最近、とみに話題に上る<生活保護>の話。
生活保護を受けていれば助かったのに、プライドが許さず
行政の援助を拒否して、餓死した人々のニュースがあったり、
偽装離婚してまで 生活保護を不正に受給していた人々が
ニュースになったり。
最近は、お笑い芸人の身内事情に土足で踏み込むような
報道が盛んだったり。
受けるも受けないも、本人の矜持の問題だと思うのだけど。
実家の父は公務員だったので、実際にそういう担当をして
いた時期もあったようで、「生活保護を受けてる家が最新式の
冷蔵庫やテレビを買ってパチンコ通いしてるのを見ると、本当に
腹が立つなあ」と言うのを聞きながら、子どもながらに『そんな
人達にお金をあげなきゃいいのに』と思った記憶があります(笑)。
申請の条件を満たしていて就労不可となれば、それが例え
<実は元気なのに働けないフリ>をしているのがミエミエだった
としても、証明が出来ない限り 支給はやむを得ないのかな?
生活保護を受けてる…って、すごく恥ずかしいことなんだと、
何となく子ども心に思ってたんですよね、わたし。
何年生の時だったか、公立の小学校に通っていた時に、毎月
担任のところへ給食費を持って行くのだけど、必ず持って来ない
子が一人いて、それが不思議だったので 多分親に聞いたの
だったかしら…、「きっと生活保護を受けてるんじゃない?」と
いう答えが返って来まして。
多分、それなにとか更に聞いたのでしょうね(笑)。
そうして、それはとても気の毒なことで、口にするのも憚られる
ことだと、多分小学生のわたしは思った訳ですね(笑)。
何もしないでお金を貰えるのはラッキーって、誰もが感じる
とは思えないんだけどな。
生活保護を受けたら約12万円貰える人が、パートで働くとしたら
ほぼ同額しか稼げない…という検証を、どこかのTVでやってた
のだけど、わたしなら働いて12万円を得る方が気分がいい
(笑)と思いますもの。
そういえば、フランスで現地の公立幼稚園に にょん太を入園
させる手続きをとった時は、結構大変だったな~。
市役所で指示されたのは、電気・ガス料金3ヶ月分の領収書
の添付だったり、夫の給与明細書の提出だったり。
ちゃんとは覚えてないんだけど、(A+B+C)÷Dとか何とか、
もっとずっと複雑な(笑)式が印刷された用紙を渡されてね。
そのアルファベット部分に、住んでる家の面積や家族の人数や
月収や…、様々な数字を入れて行くと或る数値が導かれまして。
その数値が12段階に分かれてたんだったかな?
うちは1だったので、もちろん保育料と給食費を全額負担する
ことになったのだけど、その段階によって負担額は減っていき、
12の人は逆に補助金が出る…というシステムでしたっけ。
担当職員から「これは何ヶ月分の給与額ですか?」と聞かれ、
「え…と、1ヶ月分です」と答えた時の気まずかったこと(苦笑)。
ほら、海外に駐在している日本人の大部分は、大抵の場合は
現地の市井の人々よりも 高い給与を貰ってますからね(笑)。
それでも、日本人の赤ちゃんにさえ(現地で生まれれば)誕生時
から育児補助金を支給してくれるのがフランス。
給与が高ければほんの数年で打ち切られるけれど、給与が安い
場合は 子どもが学校を卒業するまで貰えると聞きました。
フランスの消費税に較べれば、日本の消費税なんてほんと
可愛いものです(笑)。
しかも贅沢品(家や車やオーディオ、毛皮など)にかかる税金は
確か35%くらいで、どうしても欲しい人はそれでも買うんですよね。
パンやワインのような、フランス人にとっての必需食品は、ひときわ
安い税額になってました(日本もそう出来ればいいのにね)。
企業経営者の収入には、なんと50%の所得税がかかります。
「あるところから取って、無いところに配る」(笑)
それでいいんじゃない?って、わたしなんか思うのだけど。
あとは、無為な日々を過ごすよりも毎日働くほうがずっといいと、
働く力を持つ皆が、心から思えるようになるといいな。
せっかく自由な資本主義の国に居るんですもの(笑)。
そして、誰もが働く他者への敬意を持てば、万引きなんて卑劣な
犯罪も、きっと無くなるんじゃないかしら。