紫の運命
染色家である志村ふくみさんが 「紫のゆかり」というごく短い文章で 紫根染および源氏物語について触れている。 紫式部は紫根を染めたことがあるのではないかと、ときどき考えるそうであ...
送り盆
今日は送り盆。大文字は無事終わるでしょうか。こんな天候不順のお盆はそうそうなかった、よ...
「余興」森鴎外 ~あらすじ
この短編も そう、 こんな暑い日の一幕。 「私」は同郷人の懇親会で、柳橋の亀清へ出向きます。亀清の記述はこんな風です。 「暑い日の夕方である。門から玄関までの間に敷き詰めた...
読書しました~鴎外の短編
短編集の中で 登場人物が気持ちのいいほど 属する階層を体現してくれている。 武士は 殉死を許されないことを歯噛みして悔しがるし...
牧野富太郎自叙伝
自叙伝、エッセイ、次女鶴代さんの談話の三部構成。牧野富太郎は植物分類学の父。 牧野以前はシーボルト、マキシモビッチといった植物学者が 日本の植物相...
本棚から復活
春になるとこの本を思い出します。山菜のことについてページが割かれていて、 朝鮮の人は山菜を処理するのが素晴らしく上手いのだ、とか。 この本を読んで、ナムルを作ったのを思い出します。...
脱・積ん読
日本庭園の見方とか歴史を書いた本は多いけれど、 植栽史は初めて見ました。 読み始めて22ページ目...
二百十日
「二百十日」 立春から数えて二百十日で、 そのあたりは風が強いので注意しなければならないということで、 雑節...
万太郎句集で思いがけない笑い
久保田万太郎の句集を読みたいと思い、全集の第十四巻を借りてきました。 全集の月報に何人か万太郎ゆかりの人が寄稿しているのですが、 その中の渋沢秀雄氏...
こんな本を読みました~深川木場物語
著者は昭和4年の木場生まれ。戦前の木場を限りない愛情を持って描いています。三月十日の大空襲についてもページを割いています。前半の部分が戦前の木場の楽しい子供時代の話だけに...