いつの間にか、カレンダーは12月に
今年のクリスマスは、自分でブッシュ・ド・ノエルを焼こうかな・・・とか、
友人や親戚に送るクリスマスカードを、そろそろ買いに行かなきゃな・・・とか。
いろいろ考えて何となくソワソワするし、自分の中にあるいろんなクリスマスの
思い出が、しみじみとよみがえる季節でもありますね
わたしが生まれて初めてクリスマスを祝ったのは、三歳の時
或る日の午後、兄とわたしを「お外で遊んでいらっしゃい」と家から出して、
何かを始めた母。家の中から何とも言えない甘い香りが漂ってきた時、兄が
声をひそめて「あのね、ケーキを焼いてるんだよ」と耳打ちしたの。
我慢できずに家に入ると、大きな丸いスポンジケーキが焼き上がっていて
父が帰るまで待つように言われ、おとなしく(多分・笑)待っていると、仕事を
終えた後で洋菓子の材料店に寄って買い物して来た父が、油紙に包まれたバター
クリームだのチョコレートの塊だのサラザンだのを、抱えて帰って来たのね
(思えば、その時の父はまだ30歳だったんだな)
父が赤い食紅を加えて混ぜると、白いバタークリームが綺麗な淡いピンク色に
染まるの。ケーキは父によって、チョコレートで塗りあげられ白いクリームで
縁どられ、上に飾ったピンクのバラの花には、緑色のゼリーの葉とサラザンの
銀色の露が添えられ・・・。
わくわくしながら見守っていた幼いわたしには、まるで父が魔法を使っている
ように見えたっけ
自分の生れて初めての記憶が、そんな幸福感に満ちたクリスマスの光景だった
のは、本当に幸せなことだと思います
そして、わたしが生まれて初めて訪れた外国は、ドイツのフランクフルト。
それは日本からの飛行機が、フランクフルト着だったからなのだけど(笑)。
午前中に市内観光をし、ランチを食べた後バスで向かったのは、最初の目的地
ニュルンベルクだったの。
次第に暮れていく(ドイツの12月だから、3時頃から暮れ始めちゃう)窓外には
広大な田園地帯が延々と広がり、走っても走っても景色が変わらなくて、何だか
凄~く新鮮だったな
そうして到着したホテルの近くに、仕掛け時計で有名なニュルンベルク市庁舎の
広場があって、クリスマス市が立っていたの
イルミネーションに囲まれた多くの店が並び、軒先には愛らしい玩具やオーナ
メントやお菓子が並んでいて、着膨れた親子連れが楽しそうに買い物していて。
その様子はまるで、石造りの街並みと石畳が闇に包まれた暗い暗い景色の中で、
燦然と輝く宝石箱のようだったわ
今では日本でもクリスマス・マーケットと言えば、『ああ、あれ』とイメージ
出来る人が多いでしょうけれど、二十歳そこそこのわたしにとっては初めて
目にする、温かくてきらびやかで、キラキラと心躍る光景だったの。
(その時は知らなかったのだけど、ニュルンベルクのクリスマス市って、世界一
有名なんですってね)
ニュルンベルクで数日過ごした後は、オーストリアのザルツブルクに移動して。
郊外の小さな村、「きよしこの夜」が生まれたオーベルンドルフへも行ったっけ。
教会への道の脇では、村の消防士たちが大鍋で煮た赤ワインをふるまってくれて。
アルコールが苦手なのに断れなくて、ちょっぴり一緒に飲んだりして
香辛料が入った熱いワインで、舌を火傷しちゃったりして
クリスマス・イブの夜、小さな丘の小さな教会で聖歌隊が歌う「きよしこの夜」を
聞いたのも、歌の途中で雪が降り出したのも、素敵な思い出だわ
ザルツブルクへ戻るバスの窓から、どんどん激しくなる雪の中を、ろうそくを持ち
讃美歌を歌いながら歩く村人の行列が、まるで小さな光の滝のように浮かび流れて
見えたっけ
それからも、いろんなクリスマスが巡ってきたし、それぞれに楽しい思い出も積み
重なって来たのだけれど、初めての海外旅行で経験したあのクリスマスは、やはり
特別に美しかった気がします
クリスマスと言えば、昔「サンタさん、サンタさん、お願いです。いつか誰かの
“サンタさん”にしてください。」と祈った若き拓哉君の言葉が必ず思い出されるのは、
拓哉ファンとして当然のことと言えましょう(笑)。
その願いが叶って可愛いお嬢さん二人に恵まれ、彼女たちのサンタさんになれて、
拓哉君はどんなに幸せを噛みしめたことかしら。たとえ、おびえて泣かれちゃった
ことがあるとしても(笑)
Diorのインタビューの中で、彼女自身が語っているのだけれど、4歳だった
Cocomiちゃんは、サンタが部屋に入ろうと窓をノックした音で、映画の中の
怖いキャラクターを思い出して泣いたのだそうだけど、サンタの扮装をして
ベランダで待機していたであろう拓哉君は、さぞかし慌てたことでしょう(笑)
それもまた、楽しいクリスマスの思い出となっているに違いありませんけどね🎅
それにしても、木村家のクリスマス・ディナーは、七面鳥の丸焼きが登場する
んですね?なんて本格的!
フランスで暮らし始めた頃、我が家のそばには大きなスーパーマルシェがあって、
わたしは最初の頃はそこで、鶏肉と思い込んで七面鳥の肉を買っていたの。
唐揚げに良さそうな、鶏っぽい切り身の肉がパックされていたんだもの
専門店で買えば、そんな間違いもなかったでしょうけれど、言葉が不自由な外国
人にとっては、会話しなくても自分で手に取って買い物できるスーパーは、気楽で
ありがたかったのよね(笑)。
ただ『フランスの鶏肉ってあっさりしていてジューシーじゃないのね~』なんて
思っただけで(笑)。
そう。
フランスでは七面鳥は特別な食材ではなく、鶏肉やウサギ肉と並んで日常的に
売られていたのです。
週に何度か立つ市場で買い物をするようになると、自分の欲しい肉の部位や分量
まで自分で伝えなきゃならないのはもちろんなのだけど、目を閉じた仔牛の頭が
ズラリと並んでいたり、ジビエの季節には鹿やキジが店の軒先にぶら下がって
いたりと、なかなか見慣れない景色に出くわしたものだったわ(笑)。
だけど、店の人とのやりとりが温かくてね。
わたしが抱いているこみにょんに、いつもひと握りのサクランボをくれる元気な
おばさんがいたり、必ずウィンクしながらハムを余計に包んでくれるおじさんが
いたり。
でも決して、スーパーの人が冷たいという訳じゃないの。スーパーの店員の中
にも顔馴染みは出来て、いつも笑顔で挨拶してくれたっけ。
行きつけだったスーパーの店長フレデリック(静香ちゃんの大ファン)とは、
すっかり仲良しになっちゃったもの
今夜は、FNS歌謡祭に静香ちゃんが出演するのね。
「家事ヤロウ」に拓哉君が出演する回は、いつ放送になるのかしら?
元旦に拓哉君が登場するのは、どこの新聞なのかしら?
いろいろと楽しみです
木村家のクリスマスが、今年も楽しく迎えられますように
拓哉君と彼の愛する家族が、健やかで愛に満ちた年の瀬を過ごせますように
クリスマスの季節、世界中の子どもたちに安らかなひとときが訪れますように