久しぶりに日本映画を見ました。 もちろん(?)映画館ではなくDVD。 日本映画は『海猿』以来。 いや、『サマー・タイムマシン・ブルース』 だったかな?いずれにしても数ヶ月ぶり。 ちなみに最後に映画館で見た映画は確か 『バトルロワイヤル』 何年前だか。 日本映画にはいつもがっかりさせされるので、 原則DVD。しかもDVDですら、 ほとんど見ません。 さて、今回、日本映画 『虹の女神 Rainbow Song』 を見たきっかけは、レンタルしてきた 何かのDVDで予告を見たところ、 大学の映研(映画研究部)が 舞台らしかったから。僕は大学時代、 映研と写真部を兼部していましたので、興味が あるのです。あとは上野樹里が出ていたから。 彼女は若手にしては珍しく、演技力がちゃんと あります。 |
開始2分。 黒バックに白抜き、 明朝体で 第一章 水平の虹 と出ます。本仕立て。 ちょっと違和感が ありますが、”第三章”で 分かります。 |
…要するにこれを見せたかっただけですね。
劇中、上野樹里は映研でDVを使わず8mmフィルムで映画を撮ります。
殊勝な心がけです。
デジタル時代に敢えてフィルムで撮る。
これだけなら映画に限らず写真でも僕は普通と判断します。
が、その後がマニアックです。
フィルムというよりコダックの出す色がいいと言います。
このセリフ。自主映画を撮ったことのある人が聞いたら
狂喜乱舞するでしょう。さすがに
「それに比べて富士フィルムはダメなんだよね」
っていうようなセリフはありませんでした。
8mm時代の自主映画の世界ではフジよりコダックと言われていました。
発色はフジは冷たく、コダックは温かい。
フジは緑のパッケージ。コダックは暖色の黄色いパッケージ。
よく、パッケージがまさにフィルムの発色の違いを象徴していると言われていました。
劇中の機材も凝っています。
カメラはフジカのZC1000
映写機はエルモのGS-1200
どちらも最高機種です。これ、映研の備品かと思いきや、
終盤で上野樹里の私物と判明。ありえない。大学生には
高くて買えません。この辺は、映画製作者の自主映画経験者に
対する迎合で、そのため小道具に、かつての憧れだった最高機種を
使ったのでしょう。
さてフィルムはコダックがいいと言いつつ、カメラはZC1000。
実はコダックはスーパー8でZC1000はシングル8なので
両者は同時に使えません。ところがZC1000でコダック(スーパー8)を
使う裏技が紹介されています。やっぱりこの映画、迎合していますね。
僕は、まんまとそれに乗っかっているのですが。
ちなみに、上記の機材は今もレトロ通販(http://film.club.ne.jp/)で
売っています。各25万円。計50万。大学生でも気合を入れれば
何とか買えるかな?
さて、『虹の女神』自身の評価。おそらく大学で映研に入って自主映画を
撮ったことのある人しか楽しめない気がします。上野樹里、酒井若菜の
演技は良いです。伊東美咲に比べて…。
エンドロールで鈴木亜美って出ていました。いたっけ?
冒頭を見直したところ、この人?ってのがいます。
分からない。僕の知っている鈴木”あみ”のオーラがない。
ちょうど鈴木あみが全盛だった頃、バイトで塾講していた塾に
鈴木あみ似の人がいました。彼女もオーラがありました。
鈴木あみ似ということで注目されていたからでしょう。
もしかしたら、オーラというのはその本人が持っているものではなく、
環境が作り出すものなのかもしれませんね。そう思うと何か寂しいですが。