私は石川県の加賀平野のど真ん中で、生まれ育ちました。
これは私の母から聞いた話をもとに、私がイラストを作ったものです。
石川県ではこのような籠を「イズミ」と呼んでいたそうですが、
全国にはさまざまな呼び方があり、
一番多いのはイジコ(嬰児籠)のようです。
私は四人きょうだいの末っ子。
一番上の兄は私より11歳年上で、昭和13年生まれですが、
母はイズミには入れず、布団で育てたそうです。
イズミをどのようにして使ったのか、
なぜ、イズミで赤ちゃんを育てたのか、
なぜ、使わなくなったのか、聞いた話を思い出しながら書きました。
1.灰袋(もみ殻灰を入れた袋)を、裸の赤ん坊の股に当てて、
オムツでお尻を包み、その上から風呂敷のような布でくるみ、
周囲にボロ布を詰め込んで保温した。
2.オシッコは灰袋の灰などが吸収する。ウンコが出たら灰袋を替える。
灰汁はオムツかぶれを防ぐので、お尻はきれい。
3.イズミの中の灰・もみ殻・ワラは1日に1回、堆肥に捨て、
新しいものを入れる。
4.生まれたばかりの赤ん坊は丸まっていて、手足も曲げている。
無理に伸ばしてはいけない。
5.赤ん坊の頃に背中を伸ばして寝かせると、
背中を丸められない大人になり、田んぼ仕事ができない。
6.イズミだと背中を丸くして寝かせられるので、
田んぼ仕事ができる大人になる。
コックリコックリしながら寝るので、きれいな丸い頭になる。
7.田んぼ仕事ができない人間は、役に立たず、
家族の負担が増えるので困る。
8.田んぼ仕事を長年した人は、背中が丸くなり、
ひどく腰が曲がって、気の毒。
9.小松製作所とかができて会社員が増えてきた。
自分の子どもは会社員にしたい。
会社員は歳とってからも、背中も腰も伸びている方が恰好いい。
10.イズミは汚らしくて不潔。
11.だんだんと田舎でも生活に余裕ができて、
赤ん坊のオシメや着物や布団を買えるようになったので、
四人ともイズミには入れなかった。
12.布団だと向きぐせがつきやすいが、つかないように気をつけた。
私の母は「赤ん坊は丸いまま、抱いたり寝かせたりしないといけない」
と知っていた人だからでしょうか、
私の背骨はしっかりS字状にカーブしています。
丈夫な背骨を作るための最大のポイントは、
新生児期に背中を伸ばさないことです。
この図は「カパンディ関節の生理学Ⅲ 体幹・頭部」原著第6版
A.I.Kapandji 著 塩田悦仁 訳 医師薬出版 を参考にリライトしたものです。
背骨のS字状カーブがある私と、背骨のS字状カーブがない人の
「田植え」の姿勢を比べてみてください。
↓私は1時間連続で田植えができると思います。
でも、この人はどうでしょう。↑
肩を私のように低くできないので、
右肘を伸ばさないと床に指先が届きません。
右の小指で床を支え、
左手を膝に触れていないとこの姿勢を保てません。
全く田植えなんてできそうにないことが、お分かりですね。
指先をアップしてみましょう。
私の指先は↓ ゆったりして器用に動きそう。
こちらは、全身が緊張しているので ↑ 指先までぎこちないですね。
農作業のようなきつい仕事もできて、指先も器用なのは私だと分かりますね。
背骨のS字状カーブがない彼女は、とても頭は良くて、
スポーツもできる人なのですが、
首をはじめ全身がいつも痛くて辛い人なのです。
私は、走るのは遅いし腕力もないけど、この身体は私の宝物。
背骨のS字状カーブがない人から
「10億円あげるから私の身体と変わって」と言われてもイヤです。
これは私の母から聞いた話をもとに、私がイラストを作ったものです。
石川県ではこのような籠を「イズミ」と呼んでいたそうですが、
全国にはさまざまな呼び方があり、
一番多いのはイジコ(嬰児籠)のようです。
私は四人きょうだいの末っ子。
一番上の兄は私より11歳年上で、昭和13年生まれですが、
母はイズミには入れず、布団で育てたそうです。
イズミをどのようにして使ったのか、
なぜ、イズミで赤ちゃんを育てたのか、
なぜ、使わなくなったのか、聞いた話を思い出しながら書きました。
1.灰袋(もみ殻灰を入れた袋)を、裸の赤ん坊の股に当てて、
オムツでお尻を包み、その上から風呂敷のような布でくるみ、
周囲にボロ布を詰め込んで保温した。
2.オシッコは灰袋の灰などが吸収する。ウンコが出たら灰袋を替える。
灰汁はオムツかぶれを防ぐので、お尻はきれい。
3.イズミの中の灰・もみ殻・ワラは1日に1回、堆肥に捨て、
新しいものを入れる。
4.生まれたばかりの赤ん坊は丸まっていて、手足も曲げている。
無理に伸ばしてはいけない。
5.赤ん坊の頃に背中を伸ばして寝かせると、
背中を丸められない大人になり、田んぼ仕事ができない。
6.イズミだと背中を丸くして寝かせられるので、
田んぼ仕事ができる大人になる。
コックリコックリしながら寝るので、きれいな丸い頭になる。
7.田んぼ仕事ができない人間は、役に立たず、
家族の負担が増えるので困る。
8.田んぼ仕事を長年した人は、背中が丸くなり、
ひどく腰が曲がって、気の毒。
9.小松製作所とかができて会社員が増えてきた。
自分の子どもは会社員にしたい。
会社員は歳とってからも、背中も腰も伸びている方が恰好いい。
10.イズミは汚らしくて不潔。
11.だんだんと田舎でも生活に余裕ができて、
赤ん坊のオシメや着物や布団を買えるようになったので、
四人ともイズミには入れなかった。
12.布団だと向きぐせがつきやすいが、つかないように気をつけた。
私の母は「赤ん坊は丸いまま、抱いたり寝かせたりしないといけない」
と知っていた人だからでしょうか、
私の背骨はしっかりS字状にカーブしています。
丈夫な背骨を作るための最大のポイントは、
新生児期に背中を伸ばさないことです。
この図は「カパンディ関節の生理学Ⅲ 体幹・頭部」原著第6版
A.I.Kapandji 著 塩田悦仁 訳 医師薬出版 を参考にリライトしたものです。
背骨のS字状カーブがある私と、背骨のS字状カーブがない人の
「田植え」の姿勢を比べてみてください。
↓私は1時間連続で田植えができると思います。
でも、この人はどうでしょう。↑
肩を私のように低くできないので、
右肘を伸ばさないと床に指先が届きません。
右の小指で床を支え、
左手を膝に触れていないとこの姿勢を保てません。
全く田植えなんてできそうにないことが、お分かりですね。
指先をアップしてみましょう。
私の指先は↓ ゆったりして器用に動きそう。
こちらは、全身が緊張しているので ↑ 指先までぎこちないですね。
農作業のようなきつい仕事もできて、指先も器用なのは私だと分かりますね。
背骨のS字状カーブがない彼女は、とても頭は良くて、
スポーツもできる人なのですが、
首をはじめ全身がいつも痛くて辛い人なのです。
私は、走るのは遅いし腕力もないけど、この身体は私の宝物。
背骨のS字状カーブがない人から
「10億円あげるから私の身体と変わって」と言われてもイヤです。
先日、3ヶ月検診に息子をスリングに入れて行きましたら、小児科医にこってり叱られてしまいました。股関節脱臼になるから絶対ダメ!と。
医療者でも認識の違いはあるのですね…。小児科の先生に言われたら、大抵のお母さんは怯むのでは、と思いました。丸く抱っこすることが共通認識になることを願います。
ところで、私の息子は首据わりはあと一歩ですが縦抱きが好きで…。寝付く時も、うとうとするまでは縦抱きしないとのけ反って嫌がることが多いのです。寝入るのは丸々抱っこなのですが。このまま縦抱きしていても良いのでしょうか?因みに最近、平らなトコに寝かせるとブリッジするようになりました(上の子も3ヶ月くらいのときブリッジしていました)
「股関節脱臼になるから絶対ダメ!」と小児科医が言ったら、私だったら黙ってその通りにメモをとって、そういった医師に「確かに先生の意見はこの通りなんですね? では、間違いないとの証しに、ここに署名お願いします」と言いますけどね。
一般のママではそんなことをする人いないでしょうね。してほしいけど。そうすればたいていの医師は怯みますよ。だって、確固たる理論・根拠・経験に基づいて働いている医師なんて、どれだけいるのでしょう? たくさんいれば、もっと日本の子どもは元気に育っているはずですよ。
ともあれ、我々は丸く抱っことし、丸く寝かせることが、日本全体の、いや、全世界の共通認識になることを目指して頑張るしかないです。
生後3ヶ月で、首据わりはあと一歩、縦抱きが好き、ブリッジするというのは良くないですね。
10/13の「2歳2ヵ月からお箸でご飯!」のお子さんは、10/24の写真のように、しっかりとおひな巻きにして育ちました。10/26に書いているように生後7カ月までおひな巻きとスリングで、ずーっと育てたそうです。ですから、あなたもぜひ、少なくとも7ヶ月頃までは、スリングとおひな巻きでずーっと育て、平らなところに寝かせることはやめ、おむつ交換時も、更衣時も、丸く寝かせて行うようにすれば、きっとこれからでもお子さんの発達は、良くなっていくと思いますよ。
やはりブリッジするのはよくないのですね。私自身も赤ちゃんの時はブリッジしていたらしいので、そんなものだと思っていました。
息子は生まれた時から頭の形が悪く眉間にシワを寄せていた(まさにパンフレットに書かれていた通りでした)ので、大きい赤ちゃんで(もう7kg越えました)少々スリングは辛くなってきて
早くおんぶしたいと思っていましたが、頑張って丸く育てたいと思います。
丸く育てるのが世界の共通認識…本当にそうなって欲しいです。周りに丸々抱っこと母子整体を勧めていますがぜんぜん理解されず悲しくなりますが、先生にコメントいただけて、信じて頑張ろうと思いました。本当にありがとうございました。
私自身も体を整えて、子どもたちのパワーに負けないように日々頑張ります。
これからもブログ読ませていただきます。返信は不要です。本当にありがとうございました。