
先日、それこそ十何年ぶりかに釣釜の初炭をしました。
釣釜の炭は、「小あげ」、「大あげ」、「大さげ」、「小さげ」という特徴的な扱いがあります。炭の入れ方や灰の撒き方はいつも通りですが、この鎖の扱いが慣れないと難しい。
<基本の動き>
釜の蓋を閉めた後、弦を左手で下から支え、右手で鎖のたくし上げている中つりを鎖目3つほど上にあげます。これを「小あげ」といいます。
釜敷を定座に置いた後、右手で右の鐶を持ち、左手で釜の弦を上から握りこむようにもって、左手の親指でカギを押しながら持ち上げ、釜敷におき、鐶を弦から外します。
釜を上げた後は炉正面に回って、左手で鉤を受け、右手で中つりを鎖目5-7つ目位上げます。これを「大あげ」といいます。
釜をかけるときはこの反対に、中つりを5-7つ目くらい下げ(「大さげ」)、釜の方を向いて釜に鐶と弦をかけて、鉤に釜をかけ、左手で下から弦を受けてもち、右手で中つりを3つほど下げて(「小さげ」)かけます。
<釣釜で気を付けること>
釜を正しい高さにもどし、釜のねじれや傾きなどを見て、釜の動きを沈めます。
小あげ、大あげ、大さげ、小さげした後は釜がゆれて炉壇を傷つけることがあるので、左右両手を広げたまま弦に沿って鐶まで下げて釜の動きをとめるようにします。
以前やった記憶をもとに小あげ、大あげをしたのですが、手がおぼつきませんでした。
<やってみて自身が感じた問題>
① 鎖というのは交互に組み合わさっているので、入れる場所を一つ間違えると鎖がねじれて釜が曲がってしまう。
●きちんと正面を向いている鎖にかけること。
●中つりを外したら鎖からなるべく離れないように3つ目、5つ目を探っていれること。
●中つりを掛けたらしっかりはまっているかを確認する。浅いと鎖が外れてしまう可能性があるから。

② 釜の弦を掛ける、鎖の一番先についている鉤は手を添えるだけで、持ち上げてはならない。
特に、大あげ、大さげの時、鉤を持ち上げてしまうと鉤自体が外れてしまったり、上の鎖がねじれてしまう。鎖は下がった状態のまま、揺らがないようにする。これまで見たことがなかった鉤と鎖のつなぎの部分をじっくり観察しました。皆さまも写真でどうぞ。

鎖の扱いもでしたが、釜を炉から上げる時、掛ける時は重たい釜を炉縁にぶつけないように、釜を炉中に落としてしまわないようにと気を使いつつ苦労しました。今年の釣釜のお稽古はこれまでですが、今年の反省をもとに来年も精進したいと思います。回数を重ねて手際よくスムーズにできるように頑張ります。
皆様の釣釜のお稽古での気づきも教えて頂けましたら幸いです。
釣釜の炭は、「小あげ」、「大あげ」、「大さげ」、「小さげ」という特徴的な扱いがあります。炭の入れ方や灰の撒き方はいつも通りですが、この鎖の扱いが慣れないと難しい。
<基本の動き>
釜の蓋を閉めた後、弦を左手で下から支え、右手で鎖のたくし上げている中つりを鎖目3つほど上にあげます。これを「小あげ」といいます。
釜敷を定座に置いた後、右手で右の鐶を持ち、左手で釜の弦を上から握りこむようにもって、左手の親指でカギを押しながら持ち上げ、釜敷におき、鐶を弦から外します。
釜を上げた後は炉正面に回って、左手で鉤を受け、右手で中つりを鎖目5-7つ目位上げます。これを「大あげ」といいます。
釜をかけるときはこの反対に、中つりを5-7つ目くらい下げ(「大さげ」)、釜の方を向いて釜に鐶と弦をかけて、鉤に釜をかけ、左手で下から弦を受けてもち、右手で中つりを3つほど下げて(「小さげ」)かけます。
<釣釜で気を付けること>
釜を正しい高さにもどし、釜のねじれや傾きなどを見て、釜の動きを沈めます。
小あげ、大あげ、大さげ、小さげした後は釜がゆれて炉壇を傷つけることがあるので、左右両手を広げたまま弦に沿って鐶まで下げて釜の動きをとめるようにします。
以前やった記憶をもとに小あげ、大あげをしたのですが、手がおぼつきませんでした。
<やってみて自身が感じた問題>
① 鎖というのは交互に組み合わさっているので、入れる場所を一つ間違えると鎖がねじれて釜が曲がってしまう。
●きちんと正面を向いている鎖にかけること。
●中つりを外したら鎖からなるべく離れないように3つ目、5つ目を探っていれること。
●中つりを掛けたらしっかりはまっているかを確認する。浅いと鎖が外れてしまう可能性があるから。

② 釜の弦を掛ける、鎖の一番先についている鉤は手を添えるだけで、持ち上げてはならない。
特に、大あげ、大さげの時、鉤を持ち上げてしまうと鉤自体が外れてしまったり、上の鎖がねじれてしまう。鎖は下がった状態のまま、揺らがないようにする。これまで見たことがなかった鉤と鎖のつなぎの部分をじっくり観察しました。皆さまも写真でどうぞ。

鎖の扱いもでしたが、釜を炉から上げる時、掛ける時は重たい釜を炉縁にぶつけないように、釜を炉中に落としてしまわないようにと気を使いつつ苦労しました。今年の釣釜のお稽古はこれまでですが、今年の反省をもとに来年も精進したいと思います。回数を重ねて手際よくスムーズにできるように頑張ります。
皆様の釣釜のお稽古での気づきも教えて頂けましたら幸いです。
今回のブログで「やってみて自身が感じた問題」がとても良かったと思います。同感です!
これからも度々伺わせていただきますネ。よろしくお願いいたします。
実は私も時々訪問させて頂いておりました。コメントを頂き、とても嬉しいです。
やはり、何事も見るだけ読むだけでなく、自分でやってみると毎回色々な気づきがありますね。少しずつ前進したいです。
これからも宜しくお願い致します。
松の木の気の利いた枝ぶりに釜を下げて野点・・・表千家でしたら棚は「旅だんす」でも置いて一服
春ですねぇ~!
お茶ってやっぱりたのしい!
松の木に釜を下げての野点なんて、味わいありますね。釣釜、そういう使い方もあるんですね、考えもしませんでした。
「旅箪笥」は随分前に前の師匠のところで芝点を学んだ記憶がありますが、もう遠い記憶のかなたです。
春旦さんにコメントで課題が見つかりました。記憶をたどりつつ復習しないと。
落ち着かない時世ですが、今しばし春を楽しみたいですね。