映画を見ながら株式投資

今の時代に起きていることを正しく認識し、自分なりの先見の明を持つ。

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー

2018-05-22 21:35:09 | ★★★★★★★☆☆☆
監督 アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
キャスト ロバート・ダウニー・Jr、クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ、クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソン、ドン・チードル、エリザベス・オルセン、ポール・ベタニー、セバスチャン・スタン、アンソニー・マッキー、トム・ヒドルストン、ベネディクト・カンバーバッチ、ベネディクト・ウォン、トム・ホランド、チャドウィック・ボーズマン、ダナイ・グリラ、レティーシャ・ライト、クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、デイヴ・バウティスタ、カレン・ギラン、ジョシュ・ブローリン、グウィネス・パルトロウ、ベニチオ・デル・トロ、ウィリアム・ハート、コビー・スマルダーズ、サミュエル・L・ジャクソン
2018年 アメリカ
ジャンル:アクション、SF、ファンタジー、シリーズ

【あらすじ】
6つ集めれば世界を滅ぼす無限の力を手にすると言われる「インフィニティ・ストーン」を狙い地球に襲来した宇宙最強の敵サノスに対し、アベンジャーズが全滅の危機に陥るほどの激しい戦いを強いられる。

【感想】
世界中で大ヒットしているにもかかわらず日本では今一つの興行成績であることが日本市場の特異性を示している作品。本作はネタバレすると面白さが確実に失われるのでどうしても抽象的な内容になってしまう。

第一印象としては人気キャラクター総登場のわりにストーリーがごちゃごちゃせずになんとかまとまっていたのと、正統派ではなく意外な展開だったことを挙げたい。個人的には正統派のストーリーも嫌いではないので無理に人の予想を裏切るような展開にしなければならない必要は一切ないと考えているのだが、本作に関して言えば風呂敷を盛大に広げたけど次回作で回収できるのか?という印象を持ちました。本作に関してはいいけど、こういう展開にしてしまった以上、次回作でどうやってまとめるのか非常に不安が付きまとう。

サノスという敵側のキャラクターがアメコミヒーローが束になっても勝てない強さであることも強いインパクトを与えている。逆に言えばサノスが強烈過ぎて他の敵側のキャラクターが今一つかもしれません。サノスは敵キャラなのだが、単純な悪役ではなく独特の信念の持ち主で時折弱みも見せるあたり魅力はあったと思う。サノスの信念である星を全滅はさせずに半分を滅ぼすという理屈については少々無理があったように感じました。

これは人気面も関係するのである程度仕方がないが、マーベルヒーローの扱いに差が大きいのは個別のファンにとっては不満が残るところか。アイアンマンはかなり優遇されていましたね。ソーも活躍していた。一方でスパイダーマンは出番こそ多かったもののあまり強くないというマイナスの印象を持ちました。やはりオールスターものである限り、誰もが満足できるような作品にはできないのはやむを得ないでしょう。

本作自体は満足だけど、このシナリオを次回作でどうやって回収するのかそこが気になって仕方ない。正直、かなり不安です。

お薦め度:★★★★★★★☆☆☆

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー

スター・ウォーズ/最後のジェダイ

2017-12-23 13:45:06 | ★★★★★★★☆☆☆

監督 ライアン・ジョンソン
キャスト デイジー・リドリー、ジョン・ボイエガ、アダム・ドライバー、オスカー・アイザック、マーク・ハミル、キャリー・フィッシャー、ルピタ・ニョンゴ、ドーナル・グリーソン、グウェンドリン・クリスティー、アンディ・サーキス、ベニチオ・デル・トロ、ローラ・ダーン
2017年 アメリカ
ジャンル:SF、ファンタジー、シリーズ

【あらすじ】
ついにフォ ースを覚醒させたレイと、ダース・ベイダーを継ごうとするカイロ・レン。伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーの出現は何をもたらすのか?そして、“光”と“闇”の間で揺れ動く二人を待ち受ける“衝撃の運命”とは?

【感想】
このクラスの人気作品にはアンチや老害が沸く宿命にあるので色々言われてそうだが、スターウォーズの中では普通の出来かなと思う。新シリーズ、今のところは楽しめてますね。個人的には1が酷すぎてそれ以外については多くの不満はない。ネタバレなんで詳細は伏せますけど前作と今作で主要キャラが死んで、役者が亡くなったレイアもどうなるのかわからないとなると次回作はそれまでのスターウォーズから完全に切り離されて独立したものになりそうでここで真価が問われるんじゃないですかね。

帝国と反乱軍との宇宙戦争がストーリーの中心でその戦争の行方を左右する主要キャラにフォーカスを当てつつ宇宙史に残ることのないサブキャラまでしっかり描いている点は従来と変わらないと思う。その点で安心できる作りでした。終始、帝国が押しているので構成としては5に近いかなと思う。

新キャラに魅力がないという意見を聞くけど、仮にそうだとしてそれは既に前作の段階でわかっていることなんだから、そこで見切りをつければいいのにとおせっかいなことを言いたくなる。中途半端に昔の人気キャラ出して従来のファンの機嫌取りをするやり方は好きになれない。新キャラが増えて中心になってもそれまでの内容から逸脱し、独自解釈したようなストーリーでなければかまわないと思う。その点で本作はしっかり踏襲し、守っていたと思う。

気に入らなかった点としてサブタイトルが「最後のジェダイ」であるようにルークが鍵になっているんですけど、そのルークが最後の力を振り絞ってやった内容についてはもう少し考えて欲しかったかなと思う。いくらファンタジーだとしても銃を乱射してもなんともない時点でトリックに気が付かない帝国軍は間抜けすぎる。終盤の一番盛り上がる箇所だっただけに残念でした。また前半がレイとルークが交流する場面と帝国と反乱軍の戦争の2つのシーンに分かれて進行するのですが、これらが合流するまでは間は少し間延びしたように感じました。特にレイとカイロレンの心理描写が従来シリーズに比べると長く、バランスを崩しかけていた気がした。もう少し短くしてもいいと思う。あとカイロレンの小者臭もなんとかしてほしい所。素顔が迫力ないのでずっとベイダーのマスクつけておいて欲かったんだけど、自分の手て破壊した時はなんてことをしてくれたんだ状態でした。

疑問点なんですけど宇宙空間に吹き飛ばされたレイア姫が普通に宇宙空間を泳いで戻ってきましたけど、この人にそんな力ありましたっけ?

まあよほどの老害気質じゃなければ楽しめるでしょう。前述したように次回作は過去の人気キャラに完全に頼れなくなるので頑張ってほしい。

お薦め度:★★★★★★★☆☆☆


バスケット・ケース

2017-09-23 07:52:20 | ★★★★★★★☆☆☆

監督 フランク・ヘネンロッター
キャスト ケヴィン・ヴァン・ヘンテンリック、テリー・スーザン・スミス、ビヴァリー・ボナー、ロイド・ペース、ダイアナ・ブラウン
1982年 アメリカ
ジャンル:ホラー

【あらすじ】
ある夜、1人の医師が何者かに襲われて死亡する事件が発生。その犯人は、ニューヨークの安ホテルに宿泊した青年ドウェインが抱えたバスケットケースの中に潜んでいた。翌日、ドウェインが別の医師の元を訪れ、再びバスケットケースに潜んでいた何者かがその医師を殺害。犯人の正体は、結合双生児として生まれ切り離されたドウェインの兄ベリアルで、2人はベリアルを捨てた3人の医師たちに復讐を目論んでいたのだった…。


【感想】
ナンセンスとしかいいようがない作品なんだが、中身はしっかり作られているのでマニアックな人気があります。カルト映画扱い。「スピーシーズ」とか好きな人なら気に入ると思います。私も好きです。

主人公がいつも持ち合わせているバスケットケースの中に写真のような怪物が入っていてこいつが人を殺すのですが、物語が進むにつれ主人公の目的や怪物の正体、過去に何があったかなど全てが明かされます。丁寧なストーリー進行でした。またこの怪物がいることによる主人公の葛藤が次第に強くなり、悲劇を生むのもじっくり描かれており、これだけナンセンスでも物語はしっかりと作られています。後味が最悪のラストにもかかわらず鑑賞後はスッキリしたりします。

この怪物が写真を見ての通りで外見的にあまりに酷く、人を惨殺するので全く感情移入できない存在なのですが、最後の方には少しだけ同情してしまうのもいいですね。おそらく作品の背景にあるのは人種や外見に対する差別であってそれをホラー映画として描くことであえて強い不謹慎さを出すのが狙いなのだと思います。

出演者の大半が他に出演作品ない役者で占められている関係でお世辞でも演技が上手とは言えない(むしろ酷い)のですが、本作に関しては逆にそれがB級ホラー映画の位置づけにおいて味になっているように感じました。個々の登場人物が非常に個性的。またこんなでかくて目立つバスケットケースなんか持ち歩いてたら不審に思われて直ぐにばれるだろうとツッコミを入れたくなるのもこの作品の味ですね。

好きな人は好きだし、そうでない人(おそらく8割が該当)には全く受け付けない。そんな作品なのですが、個人的には評価したい。多分、地雷だろうけど続編も鑑賞することにしました。

お薦め度:★★★★★★★☆☆☆

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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

2016-12-29 15:52:06 | ★★★★★★★☆☆☆

監督 ギャレス・エドワーズ
キャスト フェリシティ・ジョーンズ、ディエゴ・ルナ、ベン・メンデルソーン、ドニー・イェン、チアン・ウェン、フォレスト・ウィテカー、マッツ・ミケルセン、アラン・テュディック、リズ・アーメッド
2016年 アメリカ
ジャンル:アクション、SF、シリーズ

【あらすじ】
帝国軍の誇る究極兵器デス・スターによって、銀河は混乱と恐怖にさらされていた。窃盗、暴行、書類偽造などの悪事を重ねてきたジンは反乱軍に加わり、あるミッションを下される。それはデス・スターの設計図を奪うという、困難かつ無謀なものであった。彼女を筆頭に、キャシアン、チアルート、ベイズ、ボーティーといったメンバーで極秘部隊ローグ・ワンが結成され、ミッションが始動するが……。

【感想】
ナンバリング作品と比べると、ストーリーの壮大さがない、キャラが弱いなどありましたが、サイドストーリーという位置づけを考えればむしろ正しい作りであり、その分きれいに纏まっていた印象を受けた。ファンタジー要素が弱めなので気取った自称意識高い系映画オタクにはウケが良さそう。

サイドストーリーということで反乱軍と帝国の争いにおける歴史の中では決して多くが語られることはないが、重要な出来事となった「デス・スター」の設計図を盗み出すまでの話を描いている。ジェダイの騎士のような超人ではなく無名の伏兵達が活躍した物語。こちらの方が感情移入しやすいかも。

前述した点からもしかしたら皆殺しの展開になるんじゃないかと思いつつ鑑賞していましたが、結果がどうなったかはネタバレになるので伏せます。あの僅かな戦力で帝国が支配する惑星に忍び込むのはあまりに無謀であり、簡単に侵入を許してしまう帝国も情けなさすぎるのではないかと思いましたが、それ以外は十分楽しめる内容でした。他作品と比べて熱さとかスリルが特別あるというわけでもないですが、完成度は高い作品だと思います。

お馴染みのキャラがほとんど出てこなくても、中身は正真正銘のスター・ウォーズでした。

お薦め度:★★★★★★★☆☆☆

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー


地下に潜む怪人

2016-08-18 13:37:00 | ★★★★★★★☆☆☆

監督 ジョン・エリック・ドゥードル
キャスト パーディタ・ウィークス、ベン・フェルドマン、エドウィン・ホッジ、フランソワ・シヴィル
2014年 アメリカ
ジャンル:ホラー、アドベンチャー

【あらすじ】
考古学者だった父が解明出来なかった古代文字の謎を解くため、スカーレットはパリの地下に存在する“カタコンベ”と呼ばれる巨大墓地の探検を計画。まだ誰も通ったことのない地下洞窟の存在を突き止めた彼女は、仲間を集めて洞窟内へと潜ってゆく。しかし、絶対に踏み入れてはならない禁断の領域に踏み入れた一団は暗闇の中で迷子に。その時、50年前に撤去されたはずの地下に設置された電話の呼び鈴が、不気味に鳴り響く…。

【感想】
他作品が「デビル」や「クーデター」ということで極限状態から脱出するドラマにこだわりがある監督のようです。

パリの地下に実在する巨大墓地“カタコンベ”探検に挑戦した考古学者の一団が経験する恐怖を描く。

十分満足感を得ましたけど、果たして「POV」を使う必要あったのか?大きな疑問が残りました。面白かっただけに普通に撮ってもらいたかった。激しいブレのせいでラスト気分悪くなったし、何が起こっているのか瞬時に把握しにくいのがストレスとなりました。90分程度なのでギリギリ許せるましたけど2時間だったら苦痛だと感じたことでしょう。それまではPOVに対して特に拒否感はありませんでしたが、本作でそれが増す結果なりました。

ただ「デビル」と異なり、宝探しの要素を入れたのはエンタメ性が増してよかったですね。むしろ見せ場である極限状態の演出よりも、賢者の石を探す過程の方がはるかに楽しかったです。パリに実在するカタボンベをその舞台にしたのもこちらの興味を引きました。とにかく狭い空間を進んでいくのが特徴なので閉所が苦手な人には耐えられないでしょう。本作が原因で閉所恐怖症の人間を生んでしまうかもしれません。

POVを使うことで新感覚ホラーとか言ってほしかったんでしょうけど、間違いなく普通に撮った方が面白かった。非常にもったいない。

お薦め度:★★★★★★★☆☆☆

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私は殺される

2016-03-20 18:12:58 | ★★★★★★★☆☆☆

監督 アナトール・リトヴァク
キャスト バーバラ・スタンウィック、バート・ランカスター、エド・ベグリー、ウェンデル・コーリイ、アン・リチャーズ、ウィリアム・コンラッド、リーフ・エリクソン
1948年 アメリカ
ジャンル:サスペンス

【あらすじ】
製薬会社のニューヨーク支店長の妻レオナは、心臓を患いベッドで過ごす日々を送っている。最近、様子のおかしかった夫が帰宅時刻になっても戻らず、彼女は夫の会社に電話する。だが通じず、彼女は混線した電話から「今夜11時15分に例の女を殺そう」という恐ろしい会話を聞いてしまう。警察に相手にされず、夫の秘書や主治医に連絡するうちに、夫への疑惑を深めるレオナ。そんな中、エヴァンスという男から電話がかかってくる。

【感想】
当たり前だが出演者の大半がもはやこの世にいない。

電話の混線で殺人予告を聞いてしまった心臓病の妻を描く。原題の「SORRY, WRONG NUMBER」の方が作品の内容をよく表していると思います。邦題の「私は殺される」は広義すぎる。

偶然に殺人予告の電話を聞いてから、夫婦間に何があったのか徐々に明かされるのと同時に、次第に追い詰められていく焦燥感との間合いが絶妙でした。いきなり取ってつけたような急展開するのではなく、じわじわと着々に追い詰められていくので見応えがあります。おかげで冒頭に間違って聞いてしまった殺人予告が妻本人のものであるというのは最初から容易に想像できたにもかかわらず、手に汗握る展開を楽しめました。バーバラ・スタンウィックの演技も熱演でした。回想シーンでの社長令嬢ならではわがままな性格と現在進行形での追い詰められていく絶望感の演じ分けが見事でした。   

違和感を感じた点として出演者全員のセリフが非常に長いのを挙げておきます。小説の文章をそのまま読んでいるかのようなものが多かったと思います。1948年の映画なので今とは映画自体の作りが違うというのもあるのでしょう。聞きにくさはある半面、意訳のようになっておらず丁寧な印象を受けました。結末があっさりしているのもこの時代らしいです。最近の映画はオチを捻りすぎていて、そのうち一巡して昔に戻るのではないかと思ってしまう。

よく出来たサスペンスでモノクロ映画時代の名作と言ってもいいでしょう。

お薦め度:★★★★★★★☆☆☆

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ダークシティ

2016-03-09 18:04:39 | ★★★★★★★☆☆☆
監督 アレックス・プロヤス
キャスト ルーファス・シーウェル、ウィリアム・ハート、キーファー・サザーランド、ジェニファー・コネリー、リチャード・オブライエン、イアン・リチャードソン、ブルース・スペンス、メリッサ・ジョージ
1998年 アメリカ
ジャンル:サスペンス、SF、ミステリー

【あらすじ】
太陽が昇らない闇に包まれた都市ダークシティ。ホテルの一室で目覚めた男は、すべての記憶をなくしていた。彼は人づてに、自分がジョンという名で、エマという美しい妻がいること、そして連続殺人の容疑者になっていることを知る。事件を追う刑事の手を逃れながら、何とか記憶を取り戻そうとするジョン。やがて、彼は街そのものが異常であることに気付く…。

【感想】
カルト的人気を誇ると言えば聞こえはいいですけど、私に言わせれば「ブレードランナー」になり損ねた作品。肝心な所でB級感がにじみ出てしまう。

監督のアレックス・プロヤスは「アイ,ロボット」が有名ですけど、その「アイ,ロボット」のようなメジャー作品を担当することになると無難な作りにしてしまうんだなと両作品を見比べて感じるところです。

記憶を失い追われることになった男が、街に隠された秘密に迫る。

ダークかつスタイリッシュな雰囲気は独特の世界観を醸し出してると感じました。個人的にSF映画は7,8割世界観で決まると思っているのでその点では印象に残る作品となりました。テリー・ギリアムの映像が好きな人であればはまれるでしょう。影響を受けているのかもしれません。チューンと呼ばれる物を何にでも変えてしまう能力と記憶を吸い取られた男がわずかなヒントをきっかけに核心に迫っていくのが魅力です。

ただ、ラストの宇宙空間に浮かぶ町が地球のようになっていく様子は演出的に過剰だったように思います。地球とみせかけて地球ではなかったという謎そのものは面白かったですが・・・。それから最初に書いた通り、要所要所でチープ感がでてしまうのでB級映画好きの御用達みたいになってしまったのは残念。 

もう一歩で名作クラスになれたのではなかろうか。

お薦め度:★★★★★★★☆☆☆

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マーニー

2016-03-06 19:49:21 | ★★★★★★★☆☆☆

監督 アルフレッド・ヒッチコック
キャスト ティッピー・ヘドレン、ショーン・コネリー、ダイアン・ベイカー、アラン・ネイピア、ブルース・ダーン、マリエット・ハートリー
1964年 アメリカ
ジャンル:サスペンス、ミステリー、ロマンス

【あらすじ】
フィラデルフィアで会社を経営するマークは、社員募集の面接に来た女性を見て訝る。彼女はマークの取引先で金庫破りをして逃走した女子社員に似ていたのだ。しかしマークは彼女を雇い、彼女が赤い色や雷鳴に異常に反応することを知る。やがて彼は彼女の盗みの現場を押さえるが、警察に突き出す代わりに盗癖のある彼女を保護しようと強引に彼女と結婚する。本名を名乗らない彼女を“マーニー”と呼ぶふたりの新婚生活が始まるが…。

【感想】
そのうち見ようと思ってたら、見ないまま10年以上過ぎてしまったシリーズ。こういうのが結構あるので一つずつ埋めていきたい。

ヒッチコックによるサイコサスペンス。同監督は巻き込まれ型のサスペンスが有名ですが、本作のようなサイコサスペンスも定番です。

毎回名前を変えて銀行で金庫破りをしている女の謎を描く。この女が金庫破りをするようになった理由が過去のトラウマにあって、一人の男の努力によってその真実が明かされていく過程が非常にスリリングでまさに謎をひも解いていく感覚でした。金庫破りでマーニーが靴を落としそうになるシーンなどヒッチコックのこだわりを感じさせるシーンがいくつもありました。

ヒッチコック作品はある程度キャストの顔ぶれが決まっているケースが多い中でショーン・コネリーの存在がひと際、目を引きました。画面を通じて精神的に不安定な主人公の女を受け止める包容力がにじみ出ていました。この演技はなかなか出来ないと思う。マーニーのことが好きであるにもかかわらず、ずっと拒否され続けるのですが、それでも感情を表に出さずに余裕を持って接する姿は英国紳士を思わせる。同時になんでもお見通しで強引に行動してしまう所も気に入りました。

またラストで過去のトラウマが明らかにされる時のティッピー・ヘドレンも熱演でした。今、このような演技をしたら過剰であると叩かれるのかもしれませんが、それだけの迫力があったと思います。

欠点としてはマーニーのトラウマを含めたシナリオがありきたりな点を挙げておきます。ヒッチコック作品の中ではあまり人気がない理由なのかもしれません。

個人的には鑑賞できて満足。このままお蔵入りにしなくてよかった。

お薦め度:★★★★★★★☆☆☆

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テナント/恐怖を借りた男

2015-12-25 15:28:54 | ★★★★★★★☆☆☆
監督 ロマン・ポランスキー
キャスト ロマン・ポランスキー、イザベル・アジャーニ、メルヴィン・ダグラス、
ジョー・ヴァン・フリート、ベルナール・フレッソン、リラ・ケドロヴァ、シェリー・ウィンタース、アラン・サルド

【あらすじ】
真面目で実直なポーランド系ユダヤ人トレルコフスキーは、パリの下町の古びたアパートに空き部屋を見つける。前の住人シモーヌは窓から投身自殺を図っていたが、彼女の友人ステラにも理由は分からないという。トレルコフスキーはシモーヌの香りが残る謎に包まれた部屋に入居するが、厳格なオーナーと口やかましい管理人、わずかな物音でさえ苦情を訴える隣人たちのせいで幻覚に悩まされ、強迫観念にかられていく…。

【感想】
この主人公の顔どこかで見たことあるなと思ったらロマン・ポランスキー本人ではないか。

役者出身の監督が自らの監督作品で主役を演じることはよく見られますが、本業が監督の人がそのまま主演という形は非常に珍しい。これでは下手な演技できませんね。何かに取憑かれたかのような演技はなかなか味がありました。 

アパートから飛び降りて自殺した女性の後に引っ越してきた男が、自らも追い込まれていく様子を描く。

本作はどちらかと言えばB級テイストで内容的に非常に面白いという類の作品ではありませんが、ロマン・ポランスキーの演出や演技がキレまくっていて映画好きなら違った見方で楽しめると思います。気合が入ってるのが伝わってきました。

主人公が徐々に追い詰められていく姿を楽しむという意味では非常に悪趣味な映画だと思います。恐怖感はあまりなかったですね。最後の女装なんて笑ってしまいましたし。それでも最近のホラーやミステリー映画とは雰囲気が全く違うので斬新に感じられるでしょう。

序盤の伏線がラストで全て回収されるのですっきりします。悲劇が永遠にループするという形はありがちではあるが、最後は引き込まれました。映画作品としてきれいな形でまとまっており、好感が持てます。

ロマン・ポランスキー好きなら彼の全盛期を知るという意味でも必見の一本かと。

お薦め度:★★★★★★★☆☆☆

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パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

インシディアス

2015-06-04 19:26:28 | ★★★★★★★☆☆☆
監督 ジェームズ・ワン
キャスト パトリック・ウィルソン、ジョシュ・ランバート、ローズ・バーン、リン・シェイ、
バーバラ・ハーシー、リー・ワネル
2010年 アメリカ
ジャンル:ホラー、サスペンス

【あらすじ】
新居に越してきたジョシュとルネ夫婦と子ども達。しかしその住まいで不気味な現象が続き、長男のダルトンは突然原因不明の昏睡状態に陥ってしまう。家が呪われているのだと考えたルネ達は、新居を引っ越すことを決意。事態は好転すると思われたが、転居先でもやはり同じ現象が起こってしまう。藁にもすがる思いで依頼した霊媒師は、彼らに意外な原因を語り始めるのだった…。

【感想】
エクソシストものはたまに観ると面白い。しかも今ではたまにしか作られていないのでちょうどいい。

新居に引っ越してきた一家が災難に巻き込まれるというテンプレ展開でありながらも、逆に安心して鑑賞できるしっかりした作りでした。息子がなぜこん睡状態に陥ってしまったのか、霊媒師と主人公との関係なども伏線は後からきちんと回収され、よくまとまっていたと思います。真相についてもさほど予想外なものではないものの十分に納得できるもので満足感がありました。

ホラー映画なので怖いかという点が一番重要なのでしょうけど、前半はなかなかのものでした。(ただ後半は若干息切れしてしまったかもしれません。)

欠点としては目新しさとか、圧倒的な世界観の提示という面では弱いのは事実でしょう。実際にこの部分が批判の的になっているようです。ただ常に新しいものしか見たくないという要求は厳しいように私は思います。

「死霊館」でも書きましたが、監督のジェームズ・ワン(代表作はソウ)はバイオレンスな描写に頼らない方が個人的には楽しめる。作品に集中できるといった方が正しいかもしれない。

お薦め度:★★★★★★★☆☆☆

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冷血

2015-03-16 23:11:45 | ★★★★★★★☆☆☆

監督 リチャード・ブルックス
キャスト ロバート・ブレイク、スコット・ウィルソン、ジョン・フォーサイス、ポール・スチュアート、ジェフ・コーリイ、ジェームズ・フレイヴィン、ジェラルド・S・オローリン、チャールズ・マックグロー
1967年 アメリカ
ジャンル:ドラマ、サスペンス

【あらすじ】
1959年11月。カンサス州西部の村で、この地方の名士として人望を集めていたクラスター一家の4名が惨殺されるという事件が起こった。さっそくベテランのデューイーはじめ、腕利きの刑事たちが捜査を開始するが、動機が全く見当たらないこの事件は暗礁に乗り上げる。このまま迷宮入りかと思われたが、ある日ふたりの若者が逮捕される。

【感想】
本作鑑賞時、一日中確定申告がらみの作業していた関係でやや疲れており、長時間のモノクロ映画を観てしまうと眠くなってしまうのではないかと心配していたが、とても面白くて最後まで見入ってしまいました。

トルーマン・カポーティ原作のノンフィクション小説を映画化。一家惨殺事件の発生から犯人の死刑執行までをリアルに描く。

前情報を全く持たない状態での鑑賞だったので、金持ちの泥棒に入った二人が一家全員を惨殺してしまうことを全く想像しておらず、それだけで驚いた。途中まで全くそのような気配はなかっただけに完全に裏をつかれました。モノクロ映画ならでは暗くて不気味な雰囲気が内容によくマッチしていたと思います。

事件発生後、二人の過去を小出しにすることでなぜこのような惨劇が発生したのかが明かされる。子供の頃の親に関するトラウマが大きく関わっていることがわかる。ただこれだけであのような凶行に手を染めてしまうものなのかは疑問に感じる所。トルーマン・カポーティですから原作の小説だとこのあたりもしっかり書かれているのだろうと想像している。限られた時間の中で小説1冊の内容を伝えるのは限界があるので仕方のないことか。

またラストの死刑制度の是非について考えさせるように仕向けているのは個人的にはいらなかった。私は死刑制度に肯定的なのでこれをやられるといつも作品に対するトーンが下がる。

余談だが泥棒役であるスコット・ウィルソンはエドワード・ノートンに似ていた。もう一人は自分の奥さんを殺した容疑で逮捕されて無罪にはなったらしいが、民事では大量の賠償金を払ったとのこと。映画の内容リアルに再現するとか怖すぎる。

お薦め度:★★★★★★★☆☆☆

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ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

グランド・イリュージョン

2015-03-14 21:05:45 | ★★★★★★★☆☆☆
監督 ルイ・レテリエ
キャスト ジェシー・アイゼンバーグ、マーク・ラファロ、ウディ・ハレルソン、コモン、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、メラニー・ロラン、アイラ・フィッシャー、マイケル・ケリー、ジョセ・ガルシア
2013年 フランス、アメリカ
ジャンル:サスペンス

【あらすじ】
アトラス率いる4人組のスーパー・イリュージョニスト・グループ“フォー・ホースメン”は、ラスベガスの観衆の前で「今夜、銀行を襲います!」と高らかに宣言。ショーを行いながら遠く離れたパリの銀行から金を奪い、観客の度肝を抜く。この不可解な犯罪の捜査に動き出したFBIのディランとインターポールのアルマは、彼らがさらなる大犯罪を行う前に阻止すべく、マジックの種を暴くことで有名なサディアスの協力を仰ぐが…。

【感想】
手品師がマジックを駆使して現金を奪うという着眼点が目新しい。同じような映画が作られたらうんざりするんだろうけど、パイオニアとして評価できる。4人?という人数も役割分担としてちょうどよく、無理にそろえている感のある「オーシャンズ・イレブン」よりも面白かった。

スーパー・イリュージョニストの4人がトリックで完全犯罪に挑む。

トリックの一つ一つの派手さが印象的でした。確かに矛盾が多く、そんなうまくいくわけないだろとツッコみを入れたくなるようなシーンも多々見受けられるのですが、それも帳消しにできる。

何者かの手によって4人のマジシャン達が出会い、最初の仕事となるアメリカにいながらもパリにある現金を盗む。ここまでの流れは完璧でした。ただ、最初のタネ明かしの印象が強すぎたせいで、本来の目的となる現金強奪についてはややトーンダウンした印象があります。手品を扱う以上、どうしても出オチのようになってしまうのは仕方ないかなと思います。

この4人を捕まえようとする警察2人の対決構図についても秘密があって、そのこと自体はバレバレではあったものの、一工夫あっていつものペテン気味に振る舞っているモーガン・フリーマンを嵌めるというのはなかなか爽快でした。

とても楽しく鑑賞させてもらったが、続編は作って欲しくないですね。

お薦め度:★★★★★★★☆☆☆

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日本コロムビア

13F

2015-02-04 23:04:43 | ★★★★★★★☆☆☆
監督 ジョセフ・ラスナック
キャスト クレイグ・ビアーコ、グレッチェン・モル、ヴィンセント・ドノフリオ、アーミン・ミューラー=スタール、デニス・ヘイスバート、ジェレミー・ロバーツ、レオン・リッピー、シリ・アップルビー
1999年 アメリカ、ドイツ
ジャンル:サスペンス、SF、ミステリー

【あらすじ】
長年スーパーコンピュータを駆使して仮想世界とコンタクトする研究を続けてきたダグラス。彼は、1930年代のロサンゼルスをシミュレートした仮想世界を作り、その中で生きる人間に、現在の自分たちの人格データをダウンロードする研究を行っていた。だがそんな中、恩師のフラー教授が何者かに殺害され、ダグラスは容疑者にされてしまう。事件の真相を解く鍵が仮想世界にあることを突き止めたダグラスは、独自の捜査を開始する。

【感想】
監督は別にいるのだが、ローランド・エメリッヒ製作と説明した方がわかりやすいと思う。実際に他のサイトでもそのように紹介されている模様。ただマイナー作品だがかなり面白かった。同様に多層の世界が存在する「インセプション」より楽しめました。

殺人事件の容疑者にされた男が、コンピューター内の仮想世界に潜入して真相を追う。

二転三転するストーリーと謎が解明されていくタイミングのバランスがよく気分よく鑑賞できました。ミステリアスな雰囲気も最後まで維持できていた。たしかにオチ自体は予想がつかないような物ではありません。現実の世界の人間が自分たちが作った仮想世界に潜っている内に現実の世界でも奇妙なことが発生し、現実の世界の謎に気がつく。このように書くだけで現実の世界の謎が何なのかわかると思います。それでも観終った後に十分な満足感を得られました。

ローランド・エメリッヒと言えば、大量の金をつぎ込んだド派手な映像を連想してしまうが、本作はかなり静かです。監督作品ではありませんが、見直しました。

お薦め度:★★★★★★★☆☆☆

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ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

スパイ・レジェンド

2015-01-20 21:56:18 | ★★★★★★★☆☆☆
監督 ロジャー・ドナルドソン
キャスト ピアース・ブロスナン、オルガ・キュリレンコ、ビル・スミトロビッチ、ウィル・パットン
2014年 アメリカ
ジャンル:アクション

【あらすじ】
伝説的CIAエージェントのピーター・デベロー。スイスで引退生活を送っていた彼だが、かつての仲間たちが何者かに殺害されているのを知って彼らを守ろうと動きだす。だが、元同僚で愛していた女性を殺され、その犯人が自分がかつて教育してきた現役エージェントであることを知る。彼と壮絶な戦闘を続けながら、事件の全体像をつかもうとするデベロー。やがて彼は、ロシア大統領選をめぐる陰謀の存在にたどり着く。

【感想】
「シン・シティ」見ようと思っていたのだが、評判悪そうなのでこちらにした。正解だったと思いたい。

申し訳ないが007のつもりで鑑賞させていただきました。宣伝文句からしてピアース・ブロスナンが13年ぶりにスパイ映画出演ですから、そのつもりで制作したのでしょう。しかしブロスナンのボンドがもう13年前ですか・・・。年取るはずですわ。

自分の中ではジェームス・ボンドはピアース・ブロスナンなんですよ。歴代キャストのいいところを取り入れつつも独自のスマートさを出したのが本当に素晴らしかった。今のダニエル・クレイグは自分路線が強すぎて好きになれない。

ただ内容の方は勝手な私の予想に反し、かなりシリアスでした。そこには007時代のように余裕をかましながら、任務を遂行する姿はありません。裏切りやヒロインの辛い過去でくつろげる時間もありません。最近のスパイ映画の傾向には逆らえないということなのかもしれません。手に汗握る展開でこれはこれで十分面白かったですが。

それにしてもピアース・ブロスナンも老けましたね。ボンドになった時に既に40過ぎてたから当然なのかもしれませんが、髪くらい染めればいいのにと思う。アクションも昔のキレはありませんが、それでも十分かっこいいですね。ああいう風に歳を取りたいと思う役者の一人です。

一方、ヒロインのオルガ・キュリレンコも007に出演しています。この人はキャサリン・ゼタ=ジョーンズ並に売れるだろうと思っていましたが、今一つぱっとしない印象です。ここでもボンドガールは売れないというジンクスが発揮されてしまったか。まだ若いしこれから頑張って欲しい。

なんか懐かしい気分にさせてもらいました。ぜひシリーズ化してもらいたいですね。

お薦め度:★★★★★★★☆☆☆

スコルピオ

2014-11-25 22:14:47 | ★★★★★★★☆☆☆
監督 マイケル・ウィナー
キャスト バート・ランカスター、アラン・ドロン、ポール・スコフィールド、ゲイル・ハニカット、ジョン・コリコス、J・D・キャノン、ヴラデク・シェイバル、セレステ・ヤーナル
1973年 アメリカ
ジャンル:サスペンス

【あらすじ】
大仕事を最後に引退したCIAのベテラン・スパイ、クロス。しかし、内情を知りすぎたクロスの裏切りを恐れた上司のマクラウドは、フランス人の殺し屋でクロスの元相棒ローリエにクロスの暗殺を依頼する。クロスはウィーンへ逃れるが、CIAが誤って彼の妻セーラを射殺してしまう。ローリエはクロスが必ず復讐のために戻って来ると確信する…。

【感想】
この時代にこんな後味悪い内容は好意的に受け入れたようには到底思えない。一般的になったのは「セブン」あたりからでしょう。

バート・ランカスター、アラン・ドロン2大スター共演のサスペンス。二重スパイの疑いをかけられたCIA諜報部員と、彼の殺害を命じられた殺し屋の話。

ハリウッド映画ならではのド派手な銃撃戦やアクションシーンが影を潜めていた分、落ち着いた雰囲気の中で泥臭さを感じさせてくれる大人向けのサスペンスでした。二人が冷戦時代の陰謀に巻き込まれて行く当時の国際情勢を強く感じます。やはりスパイという題材は冷戦時代の方が説得録画ありますね。

バート・ランカスター演じる主人公が二重スパイの容疑をかけられているということで彼は悪人なのか、善人なのか二転三転します。この流れは十分に楽しませてもらいましたが、最後の結末については急展開過ぎたように感じました。(以下、ネタバレあり)彼もCIAに家族を殺された被害者とはいえ、敵に情報を流して金を貰っていたことには変わりありませんし、アラン・ドロン演じる役も最後に恋人を容赦なく打ち殺してしまうのでは二人とも感情移入できなくなります。無理にこんなに後味悪い結末にする必要があったのかどうかは疑問を持ちました。

ハードボイルドの世界の雰囲気とか、追跡シーンはかなり良かっただけに自分が望んでいないような結末になってしまったことが残念ではありました。決して結末が予想できたというわけではないのですが、悪い意味で裏切られたと表現させていただきます。

お薦め度:★★★★★★★☆☆☆

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