「緑の道」 （# 47）

お今晩は～。
降ったり止んだり、すっきりしない天気ですね。
皆さま、週明けの良いスタートが切れましたか？

天気はいまいちですが、いよいよ６月も終盤に入ってきました。
2011年も半分が過ぎようとしています～。

次回のあっぷはその６月の最後の日です、楽しみです。

まあ、そんな後のことはともかくとして。

本日の茶菓子は梅雨時のどこにでもある風景です。
雨の匂い、緑の香り、夕暮れの光・・・。
あなたの周り、どこにでも「まほう」はあります。

そんな「まほう」を、梅雨のなか頑張っているあなたにお届けします。


2011年6月27日　ブログ直接投稿　「緑の道」

しとしと沈む　梅雨の夕暮れ
薄墨の雲　垂れ込めて
学校の前　スクールゾーン
緑に塗られたアスファルト
下校時間はもう過ぎて
道行く人々　老若男女
思い思いの傘広げ
向こうに行く人
こっちに来る人
てんでバラバラ　歩いてる
雨の匂いが立ち込めて
塗料の緑に立ち昇る
ふと懐かしい自然の香り

雨はしとしと　降り続く
人は降り注ぐ雨に濡れまいと
小さなシェルター　傘の下
身を縮こまらせ　先急ぐ
色とりどりの　檻の中
てんでバラバラ　一つの道を
行ったり来たり
独りの傘が　紫陽花のように
濡れた道の上　
あちらこちらと　花開く

緑の道は雨を受け
滴る野露を想い出す
風吹き渡る　梢のざわめきを
葉陰に這う　虫のささやきを
始まりもなく　終わりもなく
ただ一つの大地だった
その時を

緑に塗られた　アスファルトの道
薄墨色の雨に濡れる
てんでバラバラ　行き交う人は
己れの中に閉じこもり
脇目も振らず　先急ぐ
色華やかな独りの檻の中
雨立ち込める　緑の道を


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＜変更＞2019年9月18日
人は今　→　てんでバラバラ　行き交う人は

色華やかな独りの檻の中　　　　　脇目も振らず　先急ぐ
脇目も振らず　先急ぐ　　　→　　色華やかな独りの檻の中
雨立ち込める　緑の道を　　　　　雨立ち込める　緑の道を