと聞こう。

蔵人さん曰く、これも夏に仕込んだもので、冬季限定用しぼりたての本生。うっすーらオリも入っているとか。
確認してみると、ホントだ!
しぼりたてのフレッシュでフルーティな味わい。

でも、ウケたのは 「夏造早槽っていうべきですね、えへへ(汗)」 という蔵人さん 
アラ。痛い所を突っ込んでしまったのだろうか。
まぁ、でも冬季限定なのに「夏」って言葉が入るのも変だし。

ネーミングにも苦労させれているんですねぇ。


そうこうしているうちに、2時間の獺祭の会は終わってしまった。

でもとっても充実感たっぷり。
こんなに獺祭を堪能できて、本当に楽しかった。
そして日本酒を好きになったきっかけのお酒を飲んで、初心に戻ったような。

私はやっぱり日本酒が大好きだ。そして楽しく飲みたい。

頭で美味しいと考えるのではなく、体で美味しいと感じたい。
そう感じる時が一番幸せ。

これからも美味しいお酒に出会えますように・・・。


そして、連れていってくれた先輩に感謝!!!

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