伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

下志津・畔田のいきものたち 写真展とトークショー

2011-09-13 07:23:51 | ネット活動
石田純一氏の婚活トークショーの向こうを張って

「下志津・畔田のいきものたち」
 写真展とトークショー

を企画した。



トーク 坂本文雄さん(畔田谷津の生命を見守る会)

9月16日(金)
14:00~16:00
ネット事務所にて
佐倉市王子台3-5-13
(臼井千代田地域包括支援センターとなり)
043-462-0618




下志津と畔田にまたがる里山は、(仮)佐倉西部自然公園予定地で、
魅力ある景観とホタルや希少な動植物がせいそくしています。
この里山に何度も足を運んで見守ってきた坂本文雄さんに、
写真とトークを通して、私たちの知らない佐倉の豊かな自然と魅力について、
語っていただきます。

どなたでもお気軽にご参加ください。

ちなみに、坂本さんの写真は、このブログで紹介させていただいている。

字ばっかりじゃつまらないからと、提供をいただいている。
「写真がいいわね~」と好評を得ています。

※ さくら・市民ネットワークはギャラリースペースを作りました。
1カ月間お貸ししますので、お気軽に作品展に使ってください。

食品は測ってみなけりゃ分からない

2011-09-12 08:39:11 | 放射能問題
毎年、弟からブドウが送られてくる。
実家(日立市)の近くの、常陸太田市のブドウだが、おいしいので、毎年楽しみにしていた。
しかし、茨城県境、福島原発から100km圏内。
風評被害、問題発言と言われそうだが、「今年はどうしようか、どうなるか」と半分恐る恐る待っていた。

弟から、「今年はどうする?生産者は検査をしていて、大丈夫と言っているけど」と聞いてきたので、
検査表も付けてくれるよう注文を付けて、ありがたく頂いた。

先日の有機農業研究会のシンポジウムでも、放射性物質の農作物への移行率は予想していたより少なかった、と報告があった。
チェルノブイリ原発事故後、ヨーロッパでは長年研究がされていたが、土壌が日本の方が肥沃なため移行率は1/10よりもっと少なく、
「測定しながら、確かめながらやっていくほかないが、もう一桁、つまり移行率は1/100ぐらいかもしれない。
特に有機農業の畑は」
と聞いていた。

ブドウが届いて早々常陸太田ぶどう部会のHPを開いた。

全て 検出されず。

検出下限値 I-131<6Bq/kg、Cs134<7Bq/kg、Cs137<6Bq/kg、Cs136<6Bq/kg
とある。

同じ畑のぶどうではないかもしれないが、同じ条件とみなして、安心していただくことにする。

やはり測定してお墨付きを与えることが、これからの農業を支えていくのではないだろうか。

消費者庁が食品測定に補助金募集を行ったり、その前は農水省が期間がたった2日間だけだったが、測定に半額の補助金募集をした。
佐倉市は手をあげず、JA印旛も同様。
対応が遅れている。

特にJAは積極的に農産物の測定をして生産者保護に努めるべきではないだろうか。
これからブルーベリーがとれる時期。
ベリー類には放射能が集まりやすいと聞くが、一番先に測定検査するべきだろう。
お茶も検査体制が整っていたら、セシウム値の高いお茶の流通を防げただろうし、そうしたら風評被害も防げたのではないだろうか。
知り合いのお茶屋さんが泣いていた。
ちょうど新茶の時期と茶葉から初めてセシウム値が高く出て問題になったのが、同時期だったので。

産業育成の立場から、佐倉市もJAとともに食品測定体制を整えてもらいたい。

ところで、検出下限値、定量下限値と聞きなれない用語が出てきて、頭が痛くなる。
簡単に説明しているブログがあったのでご紹介します。

検出限界(下限)値とは 存在の有無が確認できる最小濃度
定量下限(限界)値とは 十分な精度でその存在量を求めることができる最小濃度

定量下限以下であっても検出下限以上であれば「○○mg/l以下」といった表示となり、
「検出されず」とはならない。
そして検出下限以下ではじめて「検出されず」となると解釈しています。

とあります。

違っていたら、だれか教えてください。




佐倉市の放射線基準値は 0.223マイクロシーベルト

2011-09-11 20:35:39 | 放射能問題

  坂本さんより
    タマゴタケ 清和県民の森にて
    キノコシーズンが始まります。
    派手な色ですが優秀な食用キノコで、身近な公園などにもあります。

食用といわれても、ちょっと手が出ませんね。
今年は放射能汚染でキノコ類は高い値を出すと思いますので、お気をつけて。

議会中であり、今回は多くの議員が放射能対策について質問をする。

佐倉市は放射線量が年間1㍉~20㍉シーベルトの地域として、
市は8月26日の国の基本方針を受けて、急ピッチで対策を立てている。
9月7日 経済環境常任委員会では、佐倉市が基準値を0.223マイクロシーベルト/時間と定めた、と答弁があった。

自然被ばく量を原発事故前の市原のモニタリングポスト 0.022~0.044の間をとって0.033と考え、
8時間を屋外で、16時間を屋内にいるとして、屋内は屋外の4割と計算する。
国は追加被ばく量(原発事故でまき散らされた放射線量)を年間1㍉シーベルト以下になることを目標とする、とあるので、
自然被ばく量を入れ、計算した結果、0.223マイクロシーベルト


1000μSv÷365日÷14.4時間※=0.19μSv  
0.19μSv+0.033μSv=0.223μSv/h
※14.4時間の根拠(屋外8時間+屋内16時間×0.4)

市は今まで市内を測定した結果を分析して除染計画を策定するとのことで、頑張ってもらいたい。


放射線測定器 いろいろ

2011-09-11 09:09:47 | 放射能問題
放射線測定器はいろいろあるけど、どんなものなのか、よくわからない。
高いし、手に入れてみなければ分からない。

9月9日の東京新聞に国民生活センターの記事が出ていた。
インターネットで売れ筋などとされていた9種類の性能試験の結果を発表した。
3万円~6万円の中国製の測定器は、数値がぶれて使えない、高い値を示すなど信ぴょう性に欠ける相談が400件近く寄せられたそうだ。

それとは別に、私は文科省の「はかる君」(10万円程と言っていたが)を使った時、なんてめんどくさいんだろうと思った。
市民ネットワーク千葉県が使っている測定器(富士電機製)は、刻々と数値が変わり、測っていると実感する。

そんな中、こんな便利なyoutubeを教えてもらった。
左から堀場製作所のRadi、クリアパレスのMr.Gamma、そしてアロカのPDR101(現在は後継機種のPDR111となる)。
価格もこの順番で高くなる。

http://www.youtube.com/watch?v=BYr9ySSKkEY&feature=related

15万円前後の2機種、堀場、クリアパレスは電源を入れてから1分間たって(カウントダウン 60から1秒ごとに数字が低くなって)、測定値が表示される。
その後はやはり1分ごとに数値が変化する。

アロカのは、値段がほとんど同じ富士電機製とよく似た挙動で表示している。

こんなにいろいろな表示の仕方をするなんて、比較しないと分からないものだ。

それにしても、このyoutubeをUPした方、見つけてくれた吉沢さん。
ありがとう。

やっぱり剪定枝チップから高い放射能が!!

2011-09-10 08:55:15 | 放射能問題
現在、議会質問の準備中。
議会へ何を質問するか通告をして、それについて担当課職員に具体的な質問内容を説明し、こちらの聞きたい事を伝える。

8月議会も6月議会に引き続き放射能問題満載である。

3月23日ごろ、放射能のガスが福島原発から流れてきて、雨で佐倉市にも放射能が降り落ちた。
そのため、佐倉市も東葛地区と同様放射線測定値が高い場所がある。
また、西高東低、残念ながらそんな結果が測定結果から見えてくる。

経済環境常任委員会で、佐倉市が基準値を0.223マイクロシーベルト/時間と定めた、と答弁があった。

自然被ばくを原発事故前の市原のモニタリングポスト 0.022~0.044の間0.033として、
8時間を屋外、16時間を屋内、屋内は屋外の4割と計算する。
年間1㍉シーベルトに自然被ばくも入れ、計算した結果、0.223マイクロシーベルト


これはなかなか画期的なことだ。
すると市内の多くの地点の測定値は、いかに基準値より高いかという事がよくわかる。

国の除染マニュアルでは、放射能が付着した落ち葉、草、枝葉などを取り除いて除染するとある。

佐倉市では、公園の剪定枝、街路樹、刈った草などはグリーンリサイクルして、ゴミの減量をはかっている。
幹の部分をチップにしたのは、岩名運動公園の散策路に敷き詰めたり、草チップ(枝葉や草)は(仮)西部自然公園に撒いたり、希望者に配布している。

今年、我が家の近くのクスノキの街路樹が春に剪定された。
枝が伸びて葉をたくさんつけたクスノキは、常緑樹で冬の間も葉を付けていた。
市民からは、夏の間、「せっかくの木陰が出来たのに、剪定時期を考えていない」と不評だった。
そのたび、「アノ原発の放射能が降り積もっていたはずだから、これはこれでかえってよかったんじゃないですか」と答えてきた。


その、グリーンリサイクル用チップから高い放射能が検出されたため、9月7日現在、配布はストップされている。
基準値1kg当たり400ベクレルのところ、セシウム134・137合わせて、
草チップは2460ベクレル、
枝葉チップは2140ベクレル
心配していた通りである。



7月12日(仮)西部自然公園内 下志津の台地には植えられたユリがきれいに咲いていたが、そのわきで草チップが撒かれている。
空間線量は0.2から0.3という事だが、たぶん今回の問題のサンプルと同じくらいの放射能が検出される恐れがある。

(仮)西部自然公園を愛する人たちからは嫌われている草チップ
担当課はシノ竹が生えてこないよう上から撒くと効果があると、せっせと撒くが、ここはゴミ捨て場じゃないと不評だった。

これをどうするか。
質問内容が盛りだくさんで、時間内に終わるかしら?
と考えて、今回は大野ひろみと二段構えで放射能の質問をします。

一般質問 9月28日(水)
 大野ひろみ  13時頃より
 五十嵐智美  15時頃より

伊藤とし子は
 9月26日(月) 14時頃より




8月議会で放射能問題を再び質問します

2011-09-09 08:49:29 | 放射能問題

     坂本さんより
       畔田の坊谷津で稲穂の上から空中産卵するノシメトンボです。
       豊葦原の瑞穂の国と称えられた古事記の世界に通じます。


 8月議会は8月29日から始まっており、今回は決算もあるので閉会は10月3日。たっぷり1カ月ある。
節電対策で、本会議場を使う期間をずらし、常任委員会、決算委員会、そして一般質問という順番で行う事が6月議会で決まった。
昨年は残暑厳しく、同じようであれば電力消費量もふえるので、知恵を絞ったという具合である。
今年は9月早々、しのぎやすくなり市役所内ではエアコンが全館入る事がないようだ。

電力会社は使用者が節電にいそしんで、売上高が下がると、電力料金を上げるという裏技を使う。
やっぱり送発電分離、電力の自由化を進めないことには、同じ轍を踏むことになる。


 8月30日、「平成二十三年三月十一日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う原理力発電所の事故により放出された放射性物質による環境の汚染への対処に関する特別措置法」が成立した。 
菅内閣最後のお仕事。
 
 この法律は、原発事故で放出された放射能の環境汚染を対処するため、国、地方公共団体、原子力事業者そして国民の責務を明らかにし、国、地方公共団体、原発事業者が行うべき事を定めて、健康や生活環境への影響を速やかに低減する事を目的としている。

 それ以前の、8月26日、原子力災害対策本部から
「除染に向けた基本的考え方」
「除染に関する実施基本方針」
「市町村による除染実施ガイドライン」
と、除染に関する具体的な方法が示された。
 
 それによると、佐倉市は年間1㍉~20㍉シーベルトの汚染地域に入っている。
今議会で、佐倉市は年間被ばく量1㍉シーベルト以下になるよう、時間当たり0.223マイクロシーベルト以下に抑えるよう放射能対策の方針を策定する、と答弁があった。

 6月議会では、国が福島に出した暫定基準値を盾に年間20㍉シーベルト、時間当たり3.8マイクロシーベルト以下なので、市独自の対策はとらない。
国・県に決めてもらわないとできないの一辺倒の答弁だった。
地方分権と言われて久しいのに、市独自で市民の健康被害を防ぐ手立てを示せないが、国が決めれば、速やかに動く。

再度、時間当たり3.8マイクロシーベルトの問題点で押し問答に終始することなく、具体的な提案ができることは助かるが。

質問の内容(通告より)
1. 深刻化する原発事故後の放射能問題について
 ① 放射線測定とホットスポット対策、除染について
 ② 廃棄物、汚泥、剪定枝等堆肥化事業等の放射性汚染問題について
 ③ 給食食材の安全性の確保について
 ④ 食品中の放射能測定について
 ⑤ 学校、幼稚園、保育園の放射線測定値に対応するマニュアル作りについて
 ⑥ その他
2. 県外からの被災者対策について
 ① 支援事業について
 ② その他

質問日は9月26日(月)14時ごろ~



耕さない田んぼの会 稲刈りは9/17 9/24です

2011-09-08 22:08:38 | 放射能問題



もうすっかり秋です。
さくら・市民ネットワーク 耕さない田んぼの会の稲刈りです。

9月17日(土)9時~  青菅実験田
9月24日(土)9時~  小竹の田んぼ

お近くの方、興味のある方、参加しませんか?

「ワーカーズコレクティブ 回転木馬」のこだわり食材を使ったおいしい昼食付き(昼食代 千円)

さくら・市民ネットワークまで、「参加希望」と連絡ください。
お昼の予約がありますので、必ず連絡してくださいね。

刈り取り後、放射能測定をする予定で、現在測定機関「Tウォッチ」に測定予約中。

さて、放射能問題では、農家の方は結果が出るまでひやひやしていたと思います。
佐倉市では8月29日検査結果がでて、出荷できることが決定。

結果は「検出せず」
つまり、放射性物質が存在しない、又は定量下限値未満ということです。

  定量下限値は
    放射性セシウム134:20ベクレル/㎏
    放射性セシウム137:20ベクレル/㎏
  
  ※合わせて38ベクレルでも検出せずとなる

しかし、米は毎日食べる大事な主食。定量下現値は低くしてほしいものです。







アノ山下俊一氏 朝日がん大賞を受賞!! もう朝日新聞は読めないな

2011-09-03 08:27:59 | 放射能問題
9月1日付朝日新聞 山下俊一氏が朝日がん大賞を受賞の記事には、ビックリした。
アノ山下俊一 福島県放射線健康リスク管理アドバイザーで福島県立医大の副学長になった人物だ。

長崎から福島に乗りこんで、知事が委任した放射線健康リスク管理アドバイザーという肩書で、「100μシーベルト/h を超さなければ、まったく健康に影響を及ぼしません。5μ、10μ、20μ・・・どんどん外で遊んで」とアドバイスしまくった。

本来、妊婦、子どもの被ばくを防がなければならない立場の人間が発した言葉に、安心したい人々と不安に思う親との間の溝をつくらせた。
福島県から住民が出ていかないよう、また移転補償費、損害賠償、慰謝料を最小限にしようとする見え透いたやり口。

福島県のHP
3月21日 福島県放射線健康リスク管理アドバイザーによる講演会
その最下段に
訂正:質疑応答の「100マイクロシーベルト/hを超さなければ健康に影響を及ぼさない」旨の発言は、「10マイクロシーベルト/hを超さなければ」の誤りであり、訂正し、お詫びを申し上げます。ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ありません。

と訂正記事。あやまれば何でも許されるのか?

今 彼は刑事告発されている。

8月14日のドイツ シュピーゲル誌のインタビューに応じた山下俊一氏は次のように述べている

放射線研究で世界に世界に冠たろうする山下俊一教授、独シュピーゲル誌とインタビュー

シュ:今後の研究は?

山下:被験者を3つのグループに分けます。原発労働者、子供、それから一般住民です。労働者は高線量の放射線に被曝しています。がんをはじめとするいろいろな疾患について、放射線の影響を追跡調査することが絶対に必要です。一般住民はさらに2つのグループに分かれます。比較的低線量の被曝をした住民と、比較的高線量の被曝をした住民です。福島県の保健福祉部では、26,000人の住民を対象に先行調査を行なっており、まもなく問診票の回収を終える予定です。

シュ:でも住民自身は自分の被曝量がわからない。

山下:それは私たちが突き止めないといけません。3月11日には何時にどこにいたかをきき、以後も3月中の毎日について同じ質問をしています。それから、事故後最初の2週間に何を食べたかや、自宅やアパートが木造かどうかといったことも確認します。そうしたデータと、放射能の雲の分布状況を組み合わせて、それから被曝線量を計算するのです。

シュ:どれくらいの人が被験者になるのか。

山下:200万人の福島県民全員です。科学界に記録を打ち立てる大規模な研究になります。政府は原発事故の被害者に対する補償金について先ごろ決定を下しました。そうした補償プロセスを通じて、県外に避難している住民の方々にも連絡を取りたいと考えています。

シュ:子供についてはどうか。

山下:18歳未満の子供全員について甲状腺の超音波検査を実施したいと考えています。全部で360,000人です。被曝してから甲状腺がんを発症するまでには約5年かかります。それはチェルノブイリの経験で明らかになったことです。

シュ:事故による精神的な影響についても調査しているのか。

山下:もちろんです。チェルノブイリの経験から、心理的な影響が非常に大きいことがわかっています。チェルノブイリでは避難住民の寿命が65歳から58歳に低下しました。がんのせいではありません。鬱病やアルコール依存症、自殺などのためです。移住は容易ではありません。ストレスが非常に大きくなります。そうした問題を把握するとともに、その治療にも努める必要があります。さもないと住民の皆さんは自分が単なるモルモットだと感じてしまうでしょう。


このインタビューを読んだだけでも、彼が福島県民を恰好のモルモット、研究材料と考えているとしか考えられない。
また、住民に対する答えもすでに用意している。
体調不良もがんも、原因は放射能ではなく、あくまでも個人の不安感。

奇しくもNHKの番組で、ホールボディーカウンターで内部被ばく量を測定した住民が、測定値も何も知らされず、ただ「大丈夫」としか言われなかった、と腑に落ちない顔で答えていた。

もっと詳細を知りたい方は ⇒<山下俊一センセに「朝日がん大賞」……朝日新聞社の「怪挙」に唖然>
(薔薇、または陽だまりの猫、9月1日)


私は、まず9月1日 朝日新聞の購読を止めました。
生まれた時からの長い付き合いで、今までも腹を立てて中止したこともあったけど、今回はきっぱり、さっぱり止めました。


請願と陳情 市民が意見を言う場はどこ?

2011-09-02 08:09:08 | 議会
住民が国や県、市へ意見を届けたいとき、議会へ請願か陳情を出すという方法がある。
請願は紹介議員を通して、陳情は紹介議員なしで議会に提出される。

今議会で、小さな子どもさんを持つお母さんたちから、「子どもの安心な遊び場を求める請願」が出された。
議会開会日、紹介議員として、この請願の提出理由を議場で議案として述べた。

内容は下記の通り

 子どもの健全な発育に、外遊びは欠かせません。
そして、砂遊び、泥遊びはとりわけ幼い子どもが最も好む遊びの一つです。
 今回の原発事故により、市が行なった測定でも、市内の多くの小学校、保育園の園庭/砂場で0.20マイクロシーベルト前後の高い空間線量を記録しました。
放射能は埃に付いて地表に降り積もるため、地表の数値はさらに跳ね上がっています。
 身体も小さく、日々目覚ましい勢いで成長を続けている子どもは、大人に比べて格段に被曝に対する感受性が高く、その差は310倍とも指摘されています。
そして、砂遊びや泥遊びは、地面に降り積もった放射能付きの埃にまみれ、吸い込み(指シャブリ等から口にも入り)内部被曝をするリスクが大変高い行為です。
 「大人の何倍も被曝の影響が大きい幼児の、健全な発育と日常に欠かせない砂遊びが、最も被曝のリスクの高い行為である」と言う現実を前に、ただ放射線量の数値が下がるのを待つことは出来ません。
周知の通りセシウム137の半減期は30年です。
しかし、地表の土を数センチ除去する事で、除染する事は可能です。
砂場は、砂を入れ替える事が出来ます。
 この先、佐倉市が「子どもが健全に育つまち」「安心して子育てできるまち」であるために、市内の全ての公園、園庭、校庭の地表付近の放射線量の測定を隅々まで丁寧に行ない、年間1ミリシーベルトを基準として数値の高い箇所は表土の除去や砂の入れ替え等の対策を行ない、子どもの内部被曝のリスクを回避していただくよう、要望致します。
また、外遊びや自然体験等を目的として市民団体等が私有地にて行なっている遊び場活動への支援も、合わせて要望致します。

以上

そして請願者から「是非、審議される常任委員会で、自分たちで説明をしたい」と申し出ていた。

佐倉市議会では、陳情は常任委員会で委員長が認めると、委員会の中ではないが(協議会として)、提出理由の説明を受けてきた。
請願も、今まで委員長の裁量で、請願者の説明が認められたり、代わりに紹介議員が説明したりしてきた。

今回、委員長に毎回どうするか諮るのではなく、「議会規則」に沿って取り扱うことになった。
佐倉市議会規則では、「委員会は、審査のため必要があると認めるときは、紹介議員の説明を求めることができる」とあり、請願者が説明する事は書かれていない。
しかしこれまでも私たちが紹介議員になって、請願者が説明してきたことが何度かある。
陳情にしても「議長は、陳情書又はこれに類するもので、その内容が請願に適合するものは、請願書の例により処理するものとする」とあるだけで、協議会にして説明を受けることは明記していないが、申し合わせで実際には行われてきた。

お母さん方の自分達で説明したいという願いは、残念ながら、かなわなくなってしまった。

現在佐倉市議会は、議会改革なるものを行っている。
議会基本条例を昨年度末、策定した。
その後、選挙があり、議会基本条例策定に携わった議員が少なくなり、議会基本条例はあるが多くの議員がその意味をよく理解していない状況だ。

陳情・請願は住民の政策提案の一つです。
議会改革が最も進んでいるとされる、北海道栗山町の議会基本条例には
「議会は、請願及び陳情を町民による政策提案と位置づけるとともに、その審議においては、これら提案者の意見を聴く機会を設けなければならない」とあります。

「議会改革は議員の合意のもとで進めていかなければならないのですよ」と、他の議員からいわれる。
その通りです。
足並みがそろって議会改革が進むには、また4年ほどかかるのでしょうか?
それとも、次の選挙まで待たなければならないのでしょうか?
選挙民の民意を反映するのが議員ですから。