続きでーす。
2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その83
カエルだったら 良かったのに
さやかさんは 土砂降りの雨を見つめた
そしたら ぴょこぴょこ跳んでくの
雨なんか全然 気にしない
いっぱい一生懸命 働くのに
<つづき>
さやかさんは ため息ついた
そんな仮定なんか 意味がない
もう今日は帰ろうと がっかり思った
だって あたしは人間だもん
カエルじゃないんだもん・・・
駅へ行こうと 傘を開いたとき
一瞬辺りが 鋭く光った
えっと思う間もなく ドーンと音がした
これでもう小降りになるかな
そう思うけど 雨は一向に降り止まない
生ぬるい風が 吹き抜ける
頭のてっぺんが ちりちりする
パリパリパリッと 音がして
暗い光がまた 閃いた
ドドーンと遅れて音が辺りを揺るがした
人が急ぎ足で 通り過ぎていく
いつまでここで 待ってればいい
まだ空気が 何だかおかしい
暗い街の中 しがみつく狭い軒下
もういいやと 駅に向かった
帰宅ラッシュの駅は 濡れた人々で
いつも以上に 混み合っていた
手にした携帯に 目を落としながらも
かせをかけられた 人々のやるせなさが
ホーム中に 立ち込めていた
生温い風の中 電車がホームにやってきた
混んだ電車は 傘と汚れた湿気で
二倍混み合ってるように 感じる
それでもと さやかさんは思った
それでも 電車は来てくれた
<つづく>

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2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その83
カエルだったら 良かったのに
さやかさんは 土砂降りの雨を見つめた
そしたら ぴょこぴょこ跳んでくの
雨なんか全然 気にしない
いっぱい一生懸命 働くのに
<つづき>
さやかさんは ため息ついた
そんな仮定なんか 意味がない
もう今日は帰ろうと がっかり思った
だって あたしは人間だもん
カエルじゃないんだもん・・・
駅へ行こうと 傘を開いたとき
一瞬辺りが 鋭く光った
えっと思う間もなく ドーンと音がした
これでもう小降りになるかな
そう思うけど 雨は一向に降り止まない
生ぬるい風が 吹き抜ける
頭のてっぺんが ちりちりする
パリパリパリッと 音がして
暗い光がまた 閃いた
ドドーンと遅れて音が辺りを揺るがした
人が急ぎ足で 通り過ぎていく
いつまでここで 待ってればいい
まだ空気が 何だかおかしい
暗い街の中 しがみつく狭い軒下
もういいやと 駅に向かった
帰宅ラッシュの駅は 濡れた人々で
いつも以上に 混み合っていた
手にした携帯に 目を落としながらも
かせをかけられた 人々のやるせなさが
ホーム中に 立ち込めていた
生温い風の中 電車がホームにやってきた
混んだ電車は 傘と汚れた湿気で
二倍混み合ってるように 感じる
それでもと さやかさんは思った
それでも 電車は来てくれた
<つづく>

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