続きでーす。
2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その111
庭についたときは 六時を回っていた
薄曇りの昼が そのまま続いてる
人に見とがめられませんように
今更ながら そう祈って
なじみの裏木戸から するりと入った
<つづき>
緑の空気が 濃く出迎えた
雲越しだけど 一日注いだ日光の気配と
何か濃密な気配を わずかに感じる
草木たちは 張り切って枝葉を伸ばし
庭はいっそう 緑にあふれて見えた
さて 梅酒をどう渡そう
さやかさんは 植木の影で考えた
妖精に見つかったらマズいよね・・
ホントは朝のうち 来るはずだったのに
と思ってると 髪が何かに引っかかった
何だろと振り向くと 何か
ピンポン玉くらいの 小さな光の球が
さやかさんの髪を 引っ張っていた
光の球は さやかさんが振り向くと
ぱっと髪を放し ふわふわ飛びまわった
どうしよう さやかさんは戸惑った
変に関わっちゃ マズい気がする・・
けど じっとしてると光の球は
髪やら服やらを 引っ張り始めた
だんだん うっとうしくなってきた
鼻まで引っ張りだしたところで
えいやっと 光の球をつかまえた
光の球は 手の中でキーキー暴れた
ヤダヤダ 止メテ!
いやそっちこそと さやかさんは思った
光はだんだん薄まって
可愛い羽の 幼い女の子の姿が現れた
あごまでの茶色の髪 くるるん
ふわり 黄色のワンピース
濃い紫色の目が にらんでた
<つづく>

人気ブログランキング ← ヤダヤダ止メテと言われても。
※修正のご報告:2016年1月10日
濃い紫の目が にらんでた → 濃い紫色の目が ~
2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その111
庭についたときは 六時を回っていた
薄曇りの昼が そのまま続いてる
人に見とがめられませんように
今更ながら そう祈って
なじみの裏木戸から するりと入った
<つづき>
緑の空気が 濃く出迎えた
雲越しだけど 一日注いだ日光の気配と
何か濃密な気配を わずかに感じる
草木たちは 張り切って枝葉を伸ばし
庭はいっそう 緑にあふれて見えた
さて 梅酒をどう渡そう
さやかさんは 植木の影で考えた
妖精に見つかったらマズいよね・・
ホントは朝のうち 来るはずだったのに
と思ってると 髪が何かに引っかかった
何だろと振り向くと 何か
ピンポン玉くらいの 小さな光の球が
さやかさんの髪を 引っ張っていた
光の球は さやかさんが振り向くと
ぱっと髪を放し ふわふわ飛びまわった
どうしよう さやかさんは戸惑った
変に関わっちゃ マズい気がする・・
けど じっとしてると光の球は
髪やら服やらを 引っ張り始めた
だんだん うっとうしくなってきた
鼻まで引っ張りだしたところで
えいやっと 光の球をつかまえた
光の球は 手の中でキーキー暴れた
ヤダヤダ 止メテ!
いやそっちこそと さやかさんは思った
光はだんだん薄まって
可愛い羽の 幼い女の子の姿が現れた
あごまでの茶色の髪 くるるん
ふわり 黄色のワンピース
濃い紫色の目が にらんでた
<つづく>

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