★★★☆ 2019年/アメリカ 監督/ベンジャミン・ターナー ゲイブ・ターナー
新しいサウンドを生み出しただけでなく、自社で作詞作曲家を抱え、スターを育成し、マーケティングを行い、流通販路を拡大した。その発想源は何と自動車工場。
政治的な志向は避け、ヒットをとことん目指した男の一代記。偉大なる才能が一時代に集結した奇跡と軌跡。
黒人音楽の歴史を知るにも格好の一品。「マレイニーのブラックボトム」「あの夜、マイアミで」「ザファイブブラッズ」など、黒人映画の秀作たちと続けてみると色々繋がってくる。しかしこれだけの才能が集まれば、そりゃいざこざも起きましょうて。本当はもうちょっと揉めた話も盛り込んで欲しかった。