映画を観たよ

ただ今、休止中。
その内戻ってくる予定です

エディット・ピアフ 愛の賛歌

2007-10-03 | ア行の映画
えでぃっと・ぴあふ??
初めましての人でした。

最初の重厚な音楽からぐっと心を持っていかれました。
エディット・ピアフの人生を幼少期から死に至るまで描きます。
とにかくたくさんの音楽を贅沢に使って♪
にしても波乱万丈って言うか、色んな出来事を体験したんですねとしか言いようがない人生でした。
あまりにも濃い人生をポツポツと描くのは難しくって、やっぱり物足りなさも残っているのですが。
でもいくつかの時間を行き来したり、演出としては舞台であえてピアフの歌を聞かせなかったり、超有名な「愛の賛歌」の裏にはあんな悲恋が隠されていて、それを歌うまでに部屋をさまよって舞台に行き着くところなんかは面白いなって思いました。
だから飽きずに観れたのかもです。
逆境ばかりの人生において、それに負けんとするかのように彼女自身はとても下品で自己中な人間。それこそ観ていて嫌になるほどでした。
でもその瞳はいつも不安が色濃く残り、上目遣いで周りを気にしているのが印象的でした。
いっちょ前に偉そうな口を利くわりには、実際は舞台の前に逃げ出したいと思うほどの弱さを持っていたり、神に必死に祈ったり。
人生をかけて愛を求めていたピアフ。歌っているから彼女は周りに愛されていたんだと思います。
多分彼女も知ってたんだろうね。歌を取ったら誰も見てくれないし、何も残らない。
愛されるために歌い続け全感情をぶつけいつしかそれが人生となり、どんなことが自分に降りかかっても復活も果たした。
ラストに「後悔していない」と歌う彼女の姿は不安の色はなく、真っ直ぐな瞳をしていました。
どん底まで落ちてもそう歌えたからこそ、今でも彼女は愛されているのかも。
最後に彼女は「愛しなさい」と伝えた。
そして穏やかな表情のインタビューの彼女の姿を観て、もっとピアフのことが知りたくなりました。

ピアフを演じたマリオン・コティヤールさん。
幼少期以外の全てをやったってことでしたが、若いとき中年そしてほとんどおばあちゃん状態の老後と、全部違う人に見えたので最初はびっくりしました。
下品で弱弱しく、でも好きな人の前だったら素直に好きといえるそんな色んな表情に釘付けでした。
彼女の普段の声はホントにあんな感じだったのかしら?
あの濁声が一度歌いだすと物凄い広がりを見せる。乾いているんだけど艶があるように感じました。
歌自体はやっぱり吹き替えだったみたいですが、そんなことが全く気になりませんでした。それだけ彼女を観ることに必死でした。
最後の歌を歌い終えた後に、すぐにエンドロールの音楽が流れずにしばし音がなかったのもいい感じに余韻を残してくれました。
シャンソンのことはホントに良くわからないのですが、どこかで聞いたことのある歌がちらほら。
とても聞き心地がよかったです♪やっぱりフランス語は好きだわ!


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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ほんとに (りら)
2007-10-04 21:13:20
素敵な歌声でしたね。
シャンソンのことを知らなくても、彼女の歌には
つい聞きほれちゃいました~
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シャンソン (kazupon)
2007-10-04 21:17:57
なななさん

そりゃなななさんの年代だったらピンと来ないのは
当然ですよ。自分でもあまり馴染みないですもん。
いつも強気で傲慢に見えるけど、弱弱しくて
恋愛体質で、、、そんな人間としては欠点だらけ
の彼女でもひとたび歌いだすと誰もが驚いてしまうという、そういうのがすごく良く描けていたと思います。
フランス語って耳障りいいですよね。
そういえばパリとかって
あんなに芸術に根ざした街なのに、イギリスに
比べると世界で活躍するようなバンドってあんまい
いないのがちょっと不思議なんですよね。タヒチ80
くらいしか最近だと思い浮かばなくて、知らない
だけなのかなぁ。
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Unknown (JT)
2007-10-04 22:01:38
コメントありがとう。
そうなんでっす。きっと傍にいたら扱いにくくて大変な女性だったと思いますよ。こうやって映画で彼女の人生をみると、子供の時の環境が彼女の人格形成に大きく影響したのだなぁと思って許す気持ちも芽生えてきますけどね~
それと、おっしゃるようにシャンソンと言語って切り離せないような気がしました。日本語のリズムの上に日本の童謡や演歌があるように。。。なんて、ちょっと生意気な意見ですが(^。^;;
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こんばんは~♪ (アイマック)
2007-10-04 23:09:35
私もはじめましての人でしたが、すさまじい人生に圧倒されましたよ!
ピアフのとても人間臭いところが気にいったし、歌はすばらしかったです。
ほんと贅沢に使ってたよね。

>ラストに「後悔していない」と歌う彼女の姿は不安の色はなく、真っ直ぐな瞳をしていました。

うんうん、水に流しては名曲でした!涙・・・

シャンソンってはじめてしっかり聞いたけど、心地よいね。
マリオン・コティヤールの演技は圧巻でした!
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こんにちは! (由香)
2007-10-05 13:15:00
なななちゃん、こんにちは!
TB&コメントありがとう。
私の感想はちょっと辛口になってしまいましたが(汗)、なななちゃんは映画のツボをキチンと受け止められたようですね~
ピアフの幼少期が、その後の彼女の人格形成に随分と影響したんだろうなぁ~と思いながら、どうしても品のない部分に少々拒否反応が出ちゃいました。
実際はどうだったか分かりませんが、もう少し柔らかな演出でも良かったかな、と思います。
勝気ながら陽気で少女のように繊細な面を持っていた女性で、自堕落に過ごしても品はあったのではないかなぁ~
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コメントありがとうございます (ななな)
2007-10-06 20:37:58
りらさん
全然シャンソンのことを知らなかったのですが、それでも心に染み入ってきましたよね。
ピアフのことをもっと知りたくなりましたもの。


kazuponさん
シャンソンって好きな人は好きですけど、馴染みない人には全然ですものねー。
ピアフってホントにあんなんだったのー??って思うくらいの人でしたが、あの彼女だったからこそ感情を歌にぶつけてこれほどまでの気持ちを歌い上げることが出来たんでしょうね!
あの「R」の巻き舌がとっても雰囲気が出ていて好きでした♪
おぉーそういえば、フランスのバンドってないですよね。プレンチポップスだったら昔ちょっと流行ったとかママに聞きました。
シルビィ・バルタン(でしたっけ?)とか。でもバンドとなると全く聞いたことありませんー。
でもフレンチでちょっと激しい音楽を聞くとか面白そうですよね!
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コメントありがとうございます (ななな)
2007-10-06 20:44:29
JTさん
映画の中だからってのは、おおいにありますよね!
もう私だったら確実に耐えられません(笑
でもだからこそこんな風に映画にもなったし、あの弱さがあったからこそ今でも愛されているんですよね。

うんうん、わかります。
やっぱりフランス語だと耳触りがすごくきれいなんですよね!サラリとしてて。
逆に演歌の上にフランス語を乗せられてもって思います(笑)やっぱりそれぞれに合う言語ってのがあるんですねー。


アイマックさん
ほとんどがピアフの歌だった?ってくらいに流れてくるものは彼女の歌声ばかりでしたよね!
それでも全然邪魔に感じなくて、すごくよかったです。
「水に流して」はステキでした。歌詞も彼女の人生そのものを表していて、彼女の人生を見てきた方にとっては感慨深かったですよね。
マリオンさんの演技はもう圧倒されちゃいました!
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コメントありがとうございます (ななな)
2007-10-06 20:49:57
由香さん
うん、ツボにぴったり来たみたいでした。
でもあの品のなさには最初ドン引きでしたよー。
もう全然わかんなくって彼女の周りになんでこんなに人がいるか、わからなかったんですよ。
だから私ももう少し品がある人だったんじゃないのかなーって思ったりもしました。
でもここまでやるからにはホントだったのかな?何て思い始めたら、何となく受け入れることが出来ました(単純なだけかも)
だから由香さんのような意見が合っても当然だと思います。
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こんばんは♪ (miyukichi)
2007-10-09 21:52:40
 TBどうもありがとうございました。

>でもその瞳はいつも不安が色濃く残り、
 上目遣いで周りを気にしているのが印象的でした。

 私もそれ、とても印象的でした。
 でも、歌いはじめるとまったく変わるんですよね。
 歌こそが彼女のすべてだったのかなぁと
 思いました。
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コメントありがとうございます (ななな)
2007-10-13 20:48:06
miyukichiさん
目がすごく印象的でしたよね。
上目使いが一度歌いだすとしっかり前を見据えるんですもの。
あれはすごいなーって思いました。
もちろん彼女の演技あってこそなんですけど、そういうところにすごく説得力がありますよね♪
歌うために生まれてきたってことがぴったりです。
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