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アメリカで働く臨床栄養士のブログ

内科ICU栄養士。食が大好きな一男一女のママ。日本と異なる医療・栄養事情、過去に書いた情報は既に古いことも…あしからず。

入院患者に高血圧、糖尿病が多い

2009年12月04日 | 栄養関連NEWS
ニュースによると、日本でも高血圧や糖尿病の人が増えている感じですね。アメリカの病院では(私の勤務先のことですが…)、外科であっても、何科でもあっても、主傷病とは別に糖尿病や高血圧の人が物凄く多いと感じています。例えば、怪我で入院している外科でも、糖尿病食や高血圧食を処方されている患者さんが、常食の患者さんより多いってこともあります。怪我をしているときぐらい、好きなものをたっぷりと食べてもらいたい…なんて思うことがありますが、きちんとした理由が無い限り、そんなことをしていれば病院に監査が入った時などNGになります。また常食ではない場合、どんなに作り手が工夫をしても、長期療養施設や精神病院(長期)に入院されている場合、やっぱり”制限”という感じが拭えないと思います。多くの人が少しでも、予防を大切にすることを願っています。


<厚労省調査>入院患者の27% 高血圧症が持病
12月3日20時44分配信 毎日新聞
厚生労働省が3日公表した患者調査で、入院患者の27%が高血圧症、16%が糖尿病を持っていることが、初めて分かった。入院のきっかけになった病気(主傷病)としては、両疾病とも入院患者全体の2%未満だが、脳卒中や心臓病などの患者の持病となっている。患者調査は3年ごとに実施されている。10月21日から24日の指定された1日について、全国約1万4000カ所の医療施設の外来、入院患者計235万人から推計した。調査日の入院者数は139万人で、精神疾患や外傷以外の主傷病では▽脳血管障害(20万人)▽がん(16万人)▽心疾患(6万人)などが多く、糖尿病は2万6000人、高血圧症は9000人にとどまる。しかし、今回初めて、主傷病のほかに持っている疾患(副傷病)も合わせて調べたところ、糖尿病の入院患者は23万人、高血圧症は37万人に膨れあがった。高脂血症も、主傷病では400人だが、副傷病も合わせると11万人に上る。【清水健二】
直接引用:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091203-00000086-mai-soci

アメリカ静脈経腸栄養学会の資格が少し変わる

2009年06月17日 | 栄養関連NEWS
【訂正:7月1日。↓に誤りがありました。すみません。どうやらカナダと米国以外の栄養士資格を持つ場合は、100ドル支払うことで、カナダ&米国同等の資格がどうか審査してもらえるようです。】

アメリカには、静脈・経腸栄養の専門知識を持つ栄養士のためのCNSDという資格がありますが、これがCNSCになりました。CNSDのDはDietitianという意味でしたが、これがCNSCのCでClinician(臨床家)になります。これまでは、栄養士、医師、看護師と、別々のテストがありましたが、統一されたのでまとめて臨床家と呼ばれることになりました。薬剤師はこれからも別の試験です。

今までは、CNSDはRDでなくても受験することができました。しかし今年からRD、又はRDと対等資格とみなされているカナダの栄養士資格が必要になりました。以前は、日本の管理栄養士にも受験資格がありましたが、これがなくなります。しかし、既にCNSDを取得している人に限って、有効期限以内にきちんと5年毎に再テストをすれば、資格の維持はできるそうです。しかし、一度有効期限が失効すると、次からはRDを取得せずに更新はできないようです。管理栄養士でCNSD持っている方は、失効前の再テストをお忘れなく!

http://www.nutritioncare.org/NBNSC/content.aspx?id=2964

日本人の食事摂取基準 (2010年版)

2009年06月04日 | 栄養関連NEWS
「日本人の食事摂取基準」(2010年版)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/sessyu-kijun.html

日本人の食事摂取基準(概要)5月29日
日本人の食事摂取基準(報告書)5月29日

見直しのポイント(日本人の食事摂取基準(概要)からの引用)
○2005年版の策定までに用いられた論文や最新の国内外の学術論文ならびに
 入手可能な学術資料を最大限に活用し、理論や策定値の見直しを行った。
〈主な変更点〉
・エネルギー:ライフステージごとに「推定エネルギー必要量」が変更
 ※小児及び若年女性では減少、高齢者では増加
・ナトリウム(食塩相当量):現在の日本人の食塩摂取状況をふまえて「目標量」が変更
 ※男性:10.0g→9.0g、女性:8.0g→7.5g
・カルシウム:「目安量」「目標量」から「推奨量」を目指すことに変更
○各種栄養関連業務に活用することをねらいとし、活用の基礎理論を整理し、
 「食事改善」と「給食管理」を目的とした食事摂取基準の基本的概念と活用の
 留意点を示した。
○「乳児・小児」、「妊婦・授乳婦」、「高齢者」について、特別の配慮が必要な
 事項について整理を行った。