まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

「ワタシハ キカイ」 (# 189)

2012-12-06 21:59:17 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
ども、お今晩は。

今日も茶菓子は旧作から。

知り合いに早めのXmasプレゼントを贈ろうと準備していましてね。

品物に「わたしは誰?」と書いた紙を貼ろうと思いまして、
どうせだったらイタリア語かフランス語で書いてみよう、と思ったわけですよ。

でもまかろん、どっちの言語も全く知らないので、
ネットで探してみたわけです。

したらですね、
あるフランス帰りの人のブログ記事にぶち当たりまして、
これが興味深い内容でした。


>色々と若者の反発を見ていると、精神的に焦って、
「俺をもっと愛してくれ!」「私がつらいってことわかってよ!」
と言っているようにしか見えない。
「だれか、大丈夫だと言ってくれ!」という叫び。

>(略)「自分がなんだかわらない(原文ママ)」「自分がこのまま幸せじゃない」という不安が根にある。

>私にも、そういう時期が長いことあったし、フランスにまで来なければ「自分」っていうのが実は「なんでもない人間」というシンプルな事実を理解することができなかった。

>今は、そういう焦燥感というのは、ない。
自分が何なのかなんていうのは、
自分の中に見つけることなどできないとわかったから。

>「自分」は、相手の中にいる。
関わった人ひとりひとりの中に生まれる私に対する感情とか反発とか、癒しとか、そういうものが、わたしを創って行ってくれるから、
わたしは関わる人全てに創ってもらっている。


こんなつまみ食いみたいなコピペしたらこの書き手さんに申し訳ないのだけど・・・
全文コピペするわけにもいかないので、ご紹介までに。

勝手にコピペして紹介までしたら悪いかな・・・。


(※2017年1月追記:2012年当時、引用ブログのアドレスを紹介していましたが、現在、どこかのサーバーの広告ページに飛ぶようになってしまっているので、削除致しました)


※2017年4月追記:
・・・と2012年の12月に書きましたが、2017年4月現在、
そうかなぁ?と思ってます。

確かに、普通の意味での「自分」には実は内実はなくて、
他者への反応の集合体に過ぎないのですが、
「自分」を自分の中に見つけることはできない?

うん、この人はそういう納得の仕方で
多分それまでの人生より良い人生になったと感じているのだろうから、
それはそれで良いのですが、
これを全ての人の真実だと言っていいのかなぁ?と今のまかろんは思うのです。

すぴりちゅあるはとかく、こういう話が好きなんですよね、
「あなた」を否定するような話が。

でもね。

それは、社会が、あなたを虐げてきた社会が、人々に言ってることと
実は同じではないですか?

すぴりちゅあるは、社会一般の物の見方と違う見方をして、
あなたを縛って虐げる社会で生きる苦しみから逃れたい、
ってことで皆さまは勉強されてるんですよね。

で、自分は無だ、とか人の罪を赦せ、とか全てを受け入れろとかやってるわけですが。

それ、全然、社会一般や親があなたに押し付けてきたことと変わらないですよ。

あなたは自分を充分「否定」できていないから不幸な状態のままでいるのだ、
とお思いかもしれませんが、
あなたは充分、ご自分を否定して生きてこられていると思います。
子供のころから。

むしろ、子供のころから「自分」の芽を摘み取られてきて、
そもそも「自分」を感じることもできない状態なのではないでしょうか。

ほとんどの方は「自分」を捨てなきゃ云々以前に、
そもそも「自分」というものを手にしたことがないのではないかと思うのです。

個人的には、すぴりちゅあるとは、
わたしが「自分」と出会うことを赦すこと、
わたしが「自分であるわたし」を生きること、そして、
あなたがあなたの「自分」と出会うことを応援すること、
だと思っています。

それは、人の罪を赦したり受け入れたりすることとは関係ないと思います。
まあ、「自分」として生きるついでにそうなることはあるかもしれませんが。

まかろんはまだ道の途中です。
謙遜でなく、ほんとに今、自分の課題と格闘中です。

だから、いま書いたことも間違いかもしれませんが・・・

あなたが「自分」と出会うこと、その「自分」で生きることを願っています。


それが、世界平和の第一歩だと思うのです。


2010年11月6日ついったー投稿 <修正>「ワタシハ キカイ」

何を言っても許される
そう振舞う人がいる 
いつ何を要求しても
相手はただ応えるのが当然だと 
オフィスの隅のコピー機のような 
感情なき機械のように 
ワタシハこぴーキ

話しかける時は命令か文句 
自分の用こそ最優先と 
朝から晩まで思いつくまま 
横のものを縦にするにも 人を呼び 
いつでもそこに控えていると期待する 
台所の隅の冷蔵庫のような 
物言わぬ機械のように 
ワタシハレイゾウコ

それでも時にはまだ足りぬと 
言わぬ意を汲まぬと またなじる 
ワタシハ・・・

心を殺して 殺して 
それが貴方の望みなら 
身体も殺してしまいましょう

貴方の心に映る私のように 
小さく小さく小さくなって 
儚く空気に溶けてしまったら 
要らない私のいない 
この世は少しはましになって 

私は 
わずかばかり綺麗になった世界を 
透明な風となって 
吹き抜けてゆくでしょう


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コメント (2)
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