特急彗星号のブログ

鉄道を撮って、乗って楽しみたいオジサンのブログです

もう一つのナローゲージを味わう

2024年02月21日 | 乗り&撮り鉄 私鉄編
日本に於いて旅客輸送を行う鉄道のゲージ、つまり線路・軌間の幅は4種類。
1435㎜・1372㎜・1067㎜・762㎜が存在します。

1435㎜は鉄道発祥の地、英国で採用された軌間の幅でこれが国際的に標準軌(標準軌間=standard gauge)とされました。
それよりも広い軌間を広軌、狭いものを狭軌と呼び区別されています。

新幹線や在来線の多くは標準軌1435㎜、狭軌1067㎜を採用していますが京王、東急で見られる1372㎜や
特殊狭軌と呼ばれる762㎜は少数派と呼べる存在です。

そんな中、特殊狭軌と呼ばれるナローゲージはかつて軽便鉄道に多く用いられた存在でしたが
高速大量輸送能力に乏しい事から徐々に衰退。
今では三岐鉄道北勢線(三重県桑名市・いなべ市)、四日市あすなろう鉄道の内部線・八王子線(三重県四日市市)と
黒部峡谷鉄道本線(富山県黒部市)の3社4路線しか存在しないという状況です。


という事で私個人的には、一昨年に初めてナローゲージを初体験!

楽しんだ翌日はナローを味わう ~四日市あすなろう鉄道~

小さく可愛い車体に吊り掛け駆動のモーター音。
そして規格の低い線路がもたらす乗り(揺れ)心地は独特でそれら要素の全てが新鮮でした。

鉄チャン歴ウン十年の私も初めてのそんな体験に感激一杯の時間でしたがその後の情報収集で
四日市あすなろう鉄道と同じく旧近鉄線だった三岐鉄道・北勢線に更に鉄分が濃い車両が存在する事を知りました。


三岐鉄道と言えば今や私鉄としては稀有な貨物輸送を行うローカル私鉄ですが近鉄から継承した北勢線も
その魅力に負けず劣らずの存在なんだとこの歳で気付きました(汗)。


という事で2月4日の日、近鉄では私の拠点となる京都から橿原神宮前行き特急に乗車。

大和八木からは名古屋行き“ひのとり”で一路名古屋へ!


この日は前日からの寒波による冷え込みで近鉄沿線にも積雪が・・・。
思わず途中で下車して撮影したい衝動に駆られましたが抑えて名古屋へ。


今回も近鉄週末フリーパスを購入しての利用なので“ひのとり”下車後は改札には向かわず
直接伊勢方面行きの急行へ向かい乗車!


近鉄桑名駅に隣接する三岐鉄道・西桑名駅

西桑名駅に着くと黒っぽいラッピングを施された270系が発車寸前!
ここで慌てて『三岐鉄道1日乗り放題パス』を購入!改札を駆け抜け乗車。

大人1,200円で三岐線・北勢線が一日乗り放題のパスです。








この写真からもお判りでしょうが四日市あすなろう鉄道と同じく鉄道車両としてはかなり
小ぶりな車体というのがお判りいただけるでしょうか?


実は今回、最大の目的は200系と呼ばれる古い電車との遭遇なんです。
三重交通時代の車両で何と!連接構造を持つ車両なんです。

登場時、独特のカルダン駆動を備えていたらしいんですがその特殊性が仇となり
電装解除されてその後新造された電動車270形と編成を組み現在に至っています。

現在は三重交通時代の塗色となり二枚窓が特徴的な湘南形形状を持つことも有って是非見てみたい!
そんな思いで北勢線へ訪れたのです。

ただ200系の運用も分かりませんので出会いは運任せ風任せ。


途中駅で行き違いの為に停車。
何が来るのかとホームで待ってると・・・。


何と!お目当ての200系!が来た~!!

形、そして色も渋~い!


本来は終着駅まで向かうつもりだったのが慌ててこの200系に飛び乗りました!




連接構造の連結部。


独特の構造や乗り心地を味わいながら200系の魅力を満喫!


マスコンハンドルのデザインもしっかり近鉄しているのが面白いですね!

西桑名到着後、ある踏み切に向かいます。


ここは日本で唯一、三岐鉄道特殊狭軌762㎜・JR東海1067㎜・近鉄1435㎜3種のゲージが有る
希少な踏切なのです。


因みに762㎜ゲージの幅に対して私のカメラバッグはこんな感じ・・・です。

この後は三岐線へ向かい三岐線の乗り鉄を堪能しましたがナローの北勢線に貨物・西武旧車の三岐線と
三岐鉄道の魅力をしっかり感じる一日でした。