映画を見ながら株式投資

今の時代に起きていることを正しく認識し、自分なりの先見の明を持つ。

殺人者はライフルを持っている!

2014-04-02 19:44:42 | ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

監督 ピーター・ボグダノヴィッチ
キャスト ボリス・カーロフ、ジェームズ・ブラウン、ピーター・ボグダノヴィッチ、ランディ・クエイド
1968年 アメリカ
ジャンル:サスペンス

【あらすじ】
ある歪んだ理由から、自分の家族をライフルで射殺した青年ボビー。彼はハイウェイで凶行を繰り広げ、街の人々を恐怖に陥れると、あるドライブ・イン・シアターに逃げ込む。同じ頃、そのドライブ・イン・シアターには引退を決意した怪奇映画スター、バイロン・オーロックが特別ゲストとして来場していた。やがて映画が上映される中で、無差別殺人の幕が切って落とされた…。

【感想】
いかれた男が狩りをする感覚で無差別にひたすら人を打ち殺すだけ。非常に不快である上、映画としての体をなしていません。60年代の映画だからという理由では済まされない。

70年代にかけて本作のような非常に危険な人間の破滅的行動を描いた作品が多く作られていますが、どれも人物像についてはあまり触れずに犯行に及んでいます。どんな人物なのかなぜ犯行に至ったのかその理由を隠すことで不気味さを演出する効果はあると思います。ただもう少し人物描写があってもいいとは思います。ヒッチコックの「鳥」がなぜ襲ってきたのか引っかかるのと同じです。

また無差別殺人を起こす男と同時進行として引退を考えている映画俳優に関するストーリーが展開されますが、両者が合流するのが実質ラスト10分、犯人と俳優の会話もほとんどないということでわざわざ掘り下げた意味があったのかと首を傾げたくなりました。ラストはこの俳優が犯人をぶん殴って終わるわけですが、非常に後味が悪いです。長年生きてきた人間が若者を叱りつける形にはなっているとはいえ、別に人生経験豊富なこの爺さんが代表でなくてもこんなクズみたいな人間は誰でもぶん殴ってるだろと言いたくなる。

90分程度の短い作品であるものの、数行あれば内容を説明できる程度の量なので余計なものが多く、テンポが非常に悪いように感じられました。

まさに地雷映画でした。

お薦め度:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

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パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

スプライス

2013-01-20 22:32:20 | ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
監督 ヴィンチェンゾ・ナタリ
キャスト エイドリアン・ブロディ、サラ・ポーリー、デヴィッド・ヒューレット
2010年 カナダ、フランス、アメリカ
ジャンル:ホラー、サスペンス、SF

【あらすじ】
科学者の夫婦クライヴとエルサは、法と倫理を無視して禁断の実験に身を投じてしまう。それは人間と動物のDNAを配合して“新生命体”を創り出すこと。実験は成功し、二人は誕生した新生命体にドレンと名づけ、秘密裏に育てていく。ドレンは急速に美しい女性に成長するが、やがて手に負えないモンスターと化してしまう…。

【感想】
これは完全にアウト。変態としか言いようがない。映画館でカップルでみたら大惨事確実。10代で見てたら間違いなくトラウマになっていた。

よく比較に出される「スピーシーズ」と「ザ・フライ」は愛着が持てるグロ映画であるのに対して本作にはこの「愛着」の部分が抜け落ちて単に嫌悪感だけになっています。

エイリアンの気持ち悪さの質が上記2作品とは違うものがあります。最後まで人間に近い風貌なのがきつく強い嫌悪感を生んでいます。「ザ・フライ」みたいに原型を留めない化け物にでも変身してくれた方がよほど気が楽でした。

物語中盤における製薬会社の株主総会の席で新種の生物同士が血まみれの大惨殺をはじめた場面が衝撃的でしたが、その後、このシーンがあったことすら忘れてしまうような救いようもない生々しいイベントが待ち受けているとは思いもしませんでした。もう完全に一線を越えてるでしょう。

さらにこのエイリアンを生み出した二人が人間として救いようがないのも作品に対する嫌悪感を助長する結果となっています。全ては2人のエゴで説明ができます。

設定やストーリーはありがちなのにこうも嫌悪感を強く感じるのはある意味、監督に力量があるのかもしれません。

外国人は獣好きが多いというのは本当だったようです。

お薦め度:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

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クリエーター情報なし
ポニーキャニオン

4デイズ

2012-08-27 23:25:38 | ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

監督 グレゴール・ジョーダン
キャスト サミュエル・L・ジャクソン、キャリー=アン・モス、マイケル・シーン、スティーヴン・ルート、マーティン・ドノヴァン、ギル・ベローズ、ヴィンセント・ラレスカ、ブランドン・ラウス、ホームズ・オズボーン、ベニート・マルティネス
2011年 アメリカ
ジャンル:ドラマ、サスペンス

【あらすじ】
アメリカ政府に届いたテロ予告。それは、国内の3都市に核爆弾が仕掛けられており、4日後に爆発するという衝撃的なものだった。
犯人のイスラム系アメリカ人、スティーブン・アーサー・ヤンガーはすぐに逮捕され、爆弾の所在を聞き出すための尋問が開始される。
担当するのはFBIのテロ対策チームを率いるヘレン・ブロディ捜査官。 しかしそこに、CIAのコンサルタントという謎の尋問スペシャリスト“H”が加わる。
ところがHの手法は拷問さえも平気で行う非人道的なものだった。そんなHのやり方に反発するヘレンだったが、犯人はなかなか口を割らず、時間ばかりが過ぎていく。

【感想】
ひさしぶりにきついのが直撃。アメリカで公開中止が日本ではOKというのはどんな判断なんだろうか?

テロリストの攻撃から国を守るためには、犯人やその家族を拷問した方がいいという結末のアメリカ映画を見せられるのはさすがに不快。私も拷問をしてまで聞き出した情報には何の意味もないという視点から鑑賞していたので物語の結末が絶望的でした。

時限核爆弾を仕掛けた男からその場所を聞き出すためアメリカという法治国家にて拷問を強行する。

犯人はわざと捕まっていて最初から拷問を受けることを覚悟している状態であるため簡単には屈しません。そのためサミュエル・L・ジャクソン演じる尋問官の拷問はエスカレートし、ついに犯人の目の前で妻にまで手を出してしまう。彼と対照的なキャリー=アン・モス演じるもう一人の女性捜査官は法に基いた捜査で犯人から聞き出そうとする。

物語の結論が救いようがないです。拷問を行った「H」が正しかったどころか、拷問を止めようとしたへレンのせいで悲惨な結果を招くことになる。救いがないです。

ただそのまま子供を殺していれば犯人が爆弾の場所を吐いたのかと問われると必ずしもそうとは言えない。犯人は一種の挑戦のような態度だったので拷問に手を染めなければどうなっていたのかは気になります。もしかしたら程度はともかく「拷問をしてしまった所で負け」という結論なのかもしれません。ただ私には「子供も拷問しなかったから悲劇を招いた」という印象が強かったです。

色々考えさせられるが、こんなことは考えたくもないという映画。久々最低点。

お薦め度:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

4デイズ [Blu-ray]
クリエーター情報なし
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

ジェリー

2010-03-24 00:02:15 | ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
監督 ガス・ヴァン・サント
キャスト マット・デイモン、ケイシー・アフレック
2002年 アメリカ、アルゼンチン
ジャンル:ドラマ

【あらすじ】
砂漠をドライブ中、休憩のために車を降りた二人の男は荒野で道に迷ってしまう。3日間彷徨った末に死に直面した二人を待っていたものとは…。

【感想】
実験作品過ぎるだろうに。登場人物が二人だけで台詞もほとんどないのでは映画として評価できるわけがない。

私は映画に対して眠くなるという感想は大嫌いなのですが、これは「ソラリス」以上の強烈な睡眠薬であると言っていい。CGバリバリの中身スカスカ映画の方が遥かにまし。

逆に台詞が少ないと、それぞれにシーンにしっかりとした意味が込められているのでないかと注目して鑑賞していました。ただPCの壁紙に使えそうな美しい景色が続くだけで途中の二人の会話がラストの伏線になっているというような繋がりも一切なかったです。単に台詞や音楽を流さないことで臨場感を出そうとしたということなのでしょう。監督自体が実験作品だと宣言している段階で終わっていると思う。

タイトルのジェリーという言葉は完全な造語で「ダメなヤツ」という意味で相手に対して使われています。はっきり言って意図がわからなかった。

恐らくDVDを借りてきて、台詞のない部分は早送りで見れば、10分程度で内容を理解できると思う。それくらい情報量の少ない映画。時間を無駄にした感じが強すぎる。

不眠症の人にはぜひお薦めしたい。下手な睡眠薬より効きます。久々最低点。

お薦め度:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

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死霊の盆踊り

2009-07-12 11:08:11 | ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
監督 A・C・スティーヴン
キャスト クリスウェル
1965年 アメリカ
ジャンル:ホラー、コメディ

【あらすじ】
ホラー小説家・ボブは婚約者のシャーリーと共に、小説のアイデアを求めて雨の墓地に向かうが、交通事故に遭ってしまう。そんな彼らの前に暗黒の女王が現れ、死者たちが次々と踊り始める。

【感想】
私の映画遍歴の中で、唯一の「禁断の早送り」をしてしまったのがこれ。

映画好きである以上は、映画人に対して尊敬の念があるので、どんな嫌いな作品であろうが、「早送り」して観るようなことはしないという私なりのポリシーがあったのですが、本作のあまりのつまらなさの前にはこの信念も敗れ去ってしまいました。

この映画を見ていると何かの罰ゲームを受けているのではないかという錯覚に陥ります。私はこの作品をこれまであえて取り上げてきませんでした。なぜならこれを取り上げてしまうとその段階で他の最低点をつけた映画の存在が霞んでしまうからです。この映画のために新カテゴリーを作るのも悔しいので1点カテゴリに入れておきますが、点数0点です。

内容については基本的に説明不要だと思います。裸の女が全く意味もなく淡々と踊っているだけですから。それにこの映画のあまりのつまらなさは伝説と化していますので・・・。「盆踊り」とはよく言ったものです。基本的にはエロを演出したかったのでしょうけど、あまりに酷い演出のせいで女性の裸体が単なる脂肪の塊に思えてくるのが情けない。

話している男の目線が明らかにおかしいと思ったら、台詞を全く覚えてこなかったのでカンペを見ながら撮影していたとか、女の踊りが酔っ払いや宴会芸レベルのアドリブだとか、女性の絶叫までもが棒読みだとか、「縄が外れた」と相手に聞こえるような大きな声で会話だとかetc・・突っ込むべき点は数え切れないほどあります。次々と登場する上半身裸の女性を前に頼むからもう踊らないでくれとぼやきたくなる。

本作を手がけた監督は「エド・ウッドのシナリオが悪い」とかほざいたそうですが、誰が見てもどっちもどっち、五十歩百歩です。本当によくこんな人たちが集結したなと思います。エド・ウッドはやはり最低映画人の星の元に生まれてきた人なのでしょう。

余談になりますが、ギャガ・コミュニケーションズが最初に配給した映画がこの「死霊の盆踊り」です。恥ずかしくて会社の沿革に書けないでしょうね。消したい過去だと思います。

映画好きであれば、別の意味でしらないといけない作品なのかもしれません。そのあまりのつまらなさに熱狂的ファンを名乗る人は多いと付け足しておきます。とはいえ、忙しい自由な時間の貴重なサラリーマンが本作を見たら発狂することでしょう。

お薦め度:☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

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アタック・オブ・ザ・キラー・トマト

2009-07-05 11:31:11 | ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
監督 ジョン・デ・ベロ
キャスト デイヴィッド・ミラー
1978年 アメリカ
ジャンル:ホラー

【あらすじ】
アメリカのとある町で、一人の女性が自宅で変死体となって発見された。残された手がかりはキッチンに飛び散っていたトマトのみ。しかしそれは恐るべき事件の幕開けにすぎなかった…。

【感想】
B級映画という呼び方は生ぬるい。Z級がふさわしい。

最低得点については100本に1本の割合で出すようにしていますが、本作については異論のある人も少ないでしょう。B級映画好きの私でもこれはフォローできない。

馬鹿映画といえば「死霊の盆踊り」の次くらいに本作が登場するような、ある意味、定番中の定番ですが、それだけに熱狂的なファンを名乗る人の存在も結構見かけます。本気ではないと信じたい・・・。

最初の10分観るのですら苦痛。最後まで鑑賞した自分を褒めてあげたくなります。一応ホラー映画なのですが、ため息とか失笑とかシュールだとか・・・そんな言葉しか出てこないです。

トマトが人を襲い殺す事件が相次ぐという話ですが、トマトは転がっているだけなので緊張感なし。トマトが転がっている横で勝手に人が死んでいくようにしか見えない。「どこが殺人トマトだ」などと突っ込む気力さえ起こりません。「それがいいんだ」とか言っている人がいるようですが、それはよくないと断言します。
他にもいきなりミュージカルが始まったり、犬がしゃべり出したりする突拍子もないフェイントには不意をつかれます。ラストは少しだけ感動的なのも何ともいえません。

とにかくこの脱力感がたまりません。馬鹿映画は馬鹿映画として評価しなければいけないというのは十分わかっているつもりですが、これは無理。

こういう世界もあるということを一度は体験してみるのもいいんじゃないですかね。感想も投げやりです。

お薦め度:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

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キングレコード

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素顔のままで

2008-04-29 10:07:55 | ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
監督 アンドリュー・バーグマン
キャスト デミ・ムーア、バート・レイノルズ、アーマンド・アサンテ、ヴィング・レームズ、ヴィング・レームズ、ロバート・パトリック
1996年 アメリカ
ジャンル:ドラマ

【あらすじ】
フロリダのストリップ・バーで働くエリンは、元FBIという経歴を持つ人気ストリッパー。一人娘の養育権を夫から奪い返す弁護士代を稼ぐため、この仕事を選んだ。そんなある日、彼女の熱狂的ファンが死体で湖に浮かんだ。実はエリンのため、店に通っていた下院議員ディルベックをゆすろうとしたため殺されたのだ。事件解明のため、彼女はひと肌脱ごうとするのだが…!!

【感想】
これぞラジー賞の貫禄!ラジー賞の作品って「少し悪ふざけしすぎじゃないのか?」と思うののが大半なのですが、これには納得。文句はございません。 

これからもシャロン・ストーン、マドンナ、デミ・ムーアの大先生方がやらかすことから目が離せませんな。気がつけばゴーストのあの人がこんな姿に。時間の流れは怖い。

ストリップを披露したデミ・ムーアのギャラが13億円という話題だけが先行していましたが、大方の予想通り、中身はあまりにお粗末なものした。特に議員の人、あれは変態だろ。映像も空耳アワーによく出てそうな感じです。

要するに彼女が脱いだのを周りに見せたかっただけです。それで13億もらって「私ってすごいでしょ」って感じがひしひし伝わってきました。

また原題が「Striptease」なのに「素顔のままで」という邦題のセンスも閉口したくなります。「生まれた姿ままで」じゃないかと思ってしまいます。

ロバート・パトリックに免じて最低点は勘弁してやるかと思っていたのですが、娘役を見て気が変わりました。思い出しました。確かこの娘役はデミ・ムーアとブルース・ウィルスとの実の子供だということを。

これって親として失格だと思います。どこの世界に自分がストリップを披露している映画に自分の娘を共演させる母親がいるのでしょうか。

自分の娘をエロ映画に出すな!

お薦め度:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆


素顔のままで

ワーナー・ホーム・ビデオ

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マレーナ

2008-01-17 19:16:19 | ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
監督 ジュゼッペ・トルナトーレ
キャスト モニカ・ベルッチ 、ルチアーノ・フェデリコ、ジュゼッペ・スルファーロ
2000年 イタリア、アメリカ
ジャンル:ドラマ

【あらすじ】
第二次世界大戦下のシチリア島、夫を戦地に送り出している美しい人妻・マレーナは町中の男から視線を集め、女からは嫉妬されていた。

【感想】
不快指数120%。

このシナリオをわざわざ映画にする意味がわからないです。マレーナに嫉妬するおばさん軍団のリンチシーンは目を背けたくなるほど最悪でした。現場にいた沢山の人達が誰も助けないのが理解不明。特にストーカーのエロガキの行動に腹が立ちます。

生活に困ったマレーナが窮地に陥る肝心なところでは覗いているだけで、最後に心身ともにボロボロになったマレーナが果物を落とした時だけ拾うのを手伝う。誰もこの主役の生き方に共感する人はいないと思います。

酷評していますが「ダンサー・イン・ザ・ダーク」と同じ雰囲気の作品なので、絶賛する人も結構多いです。監督は私の好きな「ニューシネマパラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレだけにこんな内容の映画は作って欲しくなかったという失望が大きかったです。

お勧め度:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆


マレーナ

日活

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サイン

2008-01-08 00:24:50 | ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
監督 M・ナイト・シャマラン
キャスト メル・ギブソン、ホアキン・フェニックス、ロリー・カルキン、アビゲイル・ブレスリン
2002年 アメリカ
ジャンル:SF、ミステリー

【あらすじ】
元牧師のグラハムは、半年前に妻を不幸な事故で亡くしてから一切の信仰を捨てた。今は幼い子ども2人と、マイナーリーグのスター選手だった弟メリルと暮らしている。ある日、彼のトウモロコシ畑にミステリーサークルが出現したことをきっかけに、不可解な出来事が次々に起こりはじめる。やがて、恐ろしい事件を経て、全ての“サイン(兆候)”の意味が明らかに…。

【感想】
地球にやってくるのに光速移動ですら何年、いや下手すれば何万年もかかるであろう問題を克服する程の科学技術力を持ち合わせている宇宙人の侵略に対して「家に鍵をかける」という前代未聞の方法で立ち向かうメル・ギブソンファミリー。

しかもそのドアを開けられずに大苦戦する宇宙人。挙句、メジャーリーガーの夢破れた中途半端な人間にバットでボコボコにされる始末。いくらなんでも、あまりに情けない。こんな宇宙人は嫌だ。もっとシャキッとしてもらいたい。それからバットは人をぶん殴るために使うものではない。野球人が見たら怒るよこれ。

と嘆きたくなるのも当然で、久しぶりに不快系ではなく純粋に「つまらない」映画で最低点を出そうと思わせてくれる映画に出会いました。

一応指摘はしておきますが、他にも冒頭で宇宙人は世界中の主要都市に上陸しているはずなのに、メル・ギブソンファミリーがやつけたところで、万事ハッピーエンド。他はなかったことになっています。呆れてそれ以上コメントすることもないです。

他の最低点献上作品と十分に張り合えるだけのレベルでしょう。黒いオーラを放っています。(これでも、シャマランの他作品は結構好きです。)

お勧め度:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆


サイン ― コレクターズ・エディション

ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント

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ゴーストハウス

2007-12-06 00:51:30 | ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
監督 ステファン・アヴァロス
キャスト キース・フルトン、ルイス・ペペ
2003年 アメリカ
ジャンル:ホラー、サスペンス

【あらすじ】
平和な住宅地で怪奇現象が発生し、人々を恐怖に陥れるゴーストホラー。恋人と共にロスに越して来たレイチェルは、成功を夢見る2人には理想的な環境だと生活を満喫。しかしそんな中、ある夜を境にレイチェルの周りでは奇妙な現象が起こり始める。

【感想】
これは酷いです。「だから何なの?」という感じです。

ホラーかつサスペンスなのに主役の女性が一度も襲わるシーンがないというのは前代未聞だと思います。いつの間に精神を病んでいたのだか・・・。

霊に取り付かれたかなんかで変貌した夫は、教科書通りであれば妻を襲わなければいけないのに、逆に無関心になっていきます。ホラー映画を見て「しっかり襲えよ!」なんて余計なおせっかいをしたのはおそらくこの映画が最初で最後でしょう。本当に呆れました。

他にも亡霊がダッシュで逃げていくなんて演出は映画界のタブーを打ち破っていると思います。カメラ目線と同レベルでしょう。

完全に素人が製作した作品なのですが、こういう作品があるのは仕方ないにしてもこれが日本に入ってくることに腹が立ってきました。

絶対に見たくない程不快と言うわけではないですが、時間の無駄を超越しているので最低点送りです。

お勧め度:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆


ゴーストハウス

パンド

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ミリオンダラー・ベイビー

2007-10-21 08:18:41 | ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
監督 クリント・イーストウッド
キャスト クリント・イーストウッド、ヒラリー・スワンク、モーガン・フリーマン、アンソニー・マッキー、ジェイ・バルチェル
2004年 アメリカ
ジャンル:ドラマ、スポーツ

【あらすじ】
トレーラー暮らしで育ったマギーのたったひとつの取り柄はボクシングの才能。彼女は名トレーナーのフランキーに弟子入りを志願し、断られても何度もジムに足を運ぶ。根負けしたフランキーは引き受け、彼の指導でマギーはめきめき上達。試合で連破を重ね、ついに世界チャンピオンの座を狙えるほど成長。しかし、思いもよらぬ悲劇が彼女を襲った。

【感想】
この映画、評価不能です。

フランキーの行ったラストの行為に関して私には善悪の判断ができないからです。(目立つように★×1カテゴリーに入れています)「あれは正しかった、共感できる」と思うこともあれば、気が変わって「絶対に許せない」ような気もします。今のところ両者が交錯しています。深く考えると気分が重くなります。

(以降、ネタばれになるとつまらないので抽象的に書きます。) 

例のフランキーの行動について、最初に見た時の感想を正直に言えば、やはりそれは違うのではないかという違和感を覚えました。彼女があのようなことになってしまっても、2人で強く希望をもって生きるように描いて欲しかった。

しかしそのような結末にはあえてせず、強烈な問題定義を行った意義は大きいと思います。この映画を見た人であれば誰しもが、一度は考えさせられるからです。監督すなわちクリント・イーストウッドは一方の価値観を押し付けているわけで決してありません。なのでよほどの宗教上の都合でもない限り、一方的に嫌悪感を覚えることもないと思います。

どのような感想を持つかは別にして、ぜひ一度は観ておきたい作品です。

お勧め度: 判定不能


ミリオンダラー・ベイビー

ポニーキャニオン

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北斗の拳

2007-09-26 06:39:35 | ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
監督 トニー・ランデル
キャスト ゲイリー・ダニエルズ、マルコム・マクドウェル、クリストファー・ペン、鷲尾いさ子
1995年 アメリカ
ジャンル:アクション

【あらすじ】
荒廃した世紀末を舞台に、北斗神拳伝承者・ケンシロウと、時代の覇権を握ろうとする南斗聖拳・シンの壮絶な死闘が描かれる。

【感想】
「この映画を見てしまった忌まわしい記憶を完全に消し去る秘孔を突いてくれ。」とケンシロウに頼みたくなる程の映画。

脱力感でまじめに感想を書く気すら起こらないです。強いて表現するなら次回予告に命をかけていた千葉繁氏の断末魔の叫びに近いものがあります。

とにかくケンシロウのやってることがセコイ。北斗神拳に敵の股間を蹴ったり、相手に不意打ちをかますなんて技はないです。そもそも救世主と呼ばれるような人がすることではありません。あげく最後にはケンシロウがシンに代わってサザンクロスの街を支配しています。お願いだから一子相伝の技の継承者らしく振る舞って下さい。

他にもシンがリュウケンを倒す方法が拳法ではなく銃です。しかもその瞬殺されたリュウケン役は「時計じかけのオレンジ」の主演マルコム・マクドウェルという贅沢さなのに、ユリア役はなぜか鷲尾いさ子。全てがツッコミ所。もう何でもありです。

こんな感じですが、シベ超と並びその世界では違う意味でかなり有名な作品として知られているので、好奇心というか、汚いものを覗いてみたい気持ちで見てしまいましたが、まさかここまでとは。この映画を基準にしてしまうと他の映画を評価できなくなってしまいます。他の最低点の作品が申し訳ないように思えてきました。

最後に言いたい。「この映画はもう死んでいる。」


お勧め度:☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


北斗の拳【劇場版】

東映ビデオ

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パール・ハーバー

2007-09-23 10:15:16 | ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
監督 マイケル・ベイ
キャスト ベン・アフレック、ジョシュ・ハートネット、ケイト・ベッキンセール、ウィリアム・リー・スコット
2001年 アメリカ
ジャンル:戦争もの

【あらすじ】
太平洋戦争開戦前夜。陸軍航空隊のレイフ(ベン・アフレック)とダニー(ジョシュ・ハートネット)は、幼い頃から固い友情の絆で結ばれていた。レイフは看護婦のイヴリン(ケイト・ベッキンセール)と愛し合うようになるが、やがて運命は彼らの愛も友情も引き裂いていく…。

【感想】
久々の最低点献上作品です。

真珠湾の爆撃シーンが始まってからの「これでもか」というCG映像の垂れ流しにもううんざり。このCG映像垂れ流しの間、とにかく街は破壊しつくされ、人々は恐怖で逃げまといパニック状態になっています。

いくらなんでもここまで激しくはやっていないです。もしこれが本当ならば、日本はきっとアメリカに勝っていたでしょう。それほど壊滅的なダメージを与えています。真珠湾奇襲を歴史的に見れば戦艦を数隻沈めた位で人的な被害も全然大したことなかったはずです。第2次世界大戦が始めるきっかけになっただけに誇張されやすいのかもしれませんが、これは事実に基づいていない完全な偏見です。

こんなものの製作に大量の金をつぎ込むことははっきりいって資源の無駄遣いからくる環境破壊だと思います。気分の悪くなる作品です。

お勧め度:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆



パール・ハーバー 特別版

ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント

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スクワーム

2006-09-28 23:50:57 | ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
監督 ジェフ・リーバーマン
キャスト ドン・スカーディノ,パトリシア・ピアシー
1976年 アメリカ
ジャンル ホラー

【あらすじ】
ジョージア州の沿岸に発生した嵐の影響で高圧線の鉄塔が倒れて送電線が切断。地中に電気が流れたその影響で、ゴカイの類が巨大化する。

【感想】
人生のトラウマになること間違いなし。刺激を求める貴方にうってつけの一本。少なくとも数日はパスタが食べれなくなります。

私は大昔に昼間にこの映画を流すというテレビ東京の暴挙により被害者となりました。あなたもこのブログのおかげで被害者になるでしょう。

冗談はともかくとしてゴカイの大群が襲ってくるというシナリオがあったとしても、それを本当に映像化してしまうという点がアメリカという国のすごさであると半分あきれつつ感心していたりもします。

最後の一面ウジャウジャいる中にダイビングするシーンは止めてくれと叫びたくなります。生理的嫌悪感という面でこの映画に勝てる作品はないかもしれません。

点数には敬意を込めています。(写真はさすがに自粛しました。)
噂で聞いたこれのゴキブリ版があるというのは本当でしょうか


お勧め度:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆



スクワーム

エスピーオー

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パッション

2005-08-09 01:40:01 | ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
監督 メル・ギブソン
キャスト ジム・カヴィーゼル、モニカ・ベルッチ、セルジオ・ルビーニ
2004年 アメリカ
ジャンル:ドラマ

【あらすじ】
神を冒涜しているという罪で捕らえられたイエスが、ローマ帝国の総督ピラトのもとに連行される。ピラトは民衆の声に押され、イエスを十字架に掛けると判決を下す。イエスは拷問を受けた末に、十字架を背負ってゴルゴダの丘へと歩いていく。

【感想】
皮肉らせてもらえば「聖書を理解していないとこの映画はわからない」とか言っている人の8割は聖書を理解してはいないだろうと思います。

内容は拷問映画です。最後までキリストが徹底的に痛めつけられます。特に鞭で殴られて背中に大きな傷が付くシーンが痛々しすぎます。メル・ギブソンはずっと前からSの気があるのではないかと思っていましたが、ここにきてようやく炸裂させてくれました。

根本的なところではなぜキリストの生涯を描くのに死ぬ直前の残虐シーンに大半の時間を費やすのかが理解できません。確かに「ベン・ハー」のようにラストに少しだけこのシーンを取り入れるのであれば説得力はあるかもしれませんが・・・・。

不快極まりなくどう考えても人に薦められる映画ではありません。(例外として極度なSやMの気がある人は除く)

これ以上語ることもありません。

お勧め度:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆


パッション

東宝

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