次回は1111レビュー達成時とか書いておきながら全く覚えていなかった。
今回はマイナー誌編 かゆい所に手が届くエントリーにしてみた。
・サイレントメビウス 麻宮騎亜 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
これも最初はとても面白かったのだが、大半の人と同じようにストーリーの暴走によって挫折。SF漫画って大抵の場合、風呂敷を広げすぎて収拾がつかなくなる。実は10年以上経って全巻読破したのだが(本当に読んだのかよ?と言われそう)某人気女性キャラの腕が吹き飛んで骨が見えていた・・・・・・・。
・人類ネコ科 みず谷なおき ★★★★★★★★☆☆
知名度の低い名作漫画を挙げろと問われたら本作の名前を出す。恋愛映画は大の苦手だといつも書いている私でもこのラブコメは好きだった。 登場人物がピュア過ぎていまではとても読めない・・・。作者が若くして死んでしまったので伝説化している側面は確かにあるのは認めるが、見かけることがあればぜひ。
・死神くん えんどコイチ ★★★★★★★★☆☆
この作者と言えば、週刊でやっていたギャグ漫画の方が圧倒的に有名ではあるが、とても同じ人とは思えないような感動作。「心美人」のエピソードは傑作。一話完結タイプなので読みやすいです。漫画喫茶で見つけたらぜひ。絵が下手糞なのが難点。作者は今生きているのか?
・BANANA FISH 吉田秋生 ★★★★★★★★☆☆
少女マンガとは思えないような濃い内容。その濃さはなぜ少女マンガなのか疑問に感じてしまうほど。、「日本のメディア芸術100選」の26位に選ばれているのは納得。ハリウッドはこのネタをパクるべきだろう。完成度は高いが、麻薬の話などはどこかで読んだことがある気がするのがやや難か。
・青き炎 柳沢きみお ★★★★★☆☆☆☆☆
痛いニュースで可愛い女の子を描かせたらピカイチの作者ランキングが出ていたが、柳沢きみお氏には「ブスな女を描かせたらピカイチランキング」で堂々のナンバー1を贈りたい。しかもこれだけブスキャラのオンパレードにもかかわらずエロシーンがやたら多いのがきつい。本作に関しては慶応に入って金目当てで大富豪のおばさんと結婚して、事故に見せかけて殺し、莫大な富を得て有頂天になる男の話。しかしラストに自分よりも完璧な人間(当て字でキリストって名前だったと思う)が現れて思わず殺してしまいエンディングという救いようのない話である。これだけ酷い話をよく思いつくものだと思う。
・バイオレンス・ジャック 永井豪 ★★★★★★☆☆☆☆
「北斗の拳」の元ネタで有名。恋人同士だった男女を捕まえて手首、足首を切り取って飼い犬ならぬ「飼い人間」としてペットにするシーンが強烈だった。今では絶対にこんなの許されないでしょうな。前半は良かったのだが、後半になって永井豪のキャラ総登場をさせてしまったせいでそれまでの世界観がすっかり崩れ去ってしまったのが惜しい。非常に豪華であるのは間違いないです。
・クライング・フリーマン 小池一夫 ★★★★★★☆☆☆☆
今では消されてしまった小池一夫ファンサイト「エレクチオンTOP14」において堂々の一位を獲得。「どうしてエレクチオンしないの~ッ」という女の心の叫びに対して「愛がないからさ」とカッコよく返す会話は漫画史に残るであろう。「心が伴わないかぎり、海綿体に血液は流れ込まンよ」ともほざいている。確かにあれだけインパクトのあるネームはそうそうないと思う。おかげですっかり馬鹿漫画扱いされてしまっているが、主人公が殺しの後で涙を流すシーンが微妙に変化するなど実は繊細で奥深いのではないかと勝手に思っている。ただデブの女キャラのインパクトがあまりに強烈で良い部分を打ち消してしまったのが残念。キャラを立て過ぎである。
冬物語 原秀則 ★★★★☆☆☆☆☆☆
主人公が通うFランク大学 八千代商科大学とモデルと思われる大学は本当にお気の毒である。Fランク大学なんて世の中にいくらでもあるのにここだけが馬鹿の代名詞みたいに思われてしまっているのは本作のせいだろう。この頃は受験戦争が熾烈な時代だったのがよくわかる。それだけに漫画のネタになるのも納得。ただこの作者は全般的に人間描写が浅いと思う。そのため学歴ネタだけの漫画という印象が強いです。