ロープゲージ(Rope Gauge)です、現役の頃は常にポケットに入ってました。一番上に寸、次にインチ、その下はミリの目盛りが刻まれてます。
これと1円硬貨(厚さ2mm、直径20mm)が数枚あれば大抵の物の計測が出来ました。
家業の船具屋では、メートル法が実施されてからも尺貫法、ヤードポンド法も日常的に使ってましてね。
法がどうであれ、日本の船だけを相手にしてるワケや無いので、お客さんの判り易い単位で話をせん、と間違い、揉め事の元ですやんか。
ヤードポンド法の長さでは、一般的なインチ、フィート、ヤードに加え、海の場合はファザマ(fathom=6feet)、ケーブル(100fathom)、マイル(海里、nautical mile)等があります。国によっての違いも有り、重さのストーン(14lb)は英国しか使わず、トンは米国1t=2000lb、英国1t=2240lb、とわずかに違う。液量にいたっては米ガロンと英ガロンでは2割近い差が有るから難儀やったね。
もう一つ常に持ってたのが折尺、寸とmmの目盛の裏にはインチ目盛りが刻んであって、たちどころに寸⇔mm⇔インチの対照が出来て便利やったね。
メートル法施行で製造も販売も禁止、海外へ行ったらインチ目の入ったコンベックスルール(巻き尺)を何個も買って帰ってましたわ。
エライ事になったと思てたら、いつの間にやら規制がユルユルになり、販売もされるようになりましたね
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