続きです。
2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その85
バラと梅酒のビンを テーブルに乗せた
バラはやっぱり電灯の下 毒々しく
梅の実はビンの中 思わしげに揺れていた
喜ぶ物を一つでも渡せる 良かった
さやかさんはぱくり おかずを口にした
<つづき>
翌日は金曜日 夏至の前の日だった
朝起きると 薄日が街に
雷など知りませんと 射していた
道路はまだ 濡れていた
さやかさんは 雨具を詰めて家を出た
電車はいつも通り 混み合っていた
人々の生活を乗せて 動いている
会社に着くと 何かが切り替わる
何かが切れて 何かが目覚める
植物みたいだと さやかさんは思った
光を浴びて 生きる糧を生む昼間と
密やかに 暗い天地に身を伸ばす夜
くるくると 光と闇が回っていく
光と闇に翻弄されて どっちがホントか
くらくらしてる 不夜城に住む人間たち
まだ 心がひりっとする
さやかさんは 胸に手を当てた
草木たちのように 割り切っちゃう?
そうすれば この痛みはなくなるの?
仕事仕事と 痛みをやり過ごす
陽が射してたのも ほんのわずかだった
薄明るい曇りに時折 雨がさぁっと降って
またのっぺり薄明るい 雲の空に戻る
週末前の淀みと きりきりした活気の中
仕事はかちかち 時をデジタルに刻んだ
薄ぼんやりした 長い昼は
だらだら色を落とし 夜へと移った
さやかさんは 手早く片づけ
会社の外へと 飛び出した
今日こそ あの庭に行かなくちゃ
<つづく>

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2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その85
バラと梅酒のビンを テーブルに乗せた
バラはやっぱり電灯の下 毒々しく
梅の実はビンの中 思わしげに揺れていた
喜ぶ物を一つでも渡せる 良かった
さやかさんはぱくり おかずを口にした
<つづき>
翌日は金曜日 夏至の前の日だった
朝起きると 薄日が街に
雷など知りませんと 射していた
道路はまだ 濡れていた
さやかさんは 雨具を詰めて家を出た
電車はいつも通り 混み合っていた
人々の生活を乗せて 動いている
会社に着くと 何かが切り替わる
何かが切れて 何かが目覚める
植物みたいだと さやかさんは思った
光を浴びて 生きる糧を生む昼間と
密やかに 暗い天地に身を伸ばす夜
くるくると 光と闇が回っていく
光と闇に翻弄されて どっちがホントか
くらくらしてる 不夜城に住む人間たち
まだ 心がひりっとする
さやかさんは 胸に手を当てた
草木たちのように 割り切っちゃう?
そうすれば この痛みはなくなるの?
仕事仕事と 痛みをやり過ごす
陽が射してたのも ほんのわずかだった
薄明るい曇りに時折 雨がさぁっと降って
またのっぺり薄明るい 雲の空に戻る
週末前の淀みと きりきりした活気の中
仕事はかちかち 時をデジタルに刻んだ
薄ぼんやりした 長い昼は
だらだら色を落とし 夜へと移った
さやかさんは 手早く片づけ
会社の外へと 飛び出した
今日こそ あの庭に行かなくちゃ
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