田村正和さんがお亡くなりになったとか・・・。
ダンディで個性的で、独特の美意識をお持ちの俳優さんでしたね。
心よりご冥福をお祈りします。
拓哉君、きっとさびしいでしょうね。
「協奏曲」で共演していた頃は、毎朝正和さんが車で拓哉君を迎えに寄って、一緒に
スタジオ入りしてるって話してましたっけ。
「古畑任三郎」で唯一古畑が手を上げたのが、拓哉君演じる犯人で。
「古畑任三郎」史上唯一、犯人役を二度演じたのも拓哉君で。
スピンオフドラマ「消えた古畑任三郎」にも出演してましたもんね。刑務所で服役中
だったけど(笑)。
正和さんって、若い頃は恋愛ドラマの脇役が多くて、主人公カップルに横槍を入れたり
ヒロインに横恋慕したり・・・、あまり好青年っていう役はなかった印象があるんですよね。
結構ひねくれて陰のある役が多かったかも。
ドラマ「禁じられた美徳」で演じた若い陶工は、暗いけどひたむきで純情だったので、
ちょっと珍しい役だなと思ったほど。すごくセクシーでした。
ガラリと雰囲気が変わったのは、「うちの子にかぎって」からかしら?
わたしは「パパはニュースキャスター」が好きだったけど(笑)
コメディを演じるようになって、正和さんの人気はどんどん高まった気がします。
でもね~、あの暗くて背徳的な雰囲気は、他の追随を許さない魅力があったのよね
わたしが『田村正和ってすてき』と思ったのは、深夜の再放送枠で「眠狂四郎」を
観てから。原作の雰囲気に、一番ぴったりの役者さんだったと思います。
狂四郎は、バテレンの父と日本女性の母との間に生まれたハーフでしょ。
正和さんも白系ロシア人の祖父を持つクォーターだということだし、青白く彫りの深い
顔立ちが、狂四郎像にぴったりだったんですよね。
NHKの「鳴門秘帖」も良かったな。まだスターになる前の夏目雅子さんが妹役でね。
確か、綱手という名前じゃなかったかしら?恋人役は、原田美枝子さん。
面白くて毎週観ていたけれど、出来ることならもう一度観てみたいものです。
「ニューヨーク恋物語」も良かったな~。
このドラマの中で、わたしは初めてチヂミという食べ物を知ったのでした(笑)。
若者グループが集まっては一緒に食事して、そのシーンでチヂミがよく登場したのね。
それがまた、美味しそうで 今でも、チヂミは大好きです
ミニスカートにスニーカーで、会社へ通勤する桜田淳子さん。
彼女の同僚で、ルームメートでもある韓国女性(綺麗な女優さんでした)。
日本人学校の先生をしてる真田広之さんに、アルバイトをしながらオーディションを
受け続けるダンサー志望の柳葉敏郎さん。
そこへ、結婚が破談になって傷心の岸本加世子さんが、日本を離れたくて従姉の桜田さんを
頼ってニューヨークへやって来て、陰のあるバー経営者の田村さんに恋する・・・というお話。
わたしの身内にも一人、同様に傷心旅行でパリに来て、しばらく我が家に逗留していた子が
いたもので、このドラマに少々親近感を抱いちゃったの(笑)。
何といってもドラマのオープニングが秀逸で、主題歌の「リバーサイドホテル」が何とも
言えずムーディで・・・カッコ良かったな~
このドラマの真田さんは控えめで優しくて爽やかで、わたしには好ましかったのだけれど、
最終回の田村さんの存在感は流石でした。
外のテラスで岸本さんの髪を洗ってあげるシーンとか、空港の別れのシーンとかもすごく
印象的だったっけ。
出演者の皆さんは、数か月間ニューヨークに住んで撮影したんですってね。
バブルの頃ですもんね(笑)
お気づきかと思いますが(笑)、実はわたし、昔から田村正和さんが好きでした。
だから、古畑に至るまでの正和さんの出演作(テレビドラマ)は、かなり観たと思うの。
拓哉君に惹かれて『これがファンという気持ちなのね』という熱を経験して以降、世の中の
ドラマや映画は、<拓哉君の出演作>と<それ以外>になってしまったけれど(笑)。
思い出は尽きませんが、今日はこのあたりで(笑)
正和さん、面白いドラマの数々をありがとうございました