まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

「誕生日」(後半) (# 49)

2011-07-01 21:53:50 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
お今晩は~。

まごうことなき、週末です!
そして、そうです、7月です!

2011年の後半が始まりました。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

まあ、月初めの金曜日、となると、いろいろワサワサ忙しかった方も多いですよね。

さてさて、昨日お届けしました「誕生日」(前半)、お楽しみ頂けたでしょうか。
後半は前半にも増してヘタレな内容ですが(それは店主がヘタレだからです)、
ヘタレ君の新たな出発、年後半最初の日の空気に乗せて、お送りいたします。
ご賞味あれ。


2011年6月30日/7月1日 ブログ直接投稿 「誕生日」後半

  爽やかな朝の光に背を押され
  一足しかないスニーカー踏んで
  朝の街に飛び出した

<つづき>

この時間ならいないはず
そう思うけど
出くわしちゃったらどうしよう
胸の鼓動が収まらない
住所も何も知らないんだから
ストーカーにはなりようがないさ
そう言い聞かせるけど
いざ出くわしたら不審者決定
想像の彼女の冷たい目

だけどばったり出くわすなんて
お話みたいなことあるはずもなく
僕はしっぽを巻いた野良犬みたく
こそこそ来た道 こそこそ帰る

仕事先でしか会ったことない君
いつかどこかでばったりと
なんて夢想していた馬鹿な僕
こんな小さな街の中さえ
会うことがない
それが僕らの確かな現実
もう大人にならなきゃねと
一つ歳取った誰かが言う

どうしようもない気持ちを抱えて
春まだ遠い街を歩いた
君と出会ったあの日から
どれほど君と話したろう
いつも独りで行く呑み屋でも
心の中には君がいた
看板メニューを教えてあげると
心の君は笑ってくれた
落ち込む時には傍にいて
黙って背中をさすってくれた
必死にあつらえたプレゼントを見て
大喜びで抱きつく君
いつかはきっとと思っていたけど
全部全部夢だった
君が僕を見る日なんて
永遠に来ないと分かっていたのに
見ないふりして生きてきた

どうしようもない気持ちを抱えて
春まだ遠い道を歩いた
今日を限りにこの想い捨てよう
馬鹿な子供は卒業しなくちゃ
今まで何度も言い聞かせてきた言葉
だけど今日は誕生日だから
神様からのキツいプレゼント
ありがたく しっかりと受け取るよ

僕は今日から大人になります


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コメント (6)
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