★★★☆
昨年末に公開され、あまりの大ヒット。
ということで遅まきながら見てきました。
ミュージカルの映画化ということでどんなものかと思いましたが、
かなりすんなりと映画の中に溶け込むことができます。
(まさか99%ミュージカルとは思いませんでしたが…)
ミュージカル自体は、学生の時に海外(たしかパリ)で見たのですが、
英語自体がわからないので、まぁ全然理解はできませんでした。
ただ、その声量の部分は鳥肌が立つほどだったということは思い出されます。
映画が舞台に比べて優位の立つ点、それは圧倒的な映像技術です。
本作では舞台では味わえない角度、カッティング、遠近などで魅せていきます。
150分を越える大作でしたが、その長さは感じさせません。
原作の邦題として『あぁ無情』と訳される本作。
内容としてその邦題が似合うぐらい人生の無常さを描いています。
その時々としては、仕方ない選択が、どんどん負のサイクルに入っていく過程は、
見ていて何か現代にも通じるものを感じてしまいます。
ミュージカル映画の金字塔という意味で、
見ておいても損のない一本でした。