番組の前半では「オイラーの贈物」という本が紹介されていました。
大学時代、理系だったという会社員がおよそ７０日かけて
オイラーの法則を理解するまでを描き、
そのことが殊勝であるかのような報道だったのですが
これにも閉口しました。７０日はかかりすぎ。
７０分で分からないと、理系と名乗って欲しくないです。
それから、番組終了後に「もしや」と思ってアマゾンで
上記の本を調べたら、さっそく売切れでした。
僕は翌日、図書館で借りました。
この方がアマゾンより早いし、お金もかかりません。
本文はまだ読んでいませんが、
「新装版まえがき」「はじめに」「新装版あとがき」は
一読に値します。日本の教科書(の執筆者)や出版業界に対する苦言の内容は、
僕が院生時代に多くの先生から聞かされ、また自分でも感じたことと一致しています。
同様なことは「アメリカ版 大学生物学の教科書」の訳者まえがきにもありました。
これらのことが広く一般にも認識され、
日本の最高学府の教育環境がもっと良くなればと思います。