伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

化学物質過敏症 佐倉市の対応

2011-05-25 22:51:49 | 化学物質過敏症
今朝、NHKの番組アサイチで「全国各地で続発、謎のシックハウス」というテーマで放送していた。

建材に使われている塗料、接着剤で具合が悪くなり、住み続けることが出来なくなった事を伝えていた。
私たちは、大量の化学物質に取り囲まれている。

番組でも、厚労省が決めている13項目の化学物質値はクリアしているのに、具合がますます悪くなり、調べたら総量がオーバーしていた、というもの。
謎でも何でもない。
学校や幼稚園を管轄する文科省のマニュアルでは6種類しか調べなくて良いことになっている。

現在、日本では70万人から、子どもも入れると100万人の化学物質過敏症患者がいると言われている。
そして一度発症してしまうと良くならない。一生、化学物質過敏症と付き合っていかなくてはならない。

2009年「化学物質過敏症」が病名登録されたが、自分でも気がつかず発症している人もいるはずだ。
建材、塗料だけでなく、農薬、殺虫剤、トイレの芳香剤、蚊取り線香、たんすの防虫剤でも同様。
特にトイレボールは、発ガン性があり、トイレに一つ置いてあるだけで、許容値を超えてしまう。

私は、この4年間、農薬・殺虫剤・シックハウス・シックスクール、総称して化学物質過敏症問題について取り組んできた。

学校や保育園をはじめ、建物を管理するには多くの農薬・殺虫剤が使われている。
校庭などの樹木にも定期的に消毒と称して農薬が撒かれてきた。
そのため、子どもたちの健康被害を防ぐためにも、せめて学校や保育園では農薬・殺虫剤は使わずに管理して欲しいと、議会で発言し続けてきた。

今年3月,佐倉市では、念願だった「公共施設で出来るだけ農薬、殺虫剤等を使わず建物管理する指針」ができ、4月からスタートした。
岐阜市の取り組みはお手本となるものだが、きちんと勉強して作ってくれた。
うれしいことである。

中身は、農薬・化学物質に一番影響を受ける妊婦や子ども、病人が居る所では原則薬剤を使用しない配慮。
ワックス、芳香剤でも具合が悪くなる事や、せっけんの使用など農薬以外の物へもちゃんと触れている。
今後、学校や保育所など施設毎にマニュアルを策定し管理していくということだが、いかに各担当へ周知徹底するかがカギである。

まずは第一歩。
今後の佐倉市の取り組みに期待します。

私が活動している「化学物質から子どもの健康を守る千葉県ネットワーク」略して「子健ネット」では、昨年千葉県内の22市町の農薬、化学物質の使用調査をして、それを冊子にまとめ発行した。

それを見ると、どれだけ自分の市が、学校が農薬・化学物質を使っているか分かる。
また、調査依頼への取り組みがおざなりなところは、ずさんな管理をしているとも言える。
問題点が分かっていないという事なので。

興味のある人は1冊500円+送料でお分けします。

連絡は さくら・市民ネットワークまで。news@sakura-siminnet.com




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