伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

議会質問から 「ランドセルの重さと子どもの健康について」

2018-09-18 22:18:48 | 政治
平成30年8月議会質問では、ランドセルの重さについて取り上げました。

実は、小学校の卒業式に伺った折、保護者の方から「ランドセルが重くて高学年の子が腰を痛めて整体に通っている」と聞きました。

20年前の自分の子育ての時は、聞いたことはなかったのですが、
そういえば背骨が曲がる「側弯症」が問題になっていました。
我が家の子も小学生の時から側弯症と検診の時言われて心配していました。
運よく整体の先生のおかげで、15歳ごろから4~5年間かけて治していただきました。
今はまっすぐです。

議会質問から 「ランドセルの重さと子どもの健康について」*******

 ランドセルの重さが子どもの負担になっています。
 新聞報道によりますと、流山市では議会質問に取り上げられ、改善が図られたということです。
昨年10月流山市立小中学校校長会が「小中学生の荷物の重量化に伴う対策」をまとめました。
荷物の重量化は健康面ばかりでなく安全面でも配慮が必要として、各学校の判断で「計画的に荷物を持ってこさせる」「計画的に荷物を持ちかえらせる」等4点掲げています。
それにより教科書以外の教材を学校において来られるようになったため、改善が図られたがそれでもまだ重いという内容でした。
 米国のカイロプラクティック協会の指針によると、小・中学生の荷物は体重の10%以下を推奨しており、それを超える場合は、使用する道具を学校か家に置いていくべきと警告しているそうです。
 実際にどうなのかと、1年生女子の持ち物調査にご協力願いました。
体重18.7kgのお子さんの教科書を入れたランドセルの重さは2.8kgあり、他に水筒等が入った手提げは2.4kgもありました。
まだ一年生なので持ち物が少ないと思いますが、重たい、肩が痛いと言っているそうです。
その他、算数セットやお道具箱の持ち帰り、里山探検の日の長靴・着替え等の一式やプールグッズ、絵の具セット等持ちきれないくらいの荷物の日もあったということです。
また、高学年でも、腰痛になって整体に通っているという話もききました。

➀ 教育委員会としても子どもの健康への悪影響は十分認識しているとのことですが、具体的にはどのような対策を講じていますか。

➁ 報道によると、以前は教科書が小さかったこと、上下巻に分かれていたことからこれほど深刻な問題になっていなかったが、現在は上下巻が合わさり1冊となっている上、2005年の学習指導要領の内容変更により教科書の大判化、イラスト、写真の多様化でページ数が増え、10年前と比較しても35%も増加し、教科書の重さも1教科で77%も増加している、との調査結果があります。
 また紙のA4ファイル対応でランドセルの幅を広くするなど、大型化がセールスポイントになり、ますます子どもの負担は増えるばかりです。
 教科書を学校においておく、いわゆる「置き勉」も検討すべきと考えますが、ご見解を伺います。

➂ 抜本的改正案として教科書の上下巻への変更など、子どもの健康面へ配慮した見直しを国に求める必要があります。
 また、重いランドセルではなくリュック使用を推奨するなど、思い切った対応が求められます。ご見解を伺います。

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文科省は、9月6日に学校が重量に配慮するようにとの通知を出しました。
「必要に応じて教材を学校において帰ることなどの工夫をすることを求めている」とのことですが、そんなことはとっくに対応済みなのです。

 2年後にはさらに、新学習指導要領でますますページ数が増えるとか。
抜本的に見直さない限り、子どもの体が壊れてしまいます。


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