Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

ある過去の行方

2017-12-12 | 外国映画(あ行)
★★★☆ 2014年/フランス・イタリア 監督/アスガー・ファルハディ

(WOWOW)

なんとも重苦しい人間ドラマである。
物語を牽引するのは不倫相手の妻の自殺未遂の理由だが、
背景がほとんど描かれないので複雑な人間関係を咀嚼するので冒頭から頭をフル回転して疲れた。
心理ミステリーとして大変に緻密で人間の心の奥深いところをぐいぐい刺してくるのはさすがだが、
主人公女性の我の強さっぷりにちょっと辟易。

サウルの息子

2017-12-12 | 外国映画(さ行)
★★★ 2015年/ハンガリー 監督/ネメシュ・ラースロー

(WOWOW)

スタンダードサイズで主人公目線の手持ちカメラ。
観客は作品中でリアルにゾンダーコマンダーとして生きさせられる。
まるでVR映画だ。
流れ作業で幾多の人をガス室へ送り込む。
無数の死を目の前にして失われる人間性、それでもなお人は生きる意味を求める。
凄い作品でした。