ウクレレ修繕 中西コンサート編

さて、お尻に穴が空いたウクレレですが、何とか接着はした物の少し材の欠損部分が出来てしまいました。
と言うのも、このウクレレに限らずかも知れませんが、材の厚さが1mm強しかありません。

それを型の様な物で一気にカーブの形に曲げます。
ですから材が厚いと不可能なのです。

自作のウクレレは１本ずつ手で曲げますので 、多少厚めの材でもゆっくり時間をかけて曲げますが、量産の物は当然材は薄いのです。
勿論その薄さが音に関係して来るとも言えます。

取りあえず、このままでは弱いので裏からパッチを接着する事にしました。
　　　　
初めに大きめに作ったのですが、ライニングと干渉する事が判り、一回剥がして少し小さな物に作り直しました。
　
写真を撮り忘れましたが、これも治具を使ってワイヤーで外から引っぱり圧着しました。

ナットは完全に溝をつぶしましたので、あたらに溝を切ります。
　
溝を切った後はナットファイルで修正して行きますが、最終的にはウクレレにつけてから溝の深さは調整します。

フレットはよく見ると全体に緑錆が浮いています。
汚れと汗で錆びた物と思われ、取り除きました。
 
フレットも磨いて、レモンオイルで拭きした。
　

傷口をパテで埋めたのですが見た目が悪いので削り取りました。
　　　　　
オイルステインで着色してラッカーを軽く吹きました。


色の違いと傷が残りましたが、穴は一応埋まって強度は増しました。
さて、後は様子を見て考えます。