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まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

新作 ~ 「魔法のインク」 11

2013-12-11 21:23:48 | 「魔法のインク」 2013Xmas
ども、お今晩は~。

Xmasもだいぶ近づいてきています。
どうですか、楽しみですか?

それとも。

どうでもいい?

今日、Yahooのトップページでこんな記事が紹介されていました。

 「空港で起きたまさかの出来事

Yahooで紹介されてるんだから、もうご覧になられた方も多いかもしれませんが。

とっても素敵な話だったので。

こういうことがリアルに起こるのが、いえ、起こそう、と皆が思えるのが。

Xmasの奇跡だと思いませんか。

このキラキラ気分を少しでも、皆さまのところにお届けできてたら嬉しいです。


さあ、アドヴェントカレンダー11個目の窓を開けましょうね。


2013年12月1日~ブログ直接投稿 「魔法のインク」 その11

  お母さんイライラ お父さんもイライラ
  お店も会社も電車の運転手も むっつり
  パン屋のパンも ふくらむのを嫌がり
  金をかえせと お客は怒ってた
  メリークリスマス? とんでもない!

<つづき>

不思議の国の 妖精たちは
地上の平和を願って 木の種をまいた
さあ歌おうよ ファララララ
歌声を吸って 見る間に芽が出て大木に
あれ? 1本違う木が生えてるぞ?

まいた種は 12粒
見事なモミの木 11
その中に1本 ヒイラギが
ひょろっとした枝に とがった葉を 
弱々しく生やして 立っていた

これは どういうことだろう?
妖精たちは ざわめいた
災いの元だ ひっこ抜こう!
モミの木だけで じゅうぶんだ
誰かがとげとげしく そう叫んだ

まあ待ちなさい 穏やかな声がした
サンタがゆったり 小人たちとやってきた
サンタの赤い服は 雪に素敵に映えていた
立派な若木じゃないか なあヒイラギや?
サンタは指先で ヒイラギをなでた

ヒイラギは黙って 血の涙をこぼした
おうよしよし 泣くんじゃないよ
サンタは優しく 涙をぬぐった
見なさい とサンタは周りに言った
これは どこかで誰かが泣いている

わしらは このを止めねばならん
誰か行って 調べてくれぬか?
妖精や小人たちは お互いを見た
僕が行きます とウサギが言った
僕は 人里には慣れてるから

<つづく>


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新作 ~ 「魔法のインク」 10

2013-12-10 21:44:57 | 「魔法のインク」 2013Xmas
はーい、12月上旬が終わりですよぉ~。
皆さま、いかがお過ごしですか。

お仕事、忙しいですか?

どんなに表層が忙しくせわしなくても。

しんとした静けさはいつでも貴方の中にあります。

先日本屋でこんなXmas絵本を見かけました。

 「しずかな、クリスマスのほん

Xmasと言えば、イベントいっぱいウキウキワクワク、賑やかなのが定番ですが、
うーん、この視点はやられたなー、って感じです。

あまり気づかない、でもきっと誰もが覚えのある、あの感覚。

本屋で見かけたら、ちょっと覘いてみられたらいかがでしょう。

というわけで。

さあ、アドヴェントカレンダー10個目の窓を開けましょうね。


2013年12月1日~ブログ直接投稿 「魔法のインク」 その10

  さて私は戻る と女王は階段へ向かった
  小鬼よ 呪術の見張りは頼んだぞ
  小鬼は 不満そうな顔をした
  おいら一人で ここにいろってですか?
  そりゃあんまりですぜ 女王さま

<つづき>

そうは言うておらぬだろう と女王
時折 見回りすれば良い・・・
そうじゃ 狼は片づけておけ
妖精どもに騒がれても やっかいじゃ
そう言い 女王は階段へ消えた

おおせのままに 小鬼は口をゆがめた
ウチの女王サマは 人使いの荒いこって!
選べるもんなら 主を選び直したいぜ
洞窟の文様が ぽぉっと黒く光った
小鬼は ためいきをついた

これも女王さまの 思惑通りってか
仕方ねぇ 狼を片づけにいくか
小鬼は すぅっと洞窟から消えた
後には巨大な時計が ほのかな光を
洞窟中の文様に 投げかけていた

天使たちは 困っていた
サンタの小人たちも 困っていた
Xmasが近づいてるのに 良い子の声が
どんどんどんどん 小さくなってる
いったい どうしたというんだろう?

街には ツリーや電飾が飾られ
だけど いさかいや不満の声であふれてた
女の子も毎日 お母さんを困らせてた
これはイヤ あっちをちょうだい
お手伝いも学校も イヤイヤイヤ!

お母さんイライラ お父さんもイライラ
お店も会社も電車の運転手も むっつり
パン屋のパンも ふくらむのを嫌がり
金をかえせと お客は怒ってた
メリークリスマス? とんでもない!

<つづく>


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新作 ~ 「魔法のインク」 9

2013-12-09 21:28:13 | 「魔法のインク」 2013Xmas
ども、お今晩は~。

寒い!
今日、寒いですねー。
皆さま、お元気にされてますか。

日曜日にですね、まかろん頑張ってXmas用の自画像撮りました!
プロフィールのところ、写真変えましたよ、ほらっ。

まかろん、ほんとメカ物苦手で・・・
うん、砂糖菓子だからね。

お友達のウサギさんと撮りましたよ。


さあ、アドヴェントカレンダー9つ目の窓を開けましょうね。


2013年12月1日~ブログ直接投稿 「魔法のインク」 その9

  どこかで 呪術が薄くなっていると見える
  心弱き人間どもめ だらしのない
  女王は いらだった目を小鬼に向けた
  小鬼よ 薄まってる箇所を見つけるのだ
  小鬼は頭を下げ 駆けだした

<つづき>

しばらくして 小鬼は戻ってきた
見つけました 女王さま
場所は覚えておるな と女王は言った
そりゃあもう ともみ手をする小鬼に
女王はインクのふたを開け 言った

では そなたの目を借りるぞ
女王は 小鬼の頭に片手をおいた
目を閉じ 低いのような声で
何ごとか つぶやき始めると
小鬼の口から 木々がすれるような声がもれた

女王の手にした インクつぼから
真っ黒なインクが 細く吹き上がった
インクはゆるやかに 文様を描きながら
洞窟のあちこちへ散り 床に貼りついた
文様は一瞬黒光りし また薄闇に沈んだ

空気が ずんと重くなった
女王は平然としていたが 小鬼は一瞬ふらついた
床の時計が ぎっ・・・と音をたて
また 静かになった
これでしばらくはもとう と女王は言った

女王は インクつぼのふたを閉めた
つぼはまた インクでいっぱいになっていた
よほどの苦悩だったと見える 女王は笑った
まだまだ自力で増えそうだが 安心いたせ
じきにそなたの力に引かれて 闇が集まる

さて私は戻る と女王は階段へ向かった
小鬼よ 呪術の見張りは頼んだぞ
小鬼は 不満そうな顔をした
おいら一人で ここにいろってですか?
そりゃあんまりですぜ 女王さま

<つづく>



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新作 ~ 「魔法のインク」 8

2013-12-08 21:40:20 | 「魔法のインク」 2013Xmas
ども、お今晩は~。

寒いですね!
でも、街はウキウキのXmas気分一色・・・でもないか。

もうお正月用品売ってたりもする、そんな不思議国家日本からお送りしてます、
皆さまお元気ですか。

せっかくの週末なので。

こんなサイト見つけてきました。

 NORTHPOLE.COM

サンタの村に遊びに行ってみませんか?


さあ、Xmasまであと17日!
アドヴェントカレンダー8つ目の窓を開けましょうね。


2013年12月1日~ブログ直接投稿 「魔法のインク」 その8

  怒り 哀しみ 自責 絶望
  圧倒的に 暗くて重たい念が
  どこからか インクに押し寄せて
  インクを 激しくかき回した
  インクは 真っ黒になっていた

<つづき>

素晴らしい と女王は言った
見よ この全てを排した闇の色を
これほどまでに 自らを否定できるのも
ひとつの力なのじゃがな 
もう聞こえておらぬか と女王は笑った

そなたの絶望に 手を貸してやろう
女王はインクつぼに 指を走らせた
女の子と死んだ狼の姿が 浮かび上がった
それがそなたの罪 見たい夢
罪の夢に囚われ 存分に闇を深めると良い

さあ 望み通り役に立ってもらうぞ
女王はインクを手に 小鬼を供にして
地下へ 地下へ・・・と降りていった
氷の階段はすぐに 岩を削ったものとなり
地下の薄暗い洞窟へと 続いていった

洞窟は上の広間と 同じくらい広かった
粗い岩肌は 一面何かの模様に埋め尽くされ
洞窟を 黒く染め上げていた
床の中央に 大きな大きな時計がひとつ
ぼんやり光って 洞窟を薄く照らしていた

それは 家が一軒入りそうな 
全く 大きな時計だった
女王の目の前で 針がぴくっ・・・と震え
わずかに進んで また動きを止めた
女王は 白い眉をひそめた

どこかで 呪術が薄くなっていると見える
心弱き人間どもめ だらしのない
女王は いらだった目を小鬼に向けた
小鬼よ 薄まってる箇所を見つけるのだ
小鬼は頭を下げ 駆けだした

<つづく>



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新作 ~ 「魔法のインク」 7

2013-12-07 21:25:33 | 「魔法のインク」 2013Xmas
ども、週末ですねぇ。
だんだん日が短くなっていって寒くなってきてますが、
皆さまいかがお過ごしですか。

今日まかろんは、デパ地下に行ってきました。
Xmas限定のお菓子がいっぱいで、お財布と胃と体重的には悩ましいですが、
やっぱりワクワクしますね!

で、自分のためにだったらお金出してまで要らないけど、
知り合いのあの人この人のためだったら、というちょっとした物を
ちょこちょこ買い物してました。

すぴりちゅあるもそういうことなのかなぁ、と思ったりします。

自分を愛せとか赦せとか言われても、
ええーこんな私にそんな資格なんて、とか思いがちですけど、
他人だと案外すなおに美点を見てあげられたり、
落ち込んでる人には、そんなことないよ!と言ってあげられたり、
するものですよね。

自分に優しくすることは難しくても、人に優しくすることで、
世界と自分に優しさを与えられる、周りの世界をそうやって見てみるのもいいかも。

まあそれはともかく。

さあ、アドヴェントカレンダー7つ目の窓を開けましょうね。


2013年12月1日~ブログ直接投稿 「魔法のインク」 その7

  女王さま・・・? インクは震えて言った
  僕に闇が? それと僕の連れの狼は・・・
  女王は 愛おしそうな手つきで
  手の中のインクつぼを なでた
  そして目の前にかざして ささやいた

<つづき>

知らぬのか 今のそなたの色を?
女王はすっと 指を伸ばし
宙に 氷のを創りだした
それに映った インクの色は・・・
どぶ川のような にごった灰色

まだ時折きらっと光る色が いっそう
インクを 汚らしく見せていた
おおそうそう狼は と女王は言った
案ずるでないぞ もう死んだ
氷の鏡に 雪に埋もれた狼が映っていた

僕のせい・・・? とインクはつぶやいた
僕が 無理に帰ろうとしたから
誰も待ってないのに 必要じゃないのに
アカマツさんにも 言われたのに
止めようって 僕が言わなかったから

おおそうじゃな そなたに少しでも
力があればな 女王は淡々と言った
人間は そなたを大切にしたろうし
帰るあてなく うろつくこともなかったし
あの哀れな狼を 道連れにせんでも良かったな

僕のせい? インクは言った
僕が役立たずで無力で意気地がなかったから
狼さんは 僕の何倍も価値があったのに
僕に 力がなかったから!
インクは その全存在で自分を呪った

怒り 哀しみ 自責 絶望
圧倒的に 暗くて重たい念が
どこからか インクに押し寄せて
インクを 激しくかき回した
インクは 真っ黒になっていた

<つづく>


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